現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

ここから本文です

アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

掲載 8
アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

アルファ・ロメオになくてはならない「スパイダー」

アルファ・ロメオは、ラインナップを拡大・刷新する電動化戦略の一環として、新たな電動ロードスターの導入計画を固めている。

【画像】アルファ・ロメオに2シーター・スポーツ復活か【ファンに愛されるアルファ・ロメオ4Cの内外装を写真でじっくり見る】 全46枚

アルファ・ロメオは8月末に同社初の電動パワートレインを搭載するスーパーカー、33ストラダーレを発表したが、2024年には小型電動SUVを導入し、その後ジュリアとステルヴィオの後継EV、そして中国と米国市場をターゲットにした大型セダンとSUVを発売する予定だ。

電動化を進める中でもスポーティなブランドキャラクターを中心に据える方針を示しており、新たなスポーツモデルの導入にも積極的だ。アルファ・ロメオの製品責任者であるダニエル・グッツァファメ氏は、33ストラダーレの発表会で次なる新型車について言及し、ブランドとの結びつきの強い「スパイダー」の名称を継承する可能性をほのめかした。

「アルファ・ロメオのアイテムの中には、殺してはいけないものがいくつかあります。1つはスパイダー、もう1つはクルマへの愛です。なぜなら、それがブランドだからです」とグッツァファメ氏は述べた。

新型スパイダーは、2013年から2019年まで製造された4Cの後継車であること、そしてEVであることを示すために「4E」と命名される可能性がある。しかし、グッツァファメ氏によると、車名は通常、車両開発プロセスの「後期」に決定されるため、まだ確定していないという。

このような新型車の実現可能性について、グッツァファメ氏は「アルファ・ロメオといえばスパイダーであり、スパイダーといえばアルファ・ロメオです。今のところ、当社は十分に安定しており、正しい基盤を築いています。重要なのは、わたし達がそれ(スパイダー)を作ろうとするとき、成功する見込みがあり、持続可能で、ただ作ることだけを目的に市場に投入しないということを明確にしなければなりません」と述べている。

登場時期については、ラインナップが5車種になれば「手の届く範囲」にあるとされており、少なくとも2027年以降になると考えられる。

次期ジュリアEVと部品共有 個性的な運転体験を

アルファ・ロメオは2027年までに内燃機関を廃止する計画であり、新型4E(仮称)はEV専用モデルとなるだろう。新型プジョーe-3008や近日発表予定のジュリアEVと同様、STLAミディアム・プラットフォームをベースにする可能性が高い。

このプラットフォームは、毎分約16kmの充電能力、0-100km/h加速2.0秒のパワー、800km以上の航続距離など、華々しいパフォーマンスを発揮するバッテリーとドライブトレインに対応している。

4Eのパフォーマンスについては不明だが、アルファ・ロメオは次期ジュリアEVで航続距離800kmを実現するために100kWhのバッテリーパックを使用し、仕様によっては最高出力1000psを謳っている。

4Eは次期ジュリアEVとコンポーネントを共有する見込みだが、スーパーカーではなくスポーツカーという位置づけであることから、より軽量でコンパクトなプロポーションを追求するため、比較的小型のバッテリーが選ばれる可能性が高い。

また、アルピーヌ、ロータス、ポルシェのように、バッテリーをシャシー中央に配置することで、今日のミドシップ・スポーツカーのダイナミクスを模倣する可能性もある。

アルファ・ロメオは、内燃エンジンの特徴を模倣してエモーショナルなキャラクターメイキングを試みると示唆されている。電動スポーツカーのドライビング・エクスペリエンスを、一般的なEVモデルと差別化する方法を模索しているようだ。

グッツァフメ氏はこう説明する。「何を聞くかではなく、何を感じるかです。わたし達は、音以上の波動、耳に響くようなものに変える方法を研究しています。直感から何かを得る必要があるからです。もし実現できれば、それがアルファ・ロメオの未来になるでしょう」

ただし、この機能はドライバーの任意でオフにすることができる。

「次世代のスパイダーについて考えるなら、自然の中や海辺など、まったくノイズのない環境に身を置きたいですね」とグッツァファメ氏。

スパイダーは「最後の仕上げ」 それまでにやるべきことがある

一方、コックピットは「ドライバー重視」のレイアウトとなるだろう。伝統的なダブルカウルのインストゥルメント・パネルと中央のインフォテインメント・スクリーンを備え、ドライバーに重要な情報を提供しながら注意散漫を防ぐものと期待される。

格納式タッチスクリーンを搭載した33ストラダーレを指して、グッツァファメ氏は「これは極端ですが、このようなコンセプトに取り組んでいます。さまざまなユーザーに対応する必要があるため、次のクルマには搭載されないでしょう。(次に発表予定の)BセグメントSUVはファミリーカーですから、ある一定のものを置いておく必要があります。しかし、このインテリアに見られるような解釈があることは確かです」と述べている。

アルファ・ロメオは今後5年間、1年に1車種のペースで新型車を発表することを約束しており、その第一弾が最近ネット上でリークされたBセグメントSUVだ。こうした主力車種によって収益性が向上し、4Eの開発もより現実的なものになるはずだ。

グッツァファメ氏はかつての4Cから得た教訓として、アルファ・ロメオに威信をもたらす象徴的なモデルを発表する前にやるべきことがあると語った。

「今やってもまったく意味がありません。(数年前は)ディーラーに行ったら、4Cとジュリエッタとミトしかなかった。まずはしっかりとしたラインナップを揃えることが必要であり、そしてもちろん、スパイダーは “ケーキの上のチェリー(最後の仕上げ)” でなければなりません。もし(スパイダーが)ケーキだとしたら、それは問題です。持続可能ではないからです」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス

みんなのコメント

8件
  • yrv********
    カッコイイな、最高じゃないか。
    販売期前半だけでもいいから、これに内燃機関が搭載されないかな。
  • ran********
    このまま発売されたらかなり売れそうですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村