輸入車 [2024.09.11 UP]
人気中古車実車レビュー【ジープ コンパス】洗練された都会派コンパクトSUV
今回の人気モデル:ジープ コンパス
[ジープ コンパス]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2024年8月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年10月号の内容です)
試乗レポートではわからない、身近でリアルな使い勝手を実車を取材してレビューするのが、「人気中古車実車レビュー」。デザイン、装備、使い勝手をレビューしつつ、中古車相場についても中古車販売店に取材し掘り下げます。
Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもお馴染みの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
街中で使いやすいコンパクトなSUV
今回チェックする中古車は、アメリカを代表するSUVブランドであるジープから発売されているコンパクトSUVのコンパス。取材させていただいたのは、2021年登録の「80thアニバーサリー」で、走行距離は1万7600km、支払総額は378万6000円。実車チェックを行うのは、自動車ジャーナリストの竹岡圭さんです。
「ジープはSUVの代名詞にもなってる人気ブランドだよね。特にラングラー アンリミテッドは、誰でも知ってる輸入車トップクラスの知名度じゃない。でもジープとしては、ラングラーだけじゃなくていろいろなユーザーのライフスタイルをカバーする必要がある。そこで開発されたのがコンパクトSUVのコンパス。2012年に初代モデルが日本に導入されて、いま販売されているのは2代目になるの。ジープといえば4WDって思うかもしれないけど、コンパスは一般的なクルマでよく採用されている前輪駆動が基本。ジープが好きだけど、本格的な4WDまでは必要ないよっていうニーズにも応えてる。燃費もいいしね。もちろん4WDモデルもあって、それは本格的な悪路走破性能を備えている。じつはコンパスは、クライスラーとフィアットが2014年に経営統合されてから開発されたモデルで、小型車の開発に定評あるフィアットの技術が盛り込まれているんだよね」
そんな2代目コンパスが日本に導入されたのは2017年のこと。エクステリアデザインはフラッグシップのグランドチェロキーを踏襲していて、ボディサイズ以上の上質さを表現。それでいながら都市部での使い勝手を高めるために全長は初代よりも短くなっています。
2021年のマイナーチェンジで、そのヘッドライトはLEDに。従来のキセノン式に比べて2倍の明るさに進化しています。外観以上に進化したのがインテリアで、大型液晶ディスプレイなどの採用に合わせてインパネやドアパネルまでデザインを一新。運転席からの景色がガラリと変化しました。
今回取材するのもマイナーチェンジ後のモデル。ジープ府中の前田さんがチョイスしたのは、そのなかでもレア度の高い限定車です。
「『80thアニバーサリー』は、2021年10月にジープブランド80周年を記念して設定された限定車で、上級グレードの『リミテッド』をベースに、特別なボディカラー(取材車両はテクノメタリックグリーンP/C)や装備を充実させたモデルで、限定285台で販売されました。コンパスではめずらしい4WDというのもポイントが高いです」と前田さん。
上級モデルをベースにさらに装備を充実した限定車とあって、購入後の満足度はかなり高いものになりそう。中古車は、年式や走行距離で価格が概ね決まってしまうため、装備が充実したモデルは買い得度が高い傾向があります。
「丸目のヘッドライトにこだわりがなかったら、コンパスはコンパクトなボディなのに後席までちゃんと使えて装備もいい、400万円で買えるジープとして、いいチョイスだと思う。ジープの4WDはとにかく本物。この価格で手に入るのはお買い得だと思うな」と竹岡さん。
より洗練されたシティ派ジープ
ジープブランドの特徴である優れた悪路走破性を受け継ぎながら、街中にも溶け込む上質さを備えているコンパス。フラッグシップであるグランドチェロキーをそのままコンパクトにしたようなデザインが特徴的。今回取材したのは、2017年から導入されている第2世代で、よりスタイリッシュで快適なモデルになりました。
中古車参考価格帯:180万円~500万円(17年~24年 コンパス 全グレード)
取材協力|ジープ府中
1997年オープンの老舗ディーラー。技術力も高く、メーカー主催のサービスコンテストで連覇した実績を持つ。「ジープ府中は、クライスラー時代から営業を続けていまして、長年ご愛顧いただいているお客様もたくさんいらっしゃいます」とコンサルタントの前田さん。スタッフ同士の連帯も強く、一丸となってユーザーをサポートする。
SHOP DATA
住所:東京都府中市西府町2-21-1
TEL:042-352-3111
定休日:火曜日、夏季休業
営業時間: 10:00~18:30
URL:https://fuchu.jeep-dealer.jp
ジープ コンパスの実車をチェック!
【デザイン】伝統を受け継ぎつつ都会にも溶け込む洗練されたデザイン
ジープのアイデンティティとなっている7スロットグリル。もともとは戦時中、機能性を備えながら大量生産が可能なようにと考えられたデザインでした。大活躍して祖国の英雄になったジープには、たくさんのフォロワーが誕生しました。しかし、7スロットグリルは意匠登録されているので真似できません。コンパスはジープの伝統を受け継ぎながら、日常使いにもぴったりなクルマとしてデザインされています。街にも、自然にも溶け込むオールラウンダーなのです。
モダンで洗練されたデザインと品質感の高さがコンパスの特徴。水平基調のインテリアは、すっきりシンプルでシックにまとめられている。
【装備】装備の充実度で考えるならねらい目は後期型!
センターディスプレイは10.1インチと大画面(「スポーツ」は8.4インチ)でタッチ操作にも対応。メーターパネルも液晶を採用しているなど、装備の充実ぶりはクラストップレベル。そこにジープならではの機能が加わるのがコンパスのいいところ。路面状況に合わせて最適な制御を可能にする「セレクテレインシステム」や下り坂で速度を自動的に調整してくれる「ヒルディセントコントロール」を搭載。取材車両は4WDモデルなので、優れた悪路走破性能を備えています。
取材車両は「リミテッド」をベースにした限定車で、専用ボディカラー、パノラミックサンルーフを採用。安全装備も充実している。
【使い勝手】コンパクトなのに後席の使い勝手が優れています
ジープというと、マニアックで難しい専門的なメカを搭載しているイメージがあるかもしれませんが、コンパスはそんなイメージを覆すユーザーフレンドリーな1台です。スイッチ類は少なく整理整頓されていて、操作に戸惑うことはないでしょう。装備によるサポートも充実していて、マイナーチェンジ後の最上級グレード「リミテッド」であれば、自車の周囲を確認しやすい「サラウンドビューカメラ」も搭載されています。停止状態をキープするブレーキホールドも便利。
全長約4.4mという日本の道路環境で使いやすいサイズでありながら、しっかりとした荷室と後席空間を確保。後席は居心地もよく実用的。
毎日の買い物からお出かけまで大活躍!
竹岡 圭 レビュー
デザイン[★★★★☆]
7スロットグリルなどジープ伝統のモチーフを取り入れながらも、イマドキジープの顔に仕上げたデザインは好き嫌いが分かれたりもしますが、ボディサイズ的には大きくも小さくもない、とても使いやすいベストサイズだと思います。質感の高さはしっかり感じられるので、間違いなく所有欲も満たしてくれるハズ。
装備[★★★★★]
全体的に質感高くまとめられているのはうれしいポイント。運転席まわりのスイッチ類も、わかりやすくまとまっていて、特に運転中に使う頻度が高いスイッチが、パッと見て使いやすくレイアウトされているのは美点です。リアシートのデザイン等も凝っていて、シティ派のオシャレSUVとしても使える懐の深さを持っています。
使い勝手[★★★★★]
ジープコンパスというとFFモデルが多いイメージ。だからこそ、やっぱりジープは4WDがいいな~という方に、うってつけの個体だと思います。ボディサイズが大きすぎないので、その4WDが活躍しそうな狭い日本のオフロードでの取りもわしもバッチリ。もちろん日常使いシーン、高速や雨天での安定感も差がつきます。
編集部 レビュー
デザイン[★★★★☆]
ジープのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーとデザインテーマを揃えていることで、小さくても立派な雰囲気を醸し出しています。特にマイナーチェンジ後のモデルは、デイタイムランニングライトにより昼間から存在感抜群。ジープらしさを備えつつ、上質なコンパクトSUVとしてのイメージを高めました。
装備[★★★★★]
2017年登場のクルマだけに運転支援装備も充実。上級グレードの「リミテッド」は、アダプティブクルーズコントロールに加えてパーキングアシストも標準装備。前期と後期ではかなり価格差があるので、装備と価格のバランスが悩みどころ。一方で、限定車もかなりの種類が販売されているので、それをねらうのもアリです。
使い勝手[★★★★★]
とにかく約4.4mという全長が使い勝手に効いています。たとえばトヨタ RAV4が約4.6mで、20cmの差は結構大きいです。ラゲッジルームは、荷物の量やサイズに合わせて高さの調整が可能。上級モデルは後席が3分割タイプなので、長い物を搭載する人には便利。また、助手席の下にも収納スペースが用意されています。
ライバルモデルをチェック!
BMW X1(先代)
コンパスに近いボディサイズのSUVがこちらの先代X1。空間効率を高める設計を採用し、リアシートの居住性を確保。BMWらしいスポーティなデザインと走り、上質な室内が魅力。
中古車参考価格帯:170万円~450万円(15年~23年 X1 全グレード)
ボルボ XC40
ボルボ初のコンパクトSUVで、こちらもコンパスに近いボディサイズ。北欧らしさにこだわったシンプルな内外装デザインが魅力で、9インチの縦型センターディスプレイが特徴。
中古車参考価格帯:250万円~550万円(18年~24年 XC40 全グレード)
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