■関係者も知らぬ間に、日本でテスト走行していたアストンマーティンDBX
アストンマーティン初のSUVとなる「DBX」の極秘テストカーが日本に再上陸しました。実はこのテスト車両は、関係者にも極秘裏のうちに日本の一般道でテスト走行もおこなわれており、偶然目にした人も多いでしょう。
日本の一般道では、渋滞時などでのデータ収集や狭い道路での使い勝手などをテストしたと思いますが、擬装ラッピングしたテストカーには、それ以外にもうひとつの隠されたミッションがありました。
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自動車メーカーは、車両開発の最終段階に入ると、実車と近い状況でデータを収集するために、テスト車両を一般道などの公の目に触れるところでテスト走行することがよくあります。開発車両が世界戦略車の場合、世界のあらゆる自然環境下でテストされます。
アストンマーティンの市場は、米国を筆頭に中国や中東などがメイン市場となります。しかし、日本市場も販売台数だけでなく目の肥えたカスタマーが多いため、日本のカスタマーのクルマに対する意見が、アストンマーティン本社内でも貴重な意見として取り入れられています。
そのため、DBXの開発に際しても、擬装ラッピングをしたテスト車両が日本の一般道で走行テストをおこなったと考えてよいでしょう。
この日本でのテスト走行ですが、事前に関係者にも知らされることなく、極秘裏のうちにおこなわれていたようなのです。しかし、擬装ラッピングした車両が一般道を走行すると、否が応でも目立つため、日本のどこかの一般道で派手なテスト車両を見かけたという人も多いはずです。
※ ※ ※
そもそも、テスト車両をどうして擬装ラッピングするのでしょうか。それは、正式な発表前に開発車両の外観デザインを知られたくないからです。
市販モデルと近い条件で走行テストすることに意味があるので、この段階のテストではエクステリアデザインに手を加える擬装ではなく、市販モデルと同じ外装パネルに、視覚的にボディラインやデザインがわかりづらくなる擬装ラッピングが施されます。
DBXの場合、開発初期の黄色いカラーのテスト車両は、テールライトなどはデザインそのものが擬装されていました。しかし、日本国内でテストされたDBXの開発車両は、市販モデルのテールライトに擬装ラッピングが施されていました。
このDBXのテスト車両は、擬装ラッピングされていますが、もはやボディラインや細部のデザインなどを公開しているのと同様の状態です。
■DBXのテストカーが示す、新たな擬装ラッピングの可能性とは
普通、擬装ラッピングされたテスト車両は、そもそもメーカーすらもわからないように擬装が施されるものです。しかし、DBXのテスト車両はメーカーロゴだけでなく車名までさらしています。
DBXは開発の早い段階から、市販モデルとほぼ変わらない偽装したテスト車両の写真を公開していました。それはアストンマーティンがSUVを作るという情報が本当であるというアピールにもなり、ラグジュアリー・スポーツSUVを欲する人たちの購入検討リストにあがるほどの信憑性の高い情報でした。
さらに最終開発テストに使用されたであろう、「DBX」という文字を赤色でデザインしたテスト車両は、ピレリやビルシュタインといったDBXのパートナーのロゴだけでなく、アストンマーティンのブランドパートナーであるタグ・ホイヤーのロゴまでも大きく冠されています。
つまり、開発テスト用の車両がそののまま、DBXという車名やブランドパートナーのアピールにもなっているのです。
では、テスト車両のDBXの両ドアに描かれた、翼を持ったドラゴンはいったい何を意味しているのでしょうか。アストンマーティンの羽を広げたバッヂは、スカラベという昆虫の羽がモチーフになっていますが、ドラゴンとはまったく縁はありません。
この赤いドラゴンは、「ウェルシュ・ドラゴン」と呼ばれ、ウェールズを象徴するドラゴンです。DBXは南ウェールズのセント・アサンに建てられた新工場で生産がおこなわれます。
つまり、ウェルシュ・ドラゴンは、DBXがウェールズで生産されることを誇らしげに象徴しており、ドラゴンの下に書かれた「INVESTING IN WALES(ウェールズへ投資)」という文字は、アストンマーティンがウェールズの雇用拡大に貢献していることのアピールでもあるのです。
※ ※ ※
開発終了間際のテスト車両は、どのメーカーのクルマでも非常に注目を集めるものです。ティザー的な広告で消費者の関心を引く手法もありますが、そもそも注目度の高い擬装ラッピングをしたテスト車両に、いろいろなメッセージ性をもたせるアストンマーティンの手法は、これからの擬装ラッピングの主流になるかもしれません。
そしてこの日本の一般道を走ったテスト車両が、今回は正式に日本に上陸して、一般公開されています。現在関係者含め、わかっている一般公開の内容は次のとおりです。
・日時:2020年2月6日から11日(10時から18時)
・場所:アストンマーティン横浜
関係者によると、サーキットイベントやその他のイベントなどでも一般公開したいそうですが、このテスト車両の今後のスケジュールは一切知らされておらず、いつ英国本国に戻るかわからないようです。
エクステリアはほぼ市販モデルと同じですが、インテリアは市販モデルよりもかなり先行して生産されているため、非常にシンプルなものとなっているそうです。この貴重な機会に、開発途上のDBXのテスト車両を見学してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、アストンマーティンDBXの日本でのデリバリーは、2020年7月から9月頃を予定しています。
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