■即完売したモデルも!? スバルの限定車を振り返る
スバルの自動車製造は1954年に市販されなかった「1500 P-1」、そして1958年の市販1号車「スバル360」から始まりました。
スープラ並みに速いセダンがあった? 絶滅寸前なスゴいセダン5選
その後、水平対向エンジンを開発し、4WDと組み合わせての他メーカーにはない独特なラインナップを形成。そして、1989年に発売された初代「レガシィ」からは、高性能モデルを数多く販売してきました。
これまで販売されたクルマのなかには、限定販売の特別なモデルも存在。そこで、スバルの激レアな限定モデルを3車種ピックアップして紹介します。
●スバル「インプレッサ S201 STiバージョン」
スバルのモータースポーツ活動を担う「スバルテクニカインターナショナル」(以下、STI)が、これまで手掛けてきたコンプリートカーは数多く存在します。
そのなかでも、初代「インプレッサWRX」をベースとしたコンプリートカーの「インプレッサ S201 STiバージョン」(以下、S201)は、非常にアグレッシブな外観が話題となりました。
2000年に発売されたS201は、ラリーをイメージさせるインプレッサにおいて、オンロードでの走りを追及したモデルとして開発。
エンジンは2リッター水平対向4気筒DOHCターボ「EJ20型」をベースに、専用ECUと吸排気系の変更により、最高出力はノーマルから20馬力アップの300馬力まで向上させました。
足まわりには車高調整式サスペンションと、ピロボールを用いたリンク類が組み込まれ、オンロードに特化したセッティングによりダイレクトな操縦性を実現。
外観には、グリル一体式のフロントエアロバンパー、大型エアスクープ、砲弾型ドアミラー、サイドスカート、ダブルウイングリヤスポイラー、ディフューザー形状のリヤエアロバンパーなどが装着され、ノーマルとはまったく異なった迫力あるフォルムに変貌しています。
STIが製作した歴代コンプリートカーのなかでも、S201はひと際異彩を放つモデルです。
限定台数は300台で、当時の価格は390万円(消費税含まず)でした。
●スバル「インプレッサ 22B-STiバージョン」
かつて、スバルといえば世界ラリー選手権(以下WRC)や、国内のラリー選手権、ダートトライアルなど、モータースポーツの世界で活躍していました。
なかでも本格的なWRC参戦は初代レガシィから始まり、インプレッサWRXへ受け継がれると次々と勝利を重ね、スバルのブランドイメージの向上にも貢献します。
そして、1997年以降はレギュレーションの変更により改造範囲が広がった「WRカー」による戦いが始まり、スバルは2ドアクーペの「インプレッサ リトナ」をベースにした「インプレッサ ワールドラリーカー97」を投入。
このマシンのロードゴーイングモデルとして、「インプレッサ 22B-STiバージョン」が1998年に400台限定で発売されました。
インプレッサ 22B-STiバージョンはSTIが製作したコンプリートカーで、ブリスターフェンダーによるワイドボディの外観は、WRカーそのものです。
エンジンも「EJ22改型」の型式が付与された最高出力280馬力の2.2リッター水平対向4気筒ターボを搭載。
ほかにもクイックレシオステアリングやツインプレート・セラミックメタルクラッチ、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、アイバッハ製スプリング、BBS製鍛造アルミホイール、ピレリ「P-Zero」タイヤなどを装備し、見た目だけでなく走りにもハイレベルなチューニングが施されています。
当時の価格は500万円(消費税含まず)とかなり高価でしたが、発売してすぐに完売し、いまでは中古車が1000万円以上の価格で取引されているようです。
■即日完売の軽量高性能モデルとは!?
●スバル「WRX STI タイプRA-R」
スバルの高性能セダンである「WRX STI」をベースに329馬力のエンジンを搭載し、ベースモデルより約10kgの軽量化をおこなうなど、圧倒的なパフォーマンスを誇るモデルとして開発された「WRX STI タイプRA-R」は、STI創立30周年を記念して販売されたコンプリートカーです。
2018年7月に限定台数500台で発売され、同年12月までの受注としていましたが即日完売。価格は499万8240円(消費税込)と高額で、しかも6速MTのみにもかかわらず、凄まじい人気でした。
スバルではこれ以前も「WRX STI」をベースにした高性能限定車「S207」「S208」を販売してきましたが、それらよりも「WRX STI タイプRA-R」は130万円から200万円ほど安く、同仕様のエンジンを搭載しているということで、お買い得感があったのかもしれません。
国内仕様の「WRX STI」は2019年の「EJ20 Final Edition」の発売後に生産を終了してしまったので、すでに新車は手に入らないため、さらに希少なモデルになってしまいました。
※ ※ ※
近年は、旧車といわれる1980年代から1990年代のクルマや限定車の価格が世界的に上昇しています。
理由はさまざまで、投機目的であったり実際に人気が上昇したモデルもあり、現在も価格は高値で安定しています。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響からか、直近ではオークション相場が下落傾向という見方もあり、この先の不透明感はしばらく続きそうです。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
ホンダが“赤い”新型「プレリュード」初公開! 2025年にも登場期待の「3ドアクーペ」なぜ鮮烈レッドに!? 待望の「新モデル」米に登場
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
京都~奈良~和歌山直結「京奈和道」最後の”ブツ切れ区間”どうなった!? 橋桁ニョキニョキ進行中&壮大な「地下トンネル」の計画とは
日産「新型エルグランド」まもなく登場? 15年ぶり“全面刷新”で「アルファード対抗馬」なるか!? 待望の「次期モデル」どうなるのか
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
みんなのコメント
良くて新車価格。 少しでも走れば定価以下です。
ホントにスバルを知って記事にしてるのか?
新車より高い金を払って無理して買う事も無いと思うが。