改良で出力向上? 四輪駆動車に新機能も
メルセデス・ベンツEQSセダンの一部モデルは、今後の改良の一環として、出力と航続距離を向上させる予定であることを関係者が明らかにした。
【画像】メルセデス・ベンツのフラッグシップEV【メルセデス・ベンツEQSセダンを写真でじっくり見る】 全50枚
AUTOCARが入手した情報によると、改良型ではパワーエレクトロニクスをアップデートし、EQS 450 4マチックでは27ps(合計360ps)、EQS 580 4マチックでは21ps(544ps)追加されるという。
また、四輪駆動の4マチック車には、EQE SUVと同様にディスコネクト・ユニット(DCU)を導入する。DCUは低負荷走行時などパワーが不要な時に前輪の駆動を切り離し、効率性を向上させるものだ。
その結果、EQS 450 4マチックの航続距離は約22km増加し、EQS 500 4マチックでも同様の改善が期待されている。
メルセデス・ベンツがドイツのディーラーネットワークに提示した数値によると、EQS 580 4マチックのWLTP航続距離は、従来の580~692kmから589~717kmに増加している。
また、EQS 53 AMG 4マチック+のWLTP航続距離は、約3km追加されたとのこと。
全モデルで107.8kWhのバッテリーが使用されている。
DCUは、2023年末までにEQEセダンおよびEQS SUVにも採用され、同様のエネルギー効率向上を実現する見込みだ。
EQSセダンの改良では、従来のエアコンプレッサーに代えてヒートポンプを採用するなど、さらなる変更が加えられる。航続距離に変化はないが、メルセデス・ベンツは、必要エネルギー量の低減と効率性の向上により、実走行における経済性と航続距離の向上につながるとしている。
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