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フェルスタッペンが今季最後のスプリントを制する。角田裕毅は大健闘の6位【F1第21戦レポート】

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フェルスタッペンが今季最後のスプリントを制する。角田裕毅は大健闘の6位【F1第21戦レポート】

 現地時間11月4日(土)、2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)のスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は6位となった。

 今季最後のスプリントイベントとなった今大会。スターティンググリッドは現地時間4日に行われた『スプリント・シュートアウト』により決定された。スプリント・シュートアウトは昨日から一転、完全ドライコンディションとなるなか、ノリスが1番グリッドを獲得。2番グリッドにフェルスタッペン、2列目3番グリッドにペレス、4番グリッドにジョージ・ラッセル(メルセデス)、3列目5番グリッドにルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

【暫定結果】2023年F1第21戦サンパウロGPスプリント

 角田はSQ3進出を果たし、6番グリッドからスプリントでの初ポイントを狙った。なお、SQ1でクラッシュしたエステバン・オコン(アルピーヌ)、オコンと接触のあったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の2台も修復が間に合い、グリッドについている。

 タイヤ選択については、20台中17台がソフトを装着するなか、11番手スタートのケビン・マグヌッセン(ハース)、12番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、20番手スタートのローガン・サージェント(ウイリアムズ)の3台はミディアムタイヤをチョイスした。なお、アルファタウリとアルファロメオの4台は、終盤のタイヤのデグラデーション(性能劣化)を懸念してか、ユーズドではなく新品のソフトを装着した。
 
 現地時間4日15時(日本時間5日3時)、好天のもと、気温28度、路面温度54度、湿度24パーセントというドライコンディションとなるなか、24周のスプリントはスタートを迎えた。ポールのノリスの蹴り出しは悪くはなかったが、イン側2番手スタートのフェルスタッペンがターン1でノリスの内側に飛び込み、ホールショットを奪取。さらにその後方ではペレスを攻略したラッセルが3番手に浮上する。

 スタート早々から勢いのいいラッセルはさらに、オープニングラップのターン11でノリスを攻略し2番手に浮上した。一方、その後ろではペレスとハミルトンが激しい4番手争いを展開。2台の攻防が続くなか、4周目にはスタートで角田をパスした6番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)も加わり、3台が4番手争いを展開する。

 好調に見えたラッセルだったが、徐々にペースダウン。5周目のターン1でノリスがラッセルをかわし、2番手の座を取り戻す。最序盤こそペースが上がらなかったノリスだが、ここから1.5秒先を走るフェルスタッペン追撃に入る。一方、6番手スタートの角田はスタート時のターン2でルクレールにかわされ7番手に後退。ただ、ルクレールのDRS圏内をキープしつつ、ポジションアップの機会を慎重に伺う。

 ラッセルのペースは伸び悩んだ8周目、ターン1でペレスがオーバーテイク。しかし、ターン3立ち上がりのロングストレートでDRSを使えるラッセルがふたたび先行する。ただ、2台の攻防は続き、10周目のターン1でペレスがラッセルのインに飛び込み、ペレスが3番手に浮上する。

 一方、6番手ルクレールは5番手ハミルトンから1.8秒離され、DRSが使用できない状況に。そんななか7番手角田、8番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、9番手ダニエル・リカルド(アルファタウリ)と、中盤はフェラーリとアルファタウリが入賞圏内(スプリントの入賞は8位まで)を争う展開となった。

 11周目、さらには14周目のターン1でリカルドがサインツに仕掛けるが、サインツは粘りを見せ、1ポイントを獲られる8番手のポジションを守る。これで7番手角田と8番手サインツのギャップはみるみる広がり、同時に9番手リカルドの背後に10番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、11番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、12番手アロンソが数珠繋ぎとなる。

 サインツとリカルドの戦いの間隙をついたピアストリがリカルドの背後に急接近。14周目のターン8でピアストリが9番手に浮上する。また、ガスリーとアロンソも11番手争いを展開するなど、中段勢が抜きつ抜かれつの見応えのあるバトルを繰り広げた。

 残り5周となった20周目、ユーズドのソフトを履いたピアストリのペースがガクンと落ち、リカルドがテール・トゥ・ノーズとなると、易々とピアストリを攻略。リカルドが入賞まであと1歩となる9番手に浮上する。さらに、ほぼ同じタイミングで5番手ハミルトンのペースも急激に落ち、21周目のターン1でルクレールがハミルトンをオーバーテイクし5番手に浮上。

 さらに22周目のホームストレートで角田がハミルトンをパスし、角田は6番手のポジションを取り戻すこととなった。新品ソフトを投入した作戦がハマり、アルファタウリがメルセデス、マクラーレンをかわすシーンが実現した。

 ファイナルラップとなった24周目、フェルスタッペンは1分14秒723をマークし、ノリスとのギャップを4.287秒まで広げ、今季6戦中4度目となるスプリントのトップチェッカーを受けた。2位にノリス、3位にペレスが続いた。

 4位にラッセル、5位にルクレールが続いた。角田はあと数周あればラッセルとルクレールを攻略できそうなペースだったが6位でチェッカー。今季スプリント初ポイントの3点をアルファタウリに持ち帰った。7位ハミルトン、8位サインツまでが入賞。健闘したリカルドはポイントには届かなかった。

 2023年F1第21戦サンパウロGPのメインイベントとなる決勝は、日本時間6日2時(現地時間5日14時)より71周で行われる。

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