MotoGP第12戦アラゴンGPの初日、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は若干スロースタート気味だったが、トップタイムとなったマルク・マルケス(グレシーニ)の速さを認めつつ、2日目以降に接近していけるはずだと語った。
バニャイヤはレースウィークを通じて徐々に調子を上げてくることの多いライダーだったが、ここ最近は初日から好調なことが多かった。
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しかしアラゴンGPでは以前のようにスロースターターなバニャイヤが戻って来ているようだった。FP1ではトップから約2秒差の21番手タイムという状況だったのだ。
予選振り分けの決まるプラクティスではそこからなんとか改善を進め、6番手タイムでQ2へ直接進出となったが、新レコードタイムを樹立したマルケスからは、0.8秒差と大きく差が開いてしまっている。
初日終了後、バニャイヤはFP1での苦戦はさほど心配はしていなかったと明らかにしている。今回彼はバイクではなくアラゴンの新舗装となった路面の状態を問題としていたようだ。
「今朝(FP1)のことは心配していなかったよ。何が上手くいっていないのかは明確だったからね」と、バニャイヤは言う。
「バイクじゃなくて、新しい路面での取り組み方を理解する必要があったんだ。それでセッションを使ってしまった。予定していた作業を午後に回さなくちゃいけなかったから、残念ではあった」
「タイムアタックをする前の走行で、どう続けていくべきかを理解できていたのは幸運だった。そして僕らは新タイヤでコンマ7秒短縮して、大きく改善することができた」
「今のところ、明日に向けた道筋は分かっているから、ギャップを縮められるか様子を見てみよう。とはいえ、2回目のアタックではかなりトップ3に近かったし、今日1日のことを考えれば満足しているよ」
なおバニャイヤは今回アラゴンGPでマルケスが速く、最新型のバイクに乗る自分やチームメイト(エネア・バスティアニーニはQ1出走)が遅れているのは、バイクの違いではなく、乗り手の違いによって生み出された差だと主張している。
「僕としては、皆が言っているようなGP24とGP23の違いは存在しないと思っている。ふたつのバイクはとても似ているんだ。この瞬間、ここではマルケスがそれ以上に違いを生み出している」
「正直に言えば、今日と同じようにしていく事が必要だ。明日もそうできれば、接近するのには十分だと思う」
「マルクは確かに強いし、彼はセクター2と4で違いを生み出している。セクター1と3では僕らも強いけど、そこで差があるんだ。僕らも明日に向けて一歩前進しなくちゃならない。現時点では彼がアタックとレースペースで倒すべき相手だけど、ギャップは縮められると思う」
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