もっと気軽に楽しめるスポーツモデルが欲しい
スバルは、大きく2本の柱をもとにブランドを構築している。ひとつはアドベンチャーとして、ジャパンモビリティショー2025では『ウェルダネス』を訴求。そしてもうひとつの柱はパフォーマンスで、こちらはSTIがその一端を担うことになる。そのコンセプトを伝える1台が、『パフォーマンスB STIコンセプト』だ。
【画像】今ある技術資産で走りが楽しいクルマを!スバル・パフォーマンスB STIコンセプト 全28枚
近年のスポーツモデルは運動性能とともに快適性も高い一方、価格も上昇している。そこで、「もっと気軽に楽しめるスポーツモデルが欲しい、という若い人からの声を受けて企画しました」と語るのは、スバル取締役専務執行役員CTOの藤貫哲朗さんだ。
「数字上の高性能を追求するのではなく、今ある技術資産を組み合わせて走る楽しさを重視したクルマができないか」と考えたという。
その特徴は非常にシンプルだ。
スバルにおいて一番小さいクロストレックのボディに、一番出力が高くて低重心の水平対向ターボエンジンと6速MTが組み合わされた。
「かつ、S耐で培った空力も含め、デザイナーの考えと融合させたデザインです」と述べるのはスバル商品事業本部プロジェクトジェネラルマネージャーの小林正明さん。
そのうえで、「現在のクルマとして必要な安全装備や環境性能は備えつつ、それ以外は引き算という考えがスタート地点です」(藤貫さん)とのこと。
結果として、「コンパクトな軽量ボディを使うことでより運転が楽しくなったり、ガソリン・モデルならではのフィーリングを楽しめるようになる」と小林さんはコメントした。
新たなビジネスも視野に
ここには新たなビジネスも考えられている。
「シンプルな成り立ちのクルマを作ったうえで、お客様に購入後もパーツや制御ソフトウェアのアップデートをしてもらう。そうすることでサードパーティの皆さんともクルマを育てていくことを考えています」と藤貫さん。
これまでの『完成車を売る』という売り切りのビジネスだったところから、『バリューチェーンを通じて収益を上げていく』というビジネスモデルを目指すという。
もうひとつこのコンセプトモデルで狙っていることがある。それは社内の体制作りだ。
これまでは慣例に従って、緻密な開発スケジュールや商品企画をもとにクルマを開発してきた。しかし、「もっと若い世代が自由な発想で『こんなクルマを作りたい』と具現化していくような開発ができるといいと思っています」と藤貫さん。
例えば、「最初に仕様を決めるのではなく、まず動くプロトタイプを作り、それに乗りながら最終仕様を作り込んでいくという、従来のものにとらわれないクルマ作りを目指したい」と話す。
そこには、中国などの開発スピードに対する懸念が見え隠れする。
「彼らに追いつくには、従来のやり方にこだわるのではなくて、もっと自由な発想でどんどん進めるやり方をしていかないといけない」
実はバッテリーEVの開発でこういった取り組みを進めていた。
「従来の開発体制ではなく、まずは本当に必要なことだけやろうと。若い人は本当にすごくて、1年半でゼロスタートのEVがもう走り始めているんです。従来からするとすごいスピード。そのポテンシャルが我々にはあるので、いかにそれを引き出していくかが非常に重要です」と、この取り組みを推し進めることを強調した。
さて、ここで気になるのはこのモデルが世に出るかどうかだ。
藤貫さんは、「100%大丈夫かというと、様々な社会情勢等もあり言い切れないにしても、やはりこれを出せる会社でありたい。時間がかかるかもしれませんが、何とか世に出すべく推していきます」と力強くコメントした。
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