■世界で通用する「ランドクルーザー」のネームバリュー
トヨタのクロスカントリー・ヴィークル「ランドクルーザー」の名前は、世界的に通用するメジャー・ブランドだ。
【画像】1800万円もする「ランドクルーザー」とは?(27枚)
そのネーミングは1954年から使用されているから、日本車のなかではもっとも長い歴史を持つ1台だ。そこでVAGUEでは、先日開催されたRMサザビーズのエルクハート・コレクションに出品された、2台のランドクルーザーを紹介しよう。
●1978 トヨタ FJ40「ランドクルーザー」
そもそもランドクルーザーは、日本陸軍の軍用車「AK10」型がその基礎であり、そのクロスカントリー車としての性能は、3.4リッターの直列6気筒エンジンを搭載するなど、非常に優秀なものだった。
本格的な生産は1953年には開始されるが、警察予備隊への入札では、ウィリス・ジープのライセンス生産をおこなっていた三菱に敗れ、さらに当初計画していた「ジープ」という車名も使用は叶わなかった。そこで新たに命名されたのが、現在に続くランドクルーザーというネーミングにほかなかったのである。
今回エルクハート・コレクションに出品された2台のランドクルーザーは、いずれも40系と呼ばれるもので、ランドクルーザーとしては1960年まで生産された20系をフルモデルチェンジして誕生したモデルである。
型式が30系でないのは、40系が誕生する直前にロングホイールベースのステーションワゴン、「FJ35V」が登場していたためで、40系は1960年から1984年まで、実に四半世紀にも及ぶ長いライフスパンを持つロングセラーモデルとなった。
出品車の1台、1978年式の「FJ40型」は、3576ccの直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載するモデルだ。ほかには2977ccの直列4気筒ディーゼルの選択も可能だったが、ファイナルギアの設定で130ps(3576cc)と85ps(2977cc)という両車のパワー差を大きく感じさせないことから、4気筒モデルは好調なセールスを展開した。
1975年から1976年にかけては、おもに実用性や機能性を向上させるマイナーチェンジが実施され、最終的にFJ40系のランドクルーザーは出品車のように、現代でも十分に通用するクロスカントリー車となる。
出品車にはさらにエアコンやパワーステアリングなどが装備され、タイヤはBFグッドリッチのオールテレインT/Aが組み合わされている。トランスミッションは4速ATとなる。
ここ数年、海外でさらに人気が高まりつつあるランドクルーザー。とくにヴィンテージモデルと呼ばれる40シリーズまでの注目度が高くなっており、今回のオークションでもその落札価格は、エスティメートの4万5000-5万5000ドルを大きく上回る6万1600ドル(邦貨換算約640万円)と、その人気を裏付けるものだった。
■およそ1800万円! 驚愕の落札価格のヒミツとは
さらにもう1台のランドクルーザー、「FJ43」は、生産年としては1981年式と発表されているが、その後さまざまな改良を加えられ、現在でも強力で上品な走りを実現してくれるモデルであった。
●1981 トヨタ FJ43「ランドクルーザー」
出品車を製作したのは、ランドクルーザーのレストアやメンテナンスでは全米でも有名なFJ社で、ブルー(FJ社ではミディアム・グリーンと表記している)のボディカラーと、ホワイトのハードトップのコンビネーションが実に美しい。
さらに驚かされるのは、このモデルがフレーム構造から完全なフレームオフ構造に改められていることだ。
搭載エンジンはトヨタの1FZ直列6気筒燃料噴射とされ、4476ccの排気量から実に215psの最高出力を発揮する。
インテリアも実に豪華な仕上がりだ。レザー素材を贅沢に用いて作り上げられたキャビンは、高級なサルーンのそれといっても言い過ぎではないくらいの質感を持っている。ステアリングホイールやメーター類も、新品のようなフィニッシュだ。
それはまさに現代のパフォーマンスとヴィンテージプレゼンテーションの融合といってよい。オリジナルに拘るカスタマーには、あるいは興味の対象ではないのかもしれないが、これだけ性能とクオリティを持つFJ43は、現在ではそう簡単には見つけられないだろう。
そのあたりの事情を反映してか、入札価格は次々に更新され、エスティメートの8万-10万ドルを遥かに超えて最終的には17万3600ドル(邦貨換算約1805万円)が表示されるに至った。
ランドクルーザーの人気、そしてFJ社の確かな仕事が認められた結果といえるだろう。
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