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X氏の値引き大作戦 新型アルファードから16.5万円引き!激戦の予約枠を勝ち取る交渉術

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X氏の値引き大作戦 新型アルファードから16.5万円引き!激戦の予約枠を勝ち取る交渉術

新車値引き情報 [2023.09.26 UP]


X氏の値引き大作戦 新型アルファードから16.5万円引き!激戦の予約枠を勝ち取る交渉術

徹底分析『家族がうれしいベストミニバンはこれだ!』

えっ、先行予約が消えた。アルファードが買えない。スキー仲間の援護で大逆転
【プロローグ】 愛車は2015年に購入したヴェルファイアです。実は、2年ほど前に新型ランドクルーザー300への買い替えを本気で検討しました。

 ところが、事前に発売日の情報をキャッチできなくて、痛恨の“出遅れ”を演じてしまいました。あわてて商談を開始したけれど時すでに遅し、なんと納車4年待ち! オリンピックじゃないんだから、そんなに待てません。泣く泣く“夢のランクル”をあきらめました。

 で、今回は新型アルファード/ヴェルファイアです。2年前の反省から、今回はしっかり情報を収集して発売前から積極的に動き出したい。そこで、月刊自家用車さんには早めに作戦会議をお願いしました。

 3月末、8年ぶりに“値引きの神様”こと松本隆一さんにお会いしました。神様のお顔を拝見すると、いやがうえにも気合が入ります(笑)。

松本「新型アル/ヴェルの発表・発売は5月末から6月初頭の予定ですが、トヨタの場合、1か月ほど前から先行予約を開始するのが通例です。旧型が1年前から受注を停止していたため、新型には購入希望者が殺到すること間違いなし。半導体の供給不足から増産がままならないのですぐにオーダーストップとなる可能性もあります。だから早めに仕掛けましょう。5月の連休前から販売店まわりを始めたほうがいいと思います」

 残念ながら新型アル/ヴェルに対抗できるライバル車は見当たりません。しかし、埼玉県にはトヨタの販社が6店もあるので同士討ちに持ち込む作戦を採ります。また、候補はアル/ヴェルだけではありません。子どもたちが大きくなり、一緒に出掛けることも少なくなったので、かならずしもミニバンを選ばなくても大丈夫。趣味のスキーに出かけるのに最適なSUVも有力な候補です。

【4月2日(日)】 まずはアウトランダーに試乗。営業所に戻って商談を開始した。

X「支払い額が高くなると妻からNGが出てしまいます。だから付属品はできるだけ絞ります。ETCだけ入れて見積もりをお願いします」

アウトランダー
 値引き8万円 下取り150万円 支払い総額325万円(付属品15万4540円を含む/補助金・政府=55万円、埼玉県=27万5000円)
 続いてマツダへ。

CX-8
 値引き10万円 下取り170万円 支払い総額456万円(付属品13万7408円を含む)
 三菱もマツダも値引きが低すぎる。買う気が失せた。
 次は日産。e-POWERの走りはなかなか面白かった。

セ「エクストレイルは現在、受注を停止していますが、来週から200台限定で販売を再開します。価格が20万円程度上がりますが、とりあえず現在の価格で見積もりを作ります」

エクストレイル
 値引き9万円 下取り172万円 支払い総額347万円(付属品40万4513円を含む)
 値引きが9万円で、20万円の値上げ……これまた購入意欲をすっかりそがれてしまった。

【4月8日(土)】 アル/ヴェルの発売はまだ先だが、今後の商談をスピーディに進めるため、事前に下取り車の査定を出してもらっておくことにした。

 まずはトヨタA店へ。
X「もうすぐアル/ヴェルのフルチェンですよね。その前に下取り額を出してもらえますか?」

セ「納期がいつになるかわからないので、現在の下取り額を出します。184万円です」

 さらに「現段階でお見せできる情報はこんな感じです」といって、ところどころ「SAMPLE」の文字で塗りつぶされた新型の画像を見せてくれた。

セ「ゴールデンウィークあたりから、さらに詳しい情報をお知らせできると思います」

 トヨタB店へ。相手はクールビューティーなセールスレディさん。下取り額は188万円。

セ「新型の先行予約が始まったら順番に対応します」

 ここでは新型のより鮮明な画像を見せてくれた。
 本日の最後はトヨタC店。とても感じのいいセールスさんが出迎えてくれた。

セ「新型はもうすぐ発売されますが、たぶん値引きはまったくできないと思います」

 いきなり先制パンチをくらったが、下取り額は190万円と高い。さらに「とても状態が良いので、もっと上乗せできるかもしれません」とのこと。

 トヨタD店の顔見知りのセールスさん(現在は中古車販売担当)に電話すると「仲のいい店長を紹介しますよ」とのこと。後日、出向くことにする。

 トヨタC店から連絡が入る。「中古車部に相談して下取り額は200万円で調整しています」とのこと。とても熱心で好感が持てる。





事態は急変、新型はガチ抽選!? 秘策“2台まとめてハウマッチ?”
【4月9日(日)】トヨタE店へ。

セ「ヴェルファイアの下取り額は168万円です。納期が見通せないのでこの金額になります。以前、納車まで1年かかってしまい、その間に下取り車が暴落して50万円の損失を出してしまったことがあるんです」

 過去の失敗から思い切った下取り額が提示できないようだ。
 なお、候補にあげていたランクルプラドは「受注停止を継続中」のため、やむなく圏外に。

【4月16日(日)】 下取りのヴェルファイアを購入したトヨタF店へ。担当者が退職してしまったので、新たなセールスさんが応対。若くてノリのいい人だ。

X「8年前にヴェルファイアを購入したときもフルチェン直後だったのですが、28万円引き+キャッシュバック9万円を出してくれましたよ。そのときの注文書を持ってきました。ほら、この通りです。今回も同じくらいの条件を期待しています」

セ「新型アル/ヴェルは高額ですからね、このくらいは出したいですね」

 おおっ、心強い言葉をいただきました。期待しましょう。
 この日“値引きの神様”から「アル/ヴェルの発表日は6月6日が濃厚」との情報が入る。よし、5月上旬から本格的な商談を開始しよう。正直なところ、気持ちはほとんど新型アルファードに傾いている。

【5月6日(土)】 下取り車の法定点検を受けるため、トヨタF店へ。もちろん新型アル/ヴェルの商談をもちかける。

セ「すみません。今日あたりから見積もりが出せると思っていたのですが、まだなんの情報も入ってきていないんです」

 あれ? おかしい? 前回はノリノリだったセールスさんの歯切れが悪い。結局、なんの進展もなかった。

【5月14日(日)】 再びトヨタF店へ出向く。

X「ヴェルファイアの下取り額、どうなっています?」

セ「すみません、他社さんのような値段が出ないんです。新型アル/ヴェルの納車時期が未定ということで、150万円くらいしか付けられません」

X「それじゃあ、まったく話にならないじゃないですか」

セ「ほんとうに申しわけございません。うちでは高値が付けられないんです。買い取り業者に持っていけば、180万円以上が出ると思います。今回は他で下取り車を処分してもらえませんか? お願いします!」

 新型アル/ヴェルの新たな情報はなし。セールスさんの歯切れはますます悪くなった。発売日が近いというのにどうなっているのだ?

 なお、複数の買い取り専門店でヴェルファイアの相場をチェックすると、1店だけ180万円の値を付けてくれたが、ほかは「売却時期がはっきりしないと値段は出せない」とのこと。

 夜、松本さんから「新型アル/ヴェルの発売が2週間ほど延期になりました。6月21日です」との連絡が入った。

松本「どうもトヨタの様子が変です。発売前から全国の販売店に購入希望者が殺到して収集がつかなくなっているようです。今回は先行予約を取りやめることになるかもしれません。ともあれ販売店との接触は続けてください」

 なるほど、だからとたんにセールスさんの歯切れが悪くなったのか……いずれにしても商談解禁となるまで待つしかない。

 値引きはあまり期待できないので、下取り車の処分が重要になってきた。

 そうだ! 以前、スキー仲間のWさん(女性)に「クルマを買い替えるかもしれない」と話したところ「Xさんのヴェルファイア、ほしいなあ」といっていたことを思いだす。

 そこで、LINEしてみると、即座に「マジですか、 もちろんほしいです! もうほんとにほしいです♡」とのラブレター(笑)が届いた。

 ここで問題となるのはWさんへの売却価格だが、トヨタC店が「200万円で調整中」としていたので、これを伝えると、Wさんは「200万円で譲ってもらえたら嬉しいです」とのこと。これで決定。新車が納車となったら、すぐに引き渡すことを約束した。なお、松本さんに訊ねると「200万円は個人間売買として絶妙な値段ですね。買い手も売り手もどちらもお得です」だそうだ。

【6月10日(土)】 トヨタD店へ。紹介してもらった店長さんが応対してくれた。

店長「新型アル/ヴェルは6月21日発表で午後3時から商談ができます。現時点では価格情報がないので、まだ注文の受付ができないんです。

納車がかなり先になることを見越して、Xさんのヴェルファイアの下取り額は165万円になります」

X「ヴェルファイアは友人に売却するので下取りなしです」

 他のトヨタにも「下取りなし」との連絡を入れた。どこも新型アル/ヴェルの商談は6月21日の午後3時以降とのこと。
 ここで別のスキー仲間のYさん(これまた女性です)からLINEが入った。

Y「Xさんが新車の商談をしていると聞きました。私も現在乗っているアクアからシエンタへの買い替えを検討していますが、正直、値引きも下取りも思ったほど出なくて苦戦しています。Xさんがクルマの商談が上手なことは知っています。私の買い替えも一緒に交渉してくれませんか?」

X「Yさんは千葉在住だけど、埼玉で買ってもいいですか?」

Y「安く買えるならどこで買ってもかまいません」

X「天下のトヨタなら、どこで買ってもアフターサービスは大丈夫でしょう。たしかに2台まとめて商談すると、値引き条件の上乗せが取りやすいよね」

Y「ぜひ、私もXさんの商談に乗せてください」

X「じゃ“2台まとめてハウマッチ?”作戦でいこうか?」

Y「はい、いきたいです!」
 よっしゃ、心強いパートナーができた。





超強気「1円だって引けない!」 トヨタはトヨタをもって制せ!!
【6月22日(木)】 Yさんが朝早く、我が家にやってきた。下取り車のアクアをあずけて、Yさんは職場に向かう。

 まずは私がトヨタ各社をまわって狙いの店を絞り込む作戦を採った。その結果、

トヨタA店=まったく相手にされなかった。
トヨタB店=アル/ヴェルの予約抽選に外れた。
トヨタD店=「アル/ヴェルの予約枠が埋まってしまいました」とのこと。
トヨタE店=「アル/ヴェルの販売方法がまだ決まっていません。とりあえず注文をいただいて、その後、販売できるかどうか決めます。納期はまったくわかりません」とのこと。確実性がないのでボツ。
トヨタF店=「忖度一切なしのガチ抽選をやります。受け付けは7月4日」とのこと。ちなみにボディコーティングを無料サービスしてくれるそうだ。

 結局、残ったのはたった1社、トヨタC店だ。今回商談したセールスさんのなかでは一番親しみやすく、とても熱心だ。

セ「Xさんにはどうしてもうちから買っていただきたいので、ご希望のアルファードの予約枠を押さえました」

 おおっ、ここなら確実に買える! 4月から頑張ってまわったかいがあった! シエンタとの“まとめ買い”も大いに影響しているようだ。

【6月26日(日)】 いよいよ決戦の日。パートナー、Yさんと一緒にトヨタC店に出向く。

セ「先日、アクアの下取り額は105万円とお伝えしましたが、相談した結果、10万円アップの115万円にします」

X「Yさんは千葉在住で、あちらのトヨタとも商談していますが、うんと安くしてくれるなら埼玉で買ってもいいそうです。遠くから来ているので、値引きも頑張ってください」

セ「わかりました。では、これでどうでしょうか?」

シエンタ
 値引き25万2000円 下取り 115万円 支払い総額189万円(付属品8万5140円を 含む)

 この見積もりを見て、Yさんはにっこりと微笑んで大きくうなずいた。地元・千葉の見積もりより33万円も安くなったのだから、文句なしで決定!

 さあ、ここからが本番。

セ「Xさんのためにアルファードを1台確保したといいましたが、さらに発注順番を3番以内にすることができました」

X「それって納期がめちゃくちゃ早くなるってことですか?」

セ「そうです。3番以内なら10月までに納車できますよ。早ければ9月……いや、もしかしたら8月中かもしれません。年度末までの優遇税制22万円も確定できるので、支払い総額は677万4870円になります」

 なんと、土壇場でとんでもない特典が飛び出した。他のトヨタは「買えるかどうかわからない」状態なのに、10月までの納車を確約! これによって優遇税制が確定するのも“超”うれしいし、ヴェルファイアの引き渡しを心待ちにしている、Wさんにも喜んでもらえる。

 しかし、浮かれてばかりはいられない。なんとしても値引きを獲得したい。ここで、同席していたYさんが援護射撃。

Y「私だけシエンタをめちゃ安く買ってもらって、Xさんは値引きゼロじゃ、申し訳ないですよ。アルファードもなんとか値引きしていただけませんか?」

セ「すみません、ダメです。ほんとに値引きできないんです」

X「アルファードは1台でシエンタ2台分くらいの利益がありますよね」(笑)

セ「いや……まあ……」(苦笑)

X「端数の7万4870円を削って、支払い総額を切りよく670万円にしてください」

セ「いやいや7万円は端数とはいいませんよ。絶対無理です」

X[じゃ、4870円だけでもお願いします]

セ「すみません、無理です」

X「半端な金額の注文書にサインしたくありません。870円だけでも削ってください」

セ「車両本体から1円でも値引きしたら注文書が通らないんです。Xさんの場合、付属品をいっさい付けていないので、値引きはほんと厳しいんです」

X「他店ではボディコーティングを無料サービスしてくれるそうですよ。これで手を打ちましょう!」

セ「う~ん……わかりました。なんとかしましょう!」

 これにて決定。注文書には車両本体値引きの記載はないが、付属品からボディコーティング分の16万5000円が値引きとして計上されていた。

 なお、シエンタとアルファードともにトヨタカードで30万円を支払って6000円分のポイントを獲得。さらに成約プレゼントとしてお米2kgとミニチュアカー、納車時ガソリン満タンを付けてくれた。

《追記》 8月上旬に納車となりました。高速道路では並走されて助手席の方にガン見されたり、駐車場では小学生に騒がれたりと、世間の注目を浴びながら、新型の素晴らしい走りと乗り心地を堪能しています。

購入データ
TOYOTA アルファード
ZハイブリッドE-Four(4WD・7人)
From埼玉県
トータル値引き 16.5万円
値引き採点 5
車両本体値引きはゼロだが、CPCプレミアムコーティングの16万5000円がそのまま値引きとして計上されている。文句なしのウルトラCクラスだ。ちなみに付属品はいっさい購入していない。




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みんなのコメント

40件
  • ********
    みんなが欲しくて納期も遅いのに、値引きなんか交渉してディーラーも迷惑だろう。
  • ぼん
    そもそもこの記事も怪しい
    注文者が殺到してるのにわざわざ値引きまでしてこの人に売らなきゃいけない理由がない。他に売れば良いだけの話
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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