ヒョンデは、デジタルワールドプレミアを開催し、先進的な安全性と利便性、クラストップレベルの航続距離を提供するオールエレクトリックモデル(EV)を筆頭にした、BセグメントのSUVにおいてスケールアップしたマルチプレイヤーとなる、新型「KONA」を発表した。
このKONAは、BセグメントのSUVにおいて、最も幅広いパワートレインと最も充実した商品パッケージを提供する車種のひとつ。EV(スタンダードまたはロングレンジ)、ハイブリッドエレクトリック(HEV)、内燃機関(ICE)の各バリエーションに加え、スポーティなNラインの選択肢を提供する。
Sクラスや7シリーズではなくレクサスの「LS500h」を選ぶ理由
ヒョンデは、同社が2022年3月に発表した、2030年までに新型の電気自動車(EV)を11車種発表するという電動化加速戦略に合わせ、KONAについてはEVを先に開発するという従来とは違う手法をとった。
Hyundai Motor Companyの社長兼最高経営責任者である張在勲(チャン・ジェフン)氏は以下のように述べている。
「KONA Electricは、当社のIONIQモデルとともに、ヒョンデのEVにおけるリーダーシップを強化する上で大きな役割を果たすと期待しています。この新しいモデルは、初代KONA Electricに対する素晴らしい評価を基に、数多くの優れた機能で競合をリードするように設計されています。
ヒョンデは、EV革命を単なる最新のトレンドとみなしていません。EV革命は、業界だけでなく、社会にとっても重要な役割を果たすと信じています。私たちのEVのような環境に優しいモビリティソリューションの実現を通じて、クリーンモビリティへの移行を加速し、人類のための進歩をもたらすことができればと思います」
KONAは、頑丈でダイナミックなデザインとアップスケールされたディメンションを持ちながらも、個性的なキャラクターは維持しつつ、あらゆる世代のユーザーのアクティブなライフスタイルをサポート。
同時に、コネクテッド技術を備え、安全で快適な体験を提供する新しいテクノロジーや便利な機能を備えている。12.3インチのデュアルパノラミックディスプレイスクリーン、Digital Key 2 Touchを装備し、OTA(Over-the-Air)、Connected Car Navigation Cockpit(ccNC)などをアップデートした。
KONA Electricは、BセグメントのSUVにおいてクラストップレベルの航続距離(AER、all-electric range)を実現(WLTP推定490km)。また、EV特有のデザイン要素として、フランク、アクティブエアフラップ、室外・室内V2Lアウトレット、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、i-PEDALドライビングモード、スマート回生システム、e-ASD(e-Active Sound Design)、エコパッケージが装備されている。
さらに、先進運転支援システム(ADAS)のHyundai SmartSenseと、レベル2の自律走行、前方衝突回避アシスト(FCA)、ブラインドスポットビューモニター(BVM)、遠隔スマートパーキングアシスト(RSPA)、ドライバーステータスモニター(DSM)などの安全装備を新たに搭載している。
また新型KONAは、先代KONAと比較して、ディメンションを拡大した独特のプロポーションとなっている。EVモデルをベースに、全長は2017年の先代より175mm長い4,355mmとなり、ホイールベースは60mm長い2,660mmとなった。全幅は25mm広い1,825mm、全高は20mm高い1,575mmとなる。
頑丈でダイナミックな印象を与えるエクステリアデザイン
新型KONAは、従来のICE-to-EVの開発プロセスから脱却し、EV-to-ICEのプロセスを踏んだ結果、SUVの純粋なボリューム感を強調し、頑丈でダイナミックな印象を与えるEV-centricな未来的エクステリアとなった。
空気抵抗係数がわずか0.27の新型KONA は、スタイルを犠牲にすることなく空力性能に優れている。空力特性に優れたノーズとテールゲートの間には、ホイールアーチアーマーとパラメトリックサーフェスが彫り込まれ、純粋なボリュームに個性を加えている。
ベルトラインとハイマウントストップランプ(HMSL)内蔵のリアスポイラーをつなぐダイナミックなクロームライン。EVでは、ピクセル化されたシームレスホライゾンランプとピクセルグラフィックが、ユニークな印象を与えている。外装色は、幅広い層のユーザーのライフスタイルをイメージし、KONAのアイコニックなデザインをより際立たせる鮮やかな色調としている。
Nラインは、ブラックミラー、ウイング型スポイラー、ブラックルーフを採用し、フロントとリアのデザインをより力強くして、低めの姿勢を強調するウイング型バンパー、ツインエグゾースト、シルバーサイドスカートを装備している。
より広く、より多目的に使えるインテリアデザイン
ヒョンデは、このモデルのスケールアップしたディメンションとEVに合わせたユニバーサルアーキテクチャに基づき、「リビングスペース」と呼ばれるより広いインテリアを設計し、幅広いライフスタイルに対応。ドライバー中心の前列は、12.3インチのデュアルパノラミックディスプレイを内蔵したフローティングホリゾンタルCパッドによって強調され、KONAが持つハイテクな個性が強調されている。
また、シフトバイワイヤ式ギヤセレクターをセンターコンソールからステアリングホイール後方に移設し、オープンコンソールに収納スペースを確保。このレイアウトにより、KONAの室内空間はより広くなり、ドライバーや乗員にとって多目的で快適な空間となった。
さらに、ステアリングホイール周辺にすべての操作系を配置し、回転式カップホルダーを備えたオープンコンソール収納を実現することで、この印象をより強調している。加えてアンビエントライトは、OTAアップデートによるメンテナンスと新機能の追加もサポートしている。
前列のリラクゼーションコンフォートシート(オプション/欧州・オーストラリア市場向けのみ販売)は、「無重力」の体圧分散に最適化され、運転後の疲労を軽減することができる。2列目の「カーブレスベンチシート」は、居住性を最大限に高め、メンテナンスも容易で、2段階ラッチで後席のリクライニングも可能となっている。
完全に折り畳める2列目シートとリアコンパートメントにより、最大466リットル(VDA方式)のカーゴスペースを確保し、積載の利便性を向上させることでユーザーのニーズに高いレベルで対応。トランクへのアクセスを向上させる便利でカスタマイズ可能なスマートパワーテールゲートにより、手荷物からショッピングバッグまで、あらゆるものの積み込みがこれまで以上に簡単になる。
【主要諸元】
関連情報:https://www.hyundai.com/
構成/土屋嘉久
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