アウディ初のEV ドイツでアップデート
アウディ初の電気自動車のeトロン。今回、そのSUV車である「eトロン55クアトロ」がアップデートされた。
ブレーキシステムとドライブトレインの改良により、1回の充電で436km走行可能(WLTPテストサイクル)。
ライバルのメルセデス・ベンツEQCに32km以上の差をつけた。改良前と比較すると25km伸びた形だ。
今回のアップグレードは、今年11月初めにロサンゼルスで発表。「eトロン・スポーツバック」をベースに施された。回生ブレーキと冷却システムの改良が大きな特徴の1つだ。
回生ブレーキは、残留ブレーキトルク(ブレーキ時に摩擦によって生じたエネルギー損失)を削減できるよう手直しされた。
また、日常走行モードの時は、電源からフロントの電動モーターを完全に切断する機能も加わっている。
また、調整可能な回生ブレーキより、3段階のモードが一層明確に区別できるようになった。アウディは「『ワンペダル感覚』をより実感していただけるはず」と胸を張る。
冷却システムも、ヒートポンプにかかる負荷を少なくし、バッテリーパックから出る廃熱を利用して内部を暖める形に改良されている。これにより、「航続距離が最大10%以上延長可能」とのこと。
エクステリアにも変更 価格は据え置き
以上の技術的な改良に加え、エクステリアも変わった。
アウディは、SUVにSライントリムを導入。このパッケージには、20インチの合金ホイール、エアサスペンション、塗装が施されたトリム、そしてアウディ・スポーツモデルの影響を受けたバンパースタイリングが付属している。
人目を引くリアのスポイラーとディフューザーの存在によって、Sラインは他のeトロンの派生車とは一線を画しているように見える。
以上のようなアップデートにもかかわらず、価格については8万900ユーロ(ドイツのエントリーレベル。約976万円)から変更なしのようだ。
AUTOCARの本拠地のあるイギリスでの販売の詳細はまだ明らかになっていないが、おそらく開始価格は7万845ポンド(約1003万円)のままではないだろうか。
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