レッドブルは、リアム・ローソンをわずか2戦で外すという厳しい扱いをした理由は、ローソンの将来のためであると述べているが、実際にはマックス・フェルスタッペンを簡単に離脱させないという意図も隠されていたと推測されている。
モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは、ローソンを早々にレーシングブルズに戻したのは、彼が完全につぶれてしまう前に、プレッシャーが少ない環境で走りながら自信を取り戻させるためであると、複数のインタビューにおいて説明した。しかしF1界の多くの人々は、フェルスタッペンの契約解除のための条件が整うことを防ぐことが、より重要な理由だったと考えている。
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マルコは、フェルスタッペンが現在契約を打ち切って今年末でチームを離れることが可能であると認めた上で、現段階ではそれについての検討はなされていないと強調した。
「どんな契約にも、契約解除条項がある。もちろん、特定の条件下では、マックスが年末に我々のチームから離れる自由を得る可能性がある」とマルコは言う。
「しかしそれはまだずっと先の将来の話であり、我々もマックスも、そのことを今考えているわけではない」
フェルスタッペンの契約に含まれているパフォーマンス条項は、サマーブレイクまでのチームの成績が、設定された最低基準を下回った場合、彼が違約金を支払うことなく離脱できるというものだと考えられている。広く伝えられている具体的な条件は、ハンガリーGP終了時点で、レッドブルがコンストラクターズ選手権トップ3より下位にいた場合、フェルスタッペンは契約解除条項を発動し、今シーズン終了後に違約金を支払わずにチームを去ることができるというものだ。
今年最初の2戦でのパフォーマンスを見て、レッドブルチーム内で警鐘が鳴り響いたことだろう。現時点ですでにレッドブルはランキング3位であり、トップのマクラーレンには42ポイント、2位メルセデスには21ポイントの差をつけられているのだ。
フェラーリはレッドブルよりはるかに下のランキング5位に沈んでいるが、これは2台そろって技術規定違反で失格になったためで、それがなければ、レッドブルとはわずか1点差だった。
レッドブル以外のすべてのトップチームが、毎週末大量のポイントを獲得できる実力を持ったドライバーをふたり揃えている。さらにレッドブルのマシンは、3番目か4番目の速さしか持っておらず、それではフェルスタッペンひとりのポイントでコンストラクターズ選手権トップ3圏内にとどまるのは難しいと、チームは認識した。
異例な早さでローソンを外し、より経験があり、成熟した角田裕毅を乗せることにした理由のひとつは、こうした状況にあるとみられる。
角田が素早く適応し、少なくともメルセデスとフェラーリのドライバーのうちひとりを定期的に上回るようになれば、フェルスタッペンと角田で稼ぐポイントにより、8月初旬までランキングトップ3内のポジションを維持できるかもしれない。レッドブルはそれを期待している。
[オートスポーツweb 2025年04月04日]
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