トヨタ自動車は、欧州向けにコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデル「Aygo X Prologue(アイゴ Xプロローグ)」を披露した。アイゴは、2005年に初代モデルが投入されたトヨタのエントリーモデルで、現地では200万円を切る価格から設定。Aセグメントと呼ばれるスモールカー市場で高い人気を誇っている。一方、ユーザーからはさらなる個性を求める声も上がっていたようで、そうした経緯から尖ったデザインを採用したコンセプトモデル「アイゴX プロローグ」が発表されるに至った。
アイゴのデザインを手掛けたのは、フランスのコートダジュール、ニース近郊を拠点とするトヨタの欧州デザインスタジオ「ED2」。彼らに与えられた使命は、スモールカーセグメントの顧客が求めるデザインを作り上げること。
そこでED2は、若年層の顧客や初めてのトヨタ車として購入されるケースも多いアイゴに、尖ったデザインを与え、スタイル重視で選ぶユーザーにも満足してもらえるカーデザインを目指した。
アイゴX プロローグは、シンプルになりがちなスモールカーのボディに大胆な抑揚を与え、それを際立たせるため、2トーンのボディカラーを採用。ヘッドランプは、左右がつながった斬新な形状とされ、張り出し感を強調するフレアフェンダーで大径タイヤを包みこんでいる。車名の「X」にはクロスオーバーの意味が込められているとみられ、SUV的なテイストも与えられている。
ボディカラーの名称は、スパイスをテーマに「チリ」「ジンジャー」「ワサビ」「ブラックペッパー」など刺激物が候補に挙げられ、最終的にコンセプトカーは「スパークリング チリレッド」と呼ばれる、スパイスの効いた名称が選ばれた。
コンセプトモデルとしての発表のため、この後量産に向けてアレンジが加えられることになりそうだが、「アイゴ」という既存のモデル名を背負って登場したこともあり、基本的にはこの路線で市販化に向けた準備が進められるとみられる。近い将来、発表される市販モデルのアイゴXがどんなデザインで登場するのか。今から楽しみだ。
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ボンネットはこのパーツ分けでどう開くのか気になるところ。