11月2日(土)、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで、2024年のWEC世界耐久選手権第8戦『バーレーン8時間レース』の決勝が始まった。
スタートから3時間が経過した時点では、フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)が実質的な総合首位を走行している。
【途中経過】2024年WEC第8戦バーレーン8時間 決勝3時間後
6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のケビン・エストーレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ファントールがドライバーランキングをリード(150ポイント)、これを50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ/115ポイント)、7号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタGAZOO Racing/113ポイント)が大逆転を狙って追う展開でレースウイークに突入した最終戦。8時間レースの今戦は1位に38ポイントが与えられるとあり、7号車トヨタの小林可夢偉とニック・デ・フリースは優勝し、6号車ポルシェが無得点の場合にのみ、ドライバータイトルを獲得できることになる。
なお、マニュファクチャラーズタイトルは、決勝開始時点でポルシェがトヨタを9ポイントリードしており、こちらはトヨタのどちらかの車両が勝利すれば、タイトルを手にするという状況だ。
前日の予選&ハイパーポールでは、8号車トヨタのブレンドン・ハートレー、7号車トヨタのニック・デ・フリースがフロントロウをロックアウト。一方でランキングリーダーの6号車はエストーレのアタックで6番手に終わっていた。
■8号車トヨタにGTが追突。フェラーリはピットミスで首位失う
決勝のスタートドライバーはポールポジションから順に8号車トヨタがセバスチャン・ブエミ、7号車トヨタがマイク・コンウェイ、51号車フェラーリがアントニオ・ジョビナッツィ、99号車ポルシェ(プロトン・コンペティション)がジュリアン・アンドラウアー、50号車フェラーリがミゲル・モリーナ、6号車ポルシェがローレンス・ファントール、5号車ポルシェがマット・キャンベル、12号車ポルシェ(ハーツ・チーム・JOTA)がウィル・スティーブンスとなっている。
公式映像上のデータ表示によれば、第1スティントのタイヤは8号車トヨタ、99号車ポルシェ、36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)がミディアム。その他はハードとなっている(2号車キャデラックVシリーズ.Rは不明)。
レースは2周のフォーメーションラップの後、気温32度/路面温度41度というコンディションの下、現地時間14時にスタート。タイトな1~3コーナーでは、51号車フェラーリがトヨタ2台の間に割って入り、2番手へ浮上。後方では混乱も生じ、ランキングリーダーの6号車ポルシェがいったん最後尾までポジションを下げてしまう。ペンスキーの僚友5号車も大きく順位を落とした。
1周目の最終コーナーでは99号車ポルシェが7号車トヨタを攻略し、3番手へ。7号車の背後には、20号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム WRT)がポジションを上げてきたが、その後12号車ポルシェがこれをパス。6号車ポルシェは15番手で1周目を終える。
開始17分というところで、首位を走る8号車トヨタが82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rの小泉洋史を1コーナーでオーバーテイクした直後、82号車から追突を受ける形でスピン。ブエミはすぐに戦列に復帰したものの、7番手にまでポジションを落とす。トヨタは7号車も12号車ポルシェにかわされ、4番手での序盤戦となった。November 2, 2024
これでレースをリードするのは、51号車フェラーリに。45分経過を前に、12号車ポルシェが99号車ポルシェを攻略し、2番手へと浮上していく。続いて7号車トヨタのコンウェイも、99号車をオーバーテイクし。8号車トヨタは1台をパスして6番手となるも、前を行く20号車BMWのレネ・ラストを抜くことができない。
ペースダウンした99号車ポルシェに20号車BMW、8号車トヨタらが詰まるなか、1時間経過を目前に、各車の1回目のルーティンピット作業が始まる。7号車トヨタは左側2輪をハードからハードへと交換。83号車フェラーリは4輪を交換、8号車トヨタは左2輪をミディアムからミディアムへ交換するするなど、多様なタイヤ戦略が見られることに。
51号車フェラーリはタイヤ交換完了前にジャッキを下ろしてしまいタイムロス。この結果、最初のルーティンを終えて12号車ポルシェが51号車フェラーリを逆転して首位に立ち、3番手に7号車トヨタ、4番手に8号車トヨタ、5番手に20号車BMWと続くオーダーに変わる。
6号車はピット作業前後でも他車のオーバーテイクを許し、15番手と厳しい順位での走行が続き、1時間30分が経過する頃には16番手へとドロップする。また、序盤に好走した99号車ポルシェは、黄旗時の追い越しによりドライブスルーペナルティを科せられた。
■7号車可夢偉が突然のスローダウン、そして回復
2スティント目に入って好走を見せたのは、5号車ポルシェのキャンベル、そして2号車キャデラックのアール・バンバーら。キャンベルはトヨタ2台に続く5番手へ進出し、バンバーもポイント圏内に2号車を押し上げる。
2時間経過を前にキャンベルは8号車トヨタのブエミも攻略、4番手へ。スピンとBMWとの攻防でタイヤを酷使していたブエミは、直後にやや早めのルーティンピットへと飛び込み、ハートレーへと交代した。
このタイミングで首位12号車ポルシェと51号車フェラーリのギャップが詰まってテール・トゥ・ノーズになると、2時間経過直前に51号車のジョビナッツィが先行。2台はそのままピットへと飛び込み、ドライバー交代とタイヤ交換を行った。次の周には、7号車トヨタもピットへ。コクピットには可夢偉が乗り込み、タイヤはハードからハードへの交換となった。
各車が3スティント目に入ったところで、首位は51号車フェラーリがキープ。2番手にはミカエル・クリステンセンに交代した5号車ポルシェが浮上し、ノルマン・ナトの12号車ポルシェまでがトップ3。これに8号車トヨタのハートレー、7号車トヨタの可夢偉が続く展開となった。
2時間14分経過時点で、トヨタはドライバータイトルの可能性が残る7号車を先行させると、可夢偉は12号車ポルシェの攻略にかかり、ターン8への進入でインからオーバーテイクし3番手をもぎ取る。
しかしこの直後、7号車に異変が。最終コーナー立ち上がりでナトに簡単に抜き返されると、そのままスピードを失い、10秒程度ラップタイムを落とす。8番手にまで順位を下げたところでトラブルが解消したか、通常のラップタイムを取り戻した。
可夢偉はこのあとの約30分間で38号車ポルシェと2台のBMWを抜き返す力走を見せ、5番手までポジションを回復。2時間53分経過時点で目の前の8号車が早めのルーティンピットへ向かったことにより、4番手までリカバーを果たした。
その後方では、エストーレへと交代した6号車ポルシェが2号車キャデラックをパスし、いよいよポイント圏内へと復活をしてくる。
3時間経過目前、上位勢では好ペースを見せる5号車ポルシェから3度目のルーティンピット作業が始まり、数周後に全車がコースへと戻ると、首位は51号車フェラーリが堅持。その7秒後方に12号車ポルシェ、以下5号車ポルシェ、7号車トヨタ、8号車トヨタ、20号車BMWというトップ6のオーダーで、残る5時間の勝負へ突入していった。
■シボレーがマクラーレンの牙城を崩す
LMGT3クラスでは、ユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S GT3 Evo(ジョシュ・ケイギル/ニコ・ピノ/佐藤万璃音)が、ケイギルのドライブでポールポジションからスタート。日本勢ではTFスポーツの82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rは小泉洋史が9番手から、Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3のクレメント・マテウが11番手から、アコーディスASPチームの87号車レクサスRC F GT3の木村武史が17番手からレースを開始した。
序盤は、グリッド順どおりにマクラーレンがワン・ツー体勢を形成するが、30分が経過する頃には81号車シボレーが背後につける展開にとなり、ここで59号車マクラーレンが先行、それに81号車が続く形となり、95号車は3番手に順位を下げる。
最初のルーティンピットでトム・ファン・ロンパウからチャーリー・イーストウッドへと交代した81号車シボレーが首位に。その背後には、前戦富士でタイトルを決めた92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ・ピュアレクシング)がいったんは浮上するも、54号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ)がやがて2番手を奪う。
ルイ・アンドラーデに交代した81号車シボレーが首位をキープした3スティント目には、ニコラス・コスタの59号車マクラーレンが2番手へと再浮上。これに55号車フェラーリが続く展開となる。
3時間経過を前に、各車は3度目のルーティン作業を行い、首位81号車は再びブロンズドライバーのロンパウがステアリングを握っている。
日本勢は、先述のとおり、82号車シボレーの小泉は8号車トヨタとの接触によって5秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられて後退するも10番手を走行中。木村組の87号車レクサスはクラス9番手、Dステーションの777号車アストンマーティンはクラス16番手となっている。
レースはこのあと、ナイトセッションへと突入。現地時間22時(日本時間3日午前4時)にフィニッシュを迎える予定だ。
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