人気のシューティングブレーク
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】万能な大型クルーザー【アルテオンをパサートやゴルフとじっくり比較】 全126枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
フォルクスワーゲンは、新型アルテオンRとアルテオンRシューティングブレークの受注を英国で開始した。価格はそれぞれ5万1615ポンド(802万円)と5万2435ポンド(815万円)からとなっている。
この2台のパフォーマンスモデルは、3万5435ポンド(550万円)から販売されているアルテオンの最上位モデルという位置づけだ。なお、ライトなスポーツモデルであるRラインは、ファストバックで3万8255ポンド(595万円)、シューティングブレークで3万9055ポンド(607万円)となっている。
プラグイン・ハイブリッド仕様のeハイブリッドの英国価格は、後日明らかにされる。
アルテオンは2017年に発売されたが、これまではファストバックのみの展開だった。新しいアルテオン・シューティングブレークは、Bピラーから後ろが専用デザインとなっており、延長されたルーフライン、緩やかな曲線を描くキャビン、角度のついたテールゲートなどが特徴だ。
公式の数値では、シューティングブレークのトランク容量は565L(ファストバックは563L)、シートを畳んだ状態では1632L(同1557L)となっている。だが、フォルクスワーゲンによると、ベルトライン(ウエストライン)より上のスペースは測定値に含まれていないため、シューティングブレークの積載スペースは実際にはかなり大きくなっているという。
4輪駆動のハイパフォーマンスモデル
この2つのRモデルは、フォルクスワーゲンのパフォーマンス部門「R」のラインナップ拡大の一環として登場する。
同社の伝統的なEA888 2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンの第4世代が採用され、最高出力320ps、最大トルク42.8kg-mを発揮。7速DCT、4輪駆動システム「4モーション」の最新バージョンが搭載されている。
新開発のRパフォーマンス・トルクベクタリング・システムは、レーシングカーのシステムにヒントを得て開発されたと言われている。
このシステムは、モーターの出力を「ミリ秒以内」に最大100%、前後どちらかのアクスルまたは4つのホイールにバイアスする(偏らせる)ことで、「より機敏」に走らせることができるという。トルク配分は、ステアリング角、アクセルの入力、横方向の加速度、ヨーレート、速度によって決定される。
複数のパワートレインを展開
新型アルテオンeハイブリッドには、パサートGTEと同じプラグイン・ハイブリッド・パワートレインが採用されている。最高出力156psの1.4L 4気筒ターボガソリンエンジンと最高出力115psの電気モーターの組み合わせだ。
合計出力は218psで、6速DCTを介して前輪に送られる。電気のみでの航続距離は53kmで、最高140km/hのゼロ・エミッション走行が可能だ。
また、アルテオンには3種類のターボガソリンと2種類のディーゼルエンジンが用意されている。ガソリンは190psから280ps、ディーゼルは150psと200psで、最新のSCR(選択的触媒還元)フィルターと新しいアドブルー(AdBlue)システムを搭載しており、NOxの排出量を約80%削減できるという。
トランスミッションは、6速MTまたは7速DCTのいずれかで、全モデルに4輪駆動を用意している。
新型ゴルフとは異なり、アルテオンはオリジナル仕様のMQBプラットフォームを採用しているため、マイルド・ハイブリッド・パワートレインは搭載されない。つまり、第2世代のモデルが登場するまでは、マイルド・ハイブリッドモデルが導入される可能性は低いということだ。
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