’22最新ヘルメットカタログ〈アライ ラパイドネオ〉多数の新作グラフィックモデルが登場
東西モーターサイクルショーに展示され、話題を呼んだヘルメットをメーカーごとに一挙紹介! 世界で支持されるプレミアムヘルメットのSHOEIブースでは、’22年発売予定の新色に加え、スマートヘルメットが大きな話題に。体験ブースには長蛇の列ができていた!
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●外部リンク:SHOEI
視界に情報が浮かぶ近未来ヘルメット!〈オプティクソン〉
HUD(ヘッドアップディスプレイ)にナビなどの情報を表示できるのが「スマートヘルメット」だ。大手メーカーでは唯一、SHOEIが積極的に開発を進めており、’19年に「IT‐HL」を披露。今回のMCショーで、より市販版に近い「オプティクソン」を初公開した。オプティクソンは右目にHUD/帽体左側にインカムのような操作デバイスを装備。帽体にスピーカーとマイクも内蔵する。HUDに映像が照射され、ライダーの目には虚像としてナビや時計などの情報が浮かび上がる。運転中の視線移動が少ないため、車体に装着したナビを見るより安全なのがメリットだ。
―― 【SHOEI オプティクソン】●参考出品
―― 右目に某マンガのようなHUDを搭載。帽体は新設計だ。大阪モーターサイクルショーでは白のみだったが、東京モーターサイクルショーではツヤ消しブラックも公開された。 [写真タップで拡大]
―― チンガード右上部の穴からプロジェクターのように映像を照射し、透明なHUDに情報が映る。クルマのHUDと原理は同じだ。 [写真タップで拡大]
体験してみると、映像が見えるのはかなりピンポイントだが、一度位置が決まれば問題なし。映像はかなり小さいが、ハッキリ見える。
交通の流れに視線を置いたまま、矢印と曲がるまでの距離を示すナビが示され、音声案内もある。表示内容はシンプルながら、ナビとしてはしっかり使えそうだ。
担当者によると価格は「12~15万円程度を意識しながら開発中」。同社ツーリング系ヘルメットとインカムの価格を考えれば決して高すぎるわけではないだろう。発売は年内と予想。未来が手に入るのは近い!?
―― こちらはヘルメット内部の見え方を模したデモ映像。矢印と曲がるまでの距離のほか、走行レーンの位置まで示す。時計や目的地の到着予定時刻、残距離なども表示。
―― 実際に撮影も行なったが、HUDの映像を写真に収めるのは困難。赤丸内の光っている部分が映像で、主観では50cmほど先に約2cmの表示が浮かんでいる感じ。 [写真タップで拡大]
―― チンガードにブルートゥースなどの電子システムを収納。中央の穴がセンサーだ。重量はシステムヘルメット並みという。なお、既存のヘルメットに後付けで装着はできない。 [写真タップで拡大]
―― スマホと無線接続し、ナビアプリの情報をHUDに映す。帽体左側にスイッチを装着する。 [写真タップで拡大]
―― バッテリーは外付けの模様。IT‐HLでは腕に巻いて体験した。 [写真タップで拡大]
―― 【従来の試作より着実に進化】旧型のIT-HLから、主にソフト面を進化。当時から4輪のメーターやHUDのメーカー「NSウエスト」、および「ナビタイムジャパン」と共同開発を続けている。 [写真タップで拡大]
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