メルセデスベンツの商用車部門は、乗用ミニバンVクラスと、商用バンのVito/eVito、フル電動モデルのEQV、キャンピングカーのVクラスマルコポーロのマイナーチェンジモデルを発表した。ベンツVクラスといえば、新型アルファード/ヴェルファイアとの競合モデルだけに気になっている人も多いのでないだろうか。はたしてどこが変わったのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、メルセデスベンツ
Sクラス顔のベンツVクラス登場! 大幅改良でアルファード/ヴェルファイアと真っ向勝負!
■Sクラス顔のエクスクルーシブに大注目!
改良版Vクラス。グリル内の模様は小さいスリーポインテッドスターが並んでいる。グリルやヘッドライト、パンパ―左右の開口部がデザイン変更
2014年にデビューしたメルセデスベンツのミニバン、Vクラスのマイナーチェンジモデルが発表された。ラインナップは、乗用ミニバンのVクラスと、商用バンのVito/eVito、フル電動モデルのEQV、キャンピングカーのVクラスマルコポーロ。
エクステリアの改良点でまず目につくのはフロントマスク。新しいデザインのラジエターグリルとバンパーを採用。ラジエターグリルをよく見ると、小さいスリーポインテッドスターの集合体となっており、華やかな印象。
左右バンパーの開口部はかなり大きく、フロントマスクのオラオラ度はアルファード&ヴェルファイアに負けてない、と思うのだがいかがだろうか?
フル電動車のEQV
初採用となるハイビームアシストプラスを備えたアダプティブマルチビームLEDヘッドライトは装備ラインに応じて標準装備。
このアダプティブマルチビーム LED ヘッドライトはそれぞれに個別に制御可能な 84 個の LED が装備されており、現在の交通状況に合わせてヘッドライトを非常に迅速かつ正確に調整できる。
ボンネットに設置されたスリーポインテッドスター、5本の横桟グリルが特徴のエクスクルーシブ
そして今回、最大のハイライトとなるのは最上級グレードとなるVクラスのエクスクルーシブ。ほかのモデルは、グリル中央にスリーポインテッドスターが入るが、エクスクルーシブは横桟の5本グリルとボンネット上にスリーポインテッドスターが装着される。
リア回りは新デザインのバンパーと、ブラックに縁取りされたテールランプや、Vクラス、Vクラスマルコポーロ、EQVにはリアウインドウ下部にMERCEDES-BENZのロゴが入ったクロームパネルが装着される。
Vクラスのリアスタイル。全幅はグランエースの1970mmに比べ40mm狭い1930mm
グレード(ライン)を細かく見ていくと、まずベースモデルのSTYLEグレードはレザーステアリング、ミラーパッケージ、後席TEMPMATICエアコンシステム、スマートフォン統合パッケージ、助手席用コンフォートシートなどを装備。
アヴァンギャルドはサーモトロニックエアコン、ワイヤレススマートフォン充電、4方向ランバーサポートと調整可能なシートクッション備えたフロント シート、アダプティブマルチビーム LED ヘッドライト、ナビ、ライブ交通情報、17インチアロイホイールを装備。
最高級のVクラスエクスクルーシブには、スポーツサスペンション、ナッパレザーステアリング、メモリー機能を含む電動調整可能な運転席、後部のカラーウィンドウ、電動スライドドア、電動EASYテールゲートと19インチアルミホイールを装備している。
■インテリアはデジタル化され上質感も向上
キャンピングカーのVクラスマルコポーロ
VクラスとVクラスマルコポーロ、EQVはシリーズ初となる2基の12.3インチワイドディスプレイを備えた単一パネルのデジタルコクピットを採用したほか、新デザインのエアベンチレーション、ハンズオフ認識機能を備えた新世代ステアリングを採用。
商用バンのeVito。樹脂製バンパーがカッコいい
一方、VitoとeVitoは、実用性を重視したダッシュボードに10.25インチのタッチスクリーンとインストルメントクラスター上の5.5インチディスプレイを備えたコクピットを採用。
Vクラスのコクピット。12.3インチのデュアルディスプレイを採用
また、VitoとeVitoには初となる最新世代の音声認識インフォテインメントシステム「MBUX」が標準装備となった。中央のディスプレイ、ステアリングホイールのタッチコントロールパネル、または対話および学習言語アシスタント「Hey Mercedes」を介して操作できる。
商用バンのVito。横桟3本グリルとグリル下が樹脂製バンパーとなるがシンプルでカッコいい。3枚目のサイドウインドウはない
VクラスとEQVには、左側のスライドドアを標準装備したほか、電動テールゲートには電動の「イージーパックテールゲート」が、eVitoだけでなく、Vitoのエントリーモデルでも選択可能になった。
Vクラスのセカンドシート。アルファード&ヴェルファイアどちらが快適なのだろうか?
■新型アルファード、ヴェルファイアとサイズ、価格差は?
2023年6月21日に発表された新型アルファード/ヴェルファイア
新型Vクラスを気になっている人に向けて、新型アルファード&ヴェルファイアとのボディサイズや価格差について紹介していこう。
現在、日本でラインナップしているベンツVクラスの価格は954万~1330万円。ボディサイズは以下の通り。標準モデル、ロング、エキストラロングの3種類のボディタイプをラインナップしている。
●ベンツVクラス標準:全長4905×全幅1930×全高1930mm、ホイールベース3200mm
●ベンツVクラスロング:全長5150×全幅1930×全高1930mm、ホイールベース:3200mm
●ベンツVクラスエキストラロング:全長5370×全幅1930×全高1910mm、ホイールベース3430mm
●新型トヨタアルファード:全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベース3000mm
●トヨタグランエース:全長5300×全幅1970×全高1990mm、ホイールベース3210mm
ベンツVクラスのラインナップ。左側はVクラス、EQV、Vクラスエクスクルーシブ(中央)、商用バンのVito、eVito
新型アルファードはガソリン車のZが540万~エグゼクティブラウンジE-FOURが872万円。ヴェルファイアはZプレミアターボの655万~エグゼクティブラウンジの892万円。現行Vクラスは954万~1330万円だから1クラス上の価格となる。
ここであるVクラスオーナーのコメントを紹介しよう。
「Vクラスがベンツのミニバンという認識だけで購入したのですが、乗ってみると3列目へアプローチするのにシート移動は男性でも大変だし、乗り味もドスンドスンという商用車テイストが満載。内装が比較的高級志向にシフトしてキャプテンシートができたのは嬉しいけれど、やっぱり試乗して購入することをオススメします」とのこと。Vクラスを購入予定の方は買ってから後悔しないように試乗してから購入したほうがよさそうだ。
ベンツVクラスの標準ボディが新型アルファード&ヴェルファイアの対抗モデルになるだろうが、全幅はアルファード&ヴェルファイアが1850mm、ベンVクラスが1930mmと80mmもVクラスのほうがワイドだから、日本ではアルファード&ヴェルファイアのほうが取り回しはしやすいだろう。
VクラスロングやVクラスエキストラロングになると、トヨタグランエースが直接のライバルとなるだろう。
改良型Vクラスの日本導入時期はいまのところ未定とのことだが、早ければ来春までに日本導入されると予想。
2026年には新開発のバン用プラットフォーム、「バンエレクトリックアーキテクチャー」を採用した、新型Vクラスがデビュー予定。今後はVクラスも電動化がさらに進んでいくだろう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
あきらめろよ
仮に乗用車専用であってもこの手の車はトヨタの敵にはなりえない。