■大阪から世界最速のBEVが誕生する!?
2017年のIAA=フランクフルト・ショーに、日本のメーカーから1台のハイパーカー・コンセプトが発表されたのを覚えているだろうか。
桁が違う… 5007馬力の12000ccエンジン搭載 ドバイ製スーパーカー登場
そのコンセプトカーを生み出したのは、大阪に本社を構える株式会社アスパークである。同社は理系の人材派遣事業から会社を興し、このハイパーカー事業のほかにも、ロボット事業や電気自動車の開発までを幅広く手がけている。
彼らがそのハイパーカーに与えたネーミングは「アウル」。アウルとはフクロウやミミズクのことで、空を静かに飛ぶことから、この名前が与えられたという。
ここまで書けば多くの人が想像できるように、アウルはBEV、内燃機関を搭載しないバッテリーEVなのだ。
アスパークが、アウルの開発時に掲げたコンセプトは、きわめてシンプルなものだった。それは「世界一速いBEVを目指す」というもの。そのために、車高は990mmと可能なかぎり低く設計され、エアロダイナミクスにおいても徹底的な検証がおこなわれている。
リアには150km/hで自動的にライズアップする巨大な可変式ウイングが備わるが、それが収納された時のフォルムは、雰囲気としてはマクラーレンのスピードテールにも似ている。
参考までにボディパネルはCFRP製で、すべてのパネルを合せても重量はわずかに180kgしかなく、車両重量は1900kgに抑えられている。
ハイパーカーらしい戦闘的な雰囲気を醸し出すフロントセクションとは対照的に、優美な趣さえ見せるリアのデザインだが、テールランプの中央には後方を視認するためのカメラが搭載されている。これもまた軽量化などを理由に、アウルにはリアウインドウが存在しないからだ。
左右のドアは上方に向かって開くディヘドラルドア。実際にコックピットに身を委ねるには、まさに全身を滑り込ませるといった感覚になるだろう。
■3億6700万円のハイパーカーの驚くべき性能とは?
アウルのボディに包み込まれる基本構造体は、フロントメンバーまでが一体成型されるCFRP製のモノコックだ。
これに「パーマネント・マグネット・シンクロナス・モーター」と呼ばれるエレクトリック・モーターが4基搭載され、トータル最高出力は2012psと発表された。
同社とも密接な関係にあるクロアチアのリマックが、ファーストモデルのコンセプト・ワンで発揮した最高出力が、やはり同じ4モーター方式で1241ps、車重が1850kgであったことを考えると、アウルの持つ潜在的な運動性能に大きな期待が持てるのも当然といったところだろう。
実際アスパーク社はこの2012psのパワーを、「フォーミュラーEのほぼ3倍、フォーミュラー1のほぼ2倍以上」と語る。最大トルクは約2000Nm。こちらも驚異的な数値である。
64kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載するアウルは、80分の充電(44kW)で、450kmを走行することが可能とのこと。だが驚くのはやはりこのレンジではなく、加速性能や最高速といったデータだろう。
データ・シートを見れば、誰もが驚愕するに違いない。0-100km/h加速1.69秒、0-300km/h加速10.6秒、そして最高速は400km/hという数字が記載されているのだ。
このパワーを受け止めるサスペンションは、もちろんダブルウイッシュボーンである。車高は3段階に調節可能で、ドライバーはさらに4タイプのドライブモードを選択できる。
装着されるタイヤは、フロントが265/35ZR20、リアが325/20ZR21のサイズが設定され、いずれもピレリ製のPゼロ、もしくはミシュラン製のパイロットスポーツCUP 2Rの選択が可能だ。
注目の生産台数は50台の限定で、最初のモデルが間もなくデリバリーを開始するようだ。ちなみに生産はイタリアのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ社がおこない、価格は290万ユーロ(邦貨換算約3億6700万円)。
日本の地から誕生した世界最速のEVスポーツ、アウル。ハイパーカー市場で、彼らはどのような評価を受けるのが楽しみだ。
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みんなのコメント
日本製かと思ったら量産・販売となると海外で生産して形式認定を
獲った方が日本でナンバーを付けて走るのには適しているね。
日本で量産と販売は実質無理だからね。