現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 自社パワーユニット開発は「大きな挑戦」とレッドブル代表。ライバルと戦えるようになるまで時間が必要だと認める

ここから本文です

自社パワーユニット開発は「大きな挑戦」とレッドブル代表。ライバルと戦えるようになるまで時間が必要だと認める

掲載 8
自社パワーユニット開発は「大きな挑戦」とレッドブル代表。ライバルと戦えるようになるまで時間が必要だと認める

 レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)がフェラーリやメルセデスのようなマニュファクチャラーと競うことができると確信しているものの、それは一夜にしてできることではないことを認めている。

 レッドブルは、F1のシャシーとエンジン双方に関する大規模なレギュレーション変更が行われる2026年に独自のパワーユニットを投入する。ミルトンキーンズにあるレッドブルのキャンパス内の新エンジン部門は活気に満ちており、エンジニア、デザイナー、技術者たちが、2026年にF1の最も確立されたプレーヤーに対抗できる最先端のパワーユニットを開発するために、休みなく働いている。

レッドブル、過去1年間でメルセデスから200人以上のスタッフを採用。レッドブル・パワートレインズ部門に加入

 この挑戦的な取り組みを支援するため、レッドブルはフォードと提携を結んだ。このアメリカの自動車大手は、今後のF1ユニットのハイブリッド要素開発を含むいくつかの特定分野において、知識と専門技術を提供することになった。

 ホーナーは、この取り組みの規模について語り、2026年に同時に行われるレギュレーション変更が、F1史上最も重要な変化のひとつとなると主張した。

「大規模なレギュレーション変更があり、2026年にはエンジンとシャシーが変更される。我々はフォード・モーター・カンパニーと提携し、2026年に向けて独自のエンジンを開発しているが、これは大きな挑戦だ」と、ホーナーは『talkSPORT』に説明した。

「つまり我々は、レッドブルの子会社としてフェラーリとメルセデスに挑むことになる。これは我々にとって、このスポーツにおける最大の挑戦だ」

「しかし、我々は適切な人材と施設を擁している。そして最も重要なのは、適切な考え方と文化、そして『ほら、我々は彼らに対抗できる』と言える意欲的な姿勢があることだ。時間はかかるだろうが、我々は完全にできる」

 レッドブルのパワーユニット開発進出には、メルセデスやフェラーリなどのライバルチームで経験を積んだエンジニアの雇用を含め、人材と設備への多額の投資が伴っているホーナーは、2026年のレギュレーション見直しの重要性を強調し、これを「おそらくF1の過去60年間における最大のリセット」と呼んだ。

「私は、すべてのチームが新しいルールに適応するという同じ課題に直面し、2026年がスポーツにとって極めて重要なシーズンになることに注目している。つまり、F1は状況が刺激的になった時にルールを変えるのがとても得意だということだ」と、ホーナーが最近アブダビで語ったと『PlanetF1』が報じた。

「2026年はパワートレインとシャシーの両方が変わるという、おそらくF1の過去60年間で最大のリセットとなるが、それは誰にとっても同じだということだ」

「それによって勝者と敗者が決まる。まず、2025年に焦点を当てることになる」

 ホーナーは2026年のリセットを認めながらも、2025年が重要な足がかりになるとも考えている。現行のレギュレーションが成熟し、各チームのパフォーマンスが収束するなか、これからのシーズンは、抜本的改革に先立ってレッドブルが準備を整える出発点となるかもしれない。

 ホーナーのコメントは、定評のあるエンジンメーカーに挑むという大きな挑戦があっても、F1において支配的な勢力であり続けるというレッドブルの決意を反映している。レッドブル・パワートレインズが競争力を獲得するまでには時間がかかるかもしれないが、チームの考え方とリソースに対するホーナーの信頼は、F1の新時代をリードするという同チームの野心を強調している。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アルピーヌ、パワーユニット開発中止だけでなく車両開発スタッフも200人リストラ……しかしその効果は絶大? オークス代表「スリム化は正しいと証明できた」
アルピーヌ、パワーユニット開発中止だけでなく車両開発スタッフも200人リストラ……しかしその効果は絶大? オークス代表「スリム化は正しいと証明できた」
motorsport.com 日本版
2025年のスーパーフォーミュラに向け12チーム21台がそろう。未定のシートは3席プラス……?
2025年のスーパーフォーミュラに向け12チーム21台がそろう。未定のシートは3席プラス……?
AUTOSPORT web
フェラーリの2025年型マシンは「完全に新しいものになる」と代表。ハミルトンは1月に旧型車でのテストを予定
フェラーリの2025年型マシンは「完全に新しいものになる」と代表。ハミルトンは1月に旧型車でのテストを予定
AUTOSPORT web
【F1コラム:アウディF1プロジェクトの現状】VW業績悪化で批判が高まる。不可欠だったカタール資金獲得とその影響
【F1コラム:アウディF1プロジェクトの現状】VW業績悪化で批判が高まる。不可欠だったカタール資金獲得とその影響
AUTOSPORT web
アルピーヌのブリアトーレ、2026年に向けコラピントへの関心を維持「速いドライバーなら誰にでも興味がある」
アルピーヌのブリアトーレ、2026年に向けコラピントへの関心を維持「速いドライバーなら誰にでも興味がある」
AUTOSPORT web
TC2000連覇で自身4冠を達成したリオネル・ペーニャが、息子ティアゴと『ホンダZR-V』をドライブへ
TC2000連覇で自身4冠を達成したリオネル・ペーニャが、息子ティアゴと『ホンダZR-V』をドライブへ
AUTOSPORT web
”ミニDRS”論争はチームの誇り! マクラーレン「他のチームが我々のやっていることを気にしている証拠」
”ミニDRS”論争はチームの誇り! マクラーレン「他のチームが我々のやっていることを気にしている証拠」
motorsport.com 日本版
TCR南米のホンダ系強豪が2025年に向けピケJr.を起用。FL5シビックRはモデル・オブ・ザ・イヤーに輝く
TCR南米のホンダ系強豪が2025年に向けピケJr.を起用。FL5シビックRはモデル・オブ・ザ・イヤーに輝く
AUTOSPORT web
日産・ゴーン元会長の「切り取り会見報道」に感じた違和感! 日本愛は健在? 「お勧めは日産パトロール」とも 注目発言5選とともに考える
日産・ゴーン元会長の「切り取り会見報道」に感じた違和感! 日本愛は健在? 「お勧めは日産パトロール」とも 注目発言5選とともに考える
Merkmal
リカルド・パトレーゼの息子ロレンツォがデイトナ24時間初挑戦。ル・マン王者含む“オール・イタリア”陣営に加わる
リカルド・パトレーゼの息子ロレンツォがデイトナ24時間初挑戦。ル・マン王者含む“オール・イタリア”陣営に加わる
AUTOSPORT web
【MotoGP】アプリリア、2024年失速の原因は特定済み? 「何を欠いていたのか理由を理解している」とチーム代表
【MotoGP】アプリリア、2024年失速の原因は特定済み? 「何を欠いていたのか理由を理解している」とチーム代表
motorsport.com 日本版
【F1チームを支える人々:ロン・メドウズ/メルセデス】BAR、ホンダ、ブラウン時代から重責を担うブラックリーの顔
【F1チームを支える人々:ロン・メドウズ/メルセデス】BAR、ホンダ、ブラウン時代から重責を担うブラックリーの顔
AUTOSPORT web
シュコダで戦ったワグナーが2025年より新型ヒョンデにスイッチ。元王者はGRヤリスを準備/ERC
シュコダで戦ったワグナーが2025年より新型ヒョンデにスイッチ。元王者はGRヤリスを準備/ERC
AUTOSPORT web
元ボスのフランツ・トストがローソンにアドバイス「絶対にフェルスタッペンに挑戦しようとしてはならない」
元ボスのフランツ・トストがローソンにアドバイス「絶対にフェルスタッペンに挑戦しようとしてはならない」
AUTOSPORT web
23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
AUTOSPORT web
『ホンダNSX GT2(1994年~1996年)』オール日本人クルーで掴んだル・マンの栄冠【忘れがたき銘車たち】
『ホンダNSX GT2(1994年~1996年)』オール日本人クルーで掴んだル・マンの栄冠【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
どうなる「ホンダx日産」まさかの「エリシオンxエルグランド」「e-POWERxe:HEV」はあり得る? 2社の「研究開発機能の統合」検討で期待膨らむ…今後の行方
どうなる「ホンダx日産」まさかの「エリシオンxエルグランド」「e-POWERxe:HEV」はあり得る? 2社の「研究開発機能の統合」検討で期待膨らむ…今後の行方
くるまのニュース
シーズン序盤に空力効率を改善も、結果に反映できず苦しんだキック・ザウバー【覚えておきたい2024アップデート】
シーズン序盤に空力効率を改善も、結果に反映できず苦しんだキック・ザウバー【覚えておきたい2024アップデート】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

8件
  • bmg********
    レッドブルは もう オワコンだと思う もうドライバーとチーム部門両方とも チャンピオン取れないだろう
  • 弦梧楼
    何年持つかな?
    エンジニアが優秀なだけじゃ自動車エンジンは作れないからね。
    部品メーカーが優秀で協力してくれなければ無理!
    ピストン作るメーカーエンジンブロック作るメーカーラジエーターから一本のネジまでそれぞれ作ってる中小企業たちが一つのエンジン使ってるんだから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村