ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長に、角田裕毅(RB)のF1サンパウロGPでの活躍、そして来季に向けての進捗などを尋ねた。
F1サンパウロGPで角田は、雨となった予選で3番手と自己最高結果をマーク。決勝では7位とポジションを落としたが、レースの展開さえ向けば、かなり好結果が期待された、そんな速さを見せた。
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HRCの渡辺社長は先日、motorsport.comのインタビューに、レッドブルに対して「チームのパートナーとして、角田をテストであったとしてもレッドブルのマシンに乗せて欲しいと、強いリクエストを出している」と明かしてくれた。またレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も、シーズン終了後のアブダビテストで、角田をレッドブルのマシンで走らせる予定であると認めた。
この話はまだまだテストでのドライブというだけの話であるものの、現レッドブルのセルジオ・ペレスの去就について不安説が叫ばれる今、角田のサンパウロでの好結果は、今後の可能性を広げる上でも重要なモノだったと言える。
このサンパウロでの角田の走りをどう見たのか? スーパーフォーミュラ最終戦の現場で、渡辺社長は次のように語った。
「現場には行けていなかったのですが、テレビで見ていて、素直に言って本当に嬉しかったですよね」
そう渡辺社長は語った。
「あの走りを見ていると、もっと上にもいけるんじゃないかと思ったし、これからの彼の……来シーズンに向けても、あのパフォーマンスが非常に良い影響を出せるようになることを期待しているという感じです」
「レッドブルのシートは全て、その実力、パフォーマンスが大事です。そういう意味では予選3番手という結果は非常に大事ですし、これから彼が、アブダビGPの後にテストに乗る、それも含めて、来シーズンのシートが確定するという風に信じています」
先日のインタビューの後、渡辺社長はF1アメリカGPの現場を訪れた。その場でレッドブル側と、角田に関して何らかの話を行ない、状況が進展した部分などあるかと尋ねると、渡辺社長は次のように語った。
「アメリカでは……その件についての進展は特にないですね。F1だから色々なことが起きると思いますが、基本的には、ユウキにはちゃんとテストさせてみようねということを確認したというところです」
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