スーパーGT第3戦鈴鹿の公式予選が6月3日に行なわれた。ポールポジションはGT500クラスが24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zで、GT300クラスが61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。
前日は四国・近畿・東海を中心に記録的な大雨となった日本列島。鈴鹿サーキットが所在する三重県も激しい雨に見舞われたが、予選日の3日は快晴で、午前中からドライコンディションでセッションが進んでいった。
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決勝のスターティンググリッドを決する予選は、直前のFIA F4第3戦が長引いた影響で当初より20分遅れのスタート。15時25分より、GT300クラスのQ1 A組から実施された。
【GT500】
GT500クラスのQ1は15時58分にスタート。コースイン、アタック開始のタイミングは各車まちまちで、早めにコースに出てじっくりタイヤを温める者、セッションが進むまでピットレーンで待機する者に分かれた。
そんな中で、まずターゲットとなる1分45秒台のタイムを出したのが64号車Modulo NSX-GTの伊沢拓也で、残り1分半で1分45秒441をマークした。しかし後続のライバルは1分44秒台をマークしていく。中でも速さを見せたのがヨコハマタイヤ勢だった。
Q1のトップ通過は19号車WedsSport ADVAN GR Supra。昨年の予選を席巻した19号車は、阪口晴南が1分44秒366をマークして今季初ポールに向けて弾みをつけた。2番手は公式練習でトップタイムだった24号車リアライズで、ヨコハマ勢のワンツー通過となった。
ランキング上位で、多くのサクセスウエイトを積む23号車MOTUL AUTECH Z、3号車Niterra MOTUL Zは共にQ1敗退。ただ第2戦富士の勝者である36号車au TOM'S GR Supraは6番手でQ2に駒を進めた。
迎えたQ2では、各車セッション開始からほどなくしてコースインしていく一方で、ヨコハマユーザーの19号車WedsSportと24号車リアライズはピットレーンで待機。10分のセッションが折り返すタイミングで2台揃ってコースインしていった。
セッションは残り1分となり、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの中山雄一が1分44秒924の好タイムをマークし、これがターゲットとなった。その後アタックラップを好ペースで周っていたのは100号車STANLEY NSX-GT、36号車au TOM'S、19号車WedsSport、24号車リアライズ。
激しいアタック合戦を最終的に制したのは、最後に1分44秒320をマークした24号車の平手晃平だった。
前戦富士は上位を争いながらも、GT300の接触に巻き込まれる形でレースを終えた24号車リアライズ。今回はポールポジションから、GT500のKONDO RACING、そしてヨコハマとしても久々の優勝を狙う。2番手は36号車au TOM'Sで、19号車WedsSport、100号車STANLEYと続いた。
【GT300】
Q1のA組では、ポイントリーダーの65号車LEON PYRAMID AMGや午前のフリー走行で一番時計だった61号車スバルが登場。10分間のセッションが残り3分となり31号車apr LC500h GTの小高一斗が1分57秒084をマークすると、これがターゲットタイムとなった。
後続のマシンは31号車aprに肉薄するタイムをマークするが、結局トップを塗り替える車両は現れなかった。したがってトップ通過は31号車で、昨年の鈴鹿戦ウィナーである7号車Studie BMW M4や61号車スバルもQ2進出。72kgものサクセスウエイトを積む65号車LEONも8番手で辛くもQ2に駒を進めた。一方、昨年の第5戦鈴鹿を制した4号車グッドスマイル 初音ミク AMGは9番手にとどまり、ここで予選を終えた。
Q1 B組には、ランキング2番手の前年王者・56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rを含む13台が出走。A組と対照的に、トップが次々入れ替わるセッションだった。
最終的なB組トップ通過は、1分57秒505をマークした50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3。ルーキーのイゴール・オオムラ・フラガが好タイムをマークし、Q2進出を決めた。2番手は56号車リアライズで、20号車シェイドレーシング GR86 GT、25号車HOPPY Schatz GR Supra GTと続いた。
また、開幕2戦連続トップ5でランキング4番手につける52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTはアタック直前のシケインでコースオフ。その後のアタックラップもタイムが伸びず、Q1敗退となった。
Q1を突破した16台で争われるQ2は、路面コンディションの改善からか、Q1と比べて各車のタイムが大幅にアップした。残り3分で早々にファストラップを刻んだ244号車HACHI-ICHI GR Supra GTも、既に公式練習のトップタイムよりも0.5秒速いタイムをマークしていた。
そんな中、11号車GAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎が1分56秒095を記録してトップに。しかしその後方から驚異的なペースで周回していたのが、61号車スバルの山内英輝だった。山内のタイムは1分55秒775。このタイムに肉薄する者は現れなかった。
昨年4度のポールを記録したスバルも、開幕2戦は少し元気のない印象を受けたが、鈴鹿の地で今季初のポールを手中に収めた。61号車スバルと共にフロントロウに並ぶのは11号車GAINERで、3番手、4番手には60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT、2号車muta Racing GR86 GTが続いた。
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