■ヤマハ「アクシスZ」
1つ目は、軽量かつ50cc並みに小回りが利くヤマハ「アクシスZ」です。価格は小売価格24万7500円(税込)となっています。
ヤマハ「XSR125」登場 シリーズ最少排気量の原付二種ヘリテイジスポーツ
「アクシス」シリーズは初代から30年以上にわたって販売されている名車で、アクシスZは2017年に125ccモデルとして発売されました。
54.6km/L(WMTCモード値)と、ヤマハの125ccスクーターの中ではトップクラスの低燃費を誇り、燃料タンクは5.5Lと、通勤通学に使用するなら十分な容量といえるでしょう。また、燃費の良い走り方をすると、メーターパネル内のECOランプが点灯し、燃料の浪費を防げます。
街乗りで小回りが利く小口径10インチホイールを装着し、新しく軽量なフレームを採用しており、車両重量は100kgと、非常に軽量な点も魅力。
シート下に2つのヘルメットを収納可能な容量37.5Lのトランクを装備している点も注目に値します。タンデム用のヘルメットやバッグなどの荷物を入れられるため、いつでも2人乗りができるのです。カラーにはブラック、マットダークグレー、パープル、ホワイトのほか、新色としてマットグリーン加わり、全部で5色がラインナップされています。
ヤマハの現行モデルである「NMAX」や「シグナスX」と比べても割安であり、手が出しやすい価格といえるでしょう。また、10インチの小口径ホイールでありながらも125ccのエンジンを搭載しているため、50cc原付スクーターと同様の小回りが利き、125ccのパワーを持った1台といえます。
現行モデルのスクーターとして新車価格で20万円台なのは、アクシスZを除くとホンダ「Dio110」とスズキ「アドレス110」だけです。その中でも使い勝手を考えると、アクシスZがひとつ上をいくといえます。
■ホンダ「モンキー125」
「モンキー」シリーズは1967年に登場して以来、50年以上親しまれている名車です。2018年に125ccクラスである「モンキー125」が登場しました。使い道を選ばない汎用性やシンプルな構造から、自分好みにカスタムができるという楽しさも兼ね備えています。
燃料タンクは5.6Lと小型ですが、67.1km/L(WMTCモード値)と優れた燃費を実現しているため、ツーリングにも対応可能。メーターには、トリップメーターだけでなく、便利な燃料メーターも備えています。
また、倒立式フロントフォークと12インチホイール、ブロックパターンタイヤを装備しており、ちょっとした林道も走行が可能です。
モンキーの最大の特徴は、大抵のライダーの要望に応えられる使い勝手の良さにあると言っても過言ではないでしょう。飽きの来ないデザインやカスタムパーツの豊富さなど、純粋なレジャーバイクとして、も気軽に乗れるセカンドバイクとしても楽しむことができます。
9月27日に新エンジンを搭載し発売されるホンダ「モンキー125」のカラーは、パールネビュラレッド、パールグリッターリングブルー、パールシャイニングブラックの3種類がラインナップ。メーカー小売価格は44万円(税込)となっています。
■ホンダ「LY125Fi」
バイク本体の価格で悩んでいるライダーにおすすめなのが、ホンダ「LY125Fi」です。販売店によって違いはあるものの、大抵の場合で新車価格が20万円を切る破格の安さを誇ります。その理由は、中国ホンダの輸入バイクであるという点に尽きます。
通常はオプション扱いになるリヤキャリアを標準装備しているほか、センタースタンドとサイドスタンドの2つも備えているため、ちょっとした点検、長期保管、洗車の際は重宝します。メーターはアナログ式のタコメーターとスピードメーターを装備し、便利な燃料メーター付きとなっています。
燃料タンクは9.3L?で遠にも対応可能。タイヤサイズは前輪が18インチ、後輪は16インチの標準サイズです。エンジンの最大出力は10.6馬力、最大トルクは9.5Nm/6500と、使い切れるパワーの空冷単気筒を搭載しています。また、シート高は760mmと、女性でも足つき性で困りません。日本には、黒と赤の2種類のカラーが日本に輸入されています。
メーカーはホンダであるものの輸入車のため、取り扱っている販売店を探す手間がかかるかもしれません。ツアラーのような雰囲気を持ちつつ、街乗りをするには十分な性能を持っているLY125F1。車両価格も含めたコスパの良さを追求するのであれば、最適なモデルといえます。
■スズキ「アドレス125」
次に紹介するのは、スズキのスクーターで有名なアドレスシリーズの125ccクラスである「アドレス125」。
普段の交通手段として使い勝手のいいスクーターで、小売価格は22万5500円(税込)、フラットシート仕様は23万1000円に設定されています。
エンジン出力は9.4馬力で燃料タンクは6L、燃費は51km/L(WMTCモード値)となっており、通勤・通学や街乗りだけでなく、ちょっとした遠出も可能な点が魅力の1台です。
大型のカバンホルダーを備え、ヘルメットホルダーを左右に1つずつ、シート下にはフルフェイスのヘルメットが入るトランクスペースを装備。カラーはパールグレイスフルホワイト、キャンディパトリシアンレッド、パールノベルティブラックの3種類がラインナップされています。
高い収納性と走行性能を併せ持っているにも関わらず、他の125ccバイクと比べ価格の低いアドレス125は、まさにコスパが最高な1台といえるでしょう。今年になって生産が終了となったため、新車を手に入れたい方は早めにチェックすることをおすすめします。
■ホンダ「スーパーカブ110」
最後に紹介する「スーパーカブ110」は、スーパーカブ90の後継モデルとして登場した1台です。2012年のフルモデルチェンジに伴い外観が丸みを帯び、それまでの「新聞配達バイク」からイメージチェンジしました。値段は、小売価格で28万500円(税込)に設定されています。
車格は全長1860mm、全幅69mm、全高1040mm。エンジンは109cc空冷4ストローク単気筒を採用しており、最高出力8馬力、最大トルク8.5Nmを誇ります。燃費は67.0km/L(WMTCモード値)と、カブシリーズの特徴のひとつである高い燃費性能は健在です。ヘッドライトにはLEDを採用し、夜の視認性を格段に向上させました。
カラーにはグリントウェーブブルーメタリック、パールフラッシュイエロー、クラシカルホワイト、バージンベージュ、タスマニアグリーンメタリック、アーベインデニムブルーメタリックの6色をラインナップ。以前までの地味な色から、カラフルでお洒落なカラーに一新したのです。
クラッチ操作不要の自動遠心クラッチで、ペダルを踏み込むだけでギアチェンジする4段リターン式を採用しています。停車の時だけロータリー式のため、トップギアとニュートラルの間をペダル一回踏み込むだけで、一気にギアチェンジが可能な点も魅力でしょう。
以前は通勤用、業務用の色合いが強かったカブですが、今は趣味のバイクになりつつあります。しかし、その構造は業務用として長らく愛されてきたタフなもので、趣味のバイクとしても愛用するにはもってこいといえるでしょう。
※ ※ ※
125ccクラスのバイクは、税金や保険など維持費が安いため、もともとコスパが良いのが売りのバイクジャンルです。今回選んだ5車種は、長く愛用できるかどうかや、セカンドバイクとして手元に残して置きたくなるような使い勝手の良さ、壊れにくさ、カスタムのしやすさで選びました。
バイク選びで迷ったら、本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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みんなのコメント
いくら安くても保証や部品供給の問題もあるし。