ルノー・カジャーの後継
ルノーの新型SUV「オーストラル(Austral)」が、10月17日に開幕したパリ・モーターショー2022で一般公開された。カジャーの後継モデルとして位置づけられ、電動パワートレインを導入している。
【画像】ルノーの新たな主力モデル【新型ルノー・オーストラルをカジャーと写真で比較】 全49枚
トヨタRAV4やフォルクスワーゲン・ティグアンのライバルとなる新型オーストラルは、アライアンスパートナーの三菱および日産と共同開発した第3世代のCMF-CDプラットフォームを採用する。
パワートレインとしては、複数のハイブリッド車が用意されている。まず、1.2L 3気筒ターボガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたモデルでは、最高出力159psと199psの2種類から選択可能だ。WLTP複合サイクルでの燃費は26.1km/l、CO2排出量は105g/kmになるという。
ルノーが「ディーゼルの代替」と位置づける48Vマイルドハイブリッド車も用意され、こちらは22.5km/lの燃費を達成するという。1.2L 3気筒ターボガソリンに48Vバッテリー、ベルト一体型スターター/ジェネレーターを組み合わせている。
さらに、1.3L 4気筒ガソリンエンジンをベースとした12Vマイルドハイブリッドも用意。最高出力140psと159psの2種類で、燃費は19.4km/lになるとのこと。
オーストラルはリアサスペンションにトーションビームを標準装備するが、四輪操舵の上級モデルではマルチリンクが標準となる。また、この上級モデルではステアリング比を13:1(標準車は14.7:1)にすることで、より正確なハンドリングを実現している。
高級感を重視したインテリア
デザイン面では、C字型のヘッドライト、新しいエンブレム、SUVらしさを強調するスキッドプレート、最大径20インチのアルミホイールなどが特徴だ。
また、アルピーヌのスポーツカーを模した「エスプリ・アルピーヌ(アルピーヌの精神)」という仕様がルノー車として初めて設定される。サテングレーにブラックのトリムディテールを施した独特の色調で、アルピーヌのロゴが付いた専用の20インチアルミに、アルカンターラシート(ブルーステッチ入り)が装備される。
インテリアの高級化も進めており、素材の品質とテクノロジーの強化に重点を置き、これまでのモデルとは大きく異なるものとなっている。ウッド、レザー、アルカンターラ、ソフトタッチ素材など、「洗練された」素材が多数用意されている。
上級モデルに搭載されるタッチスクリーン「OpenR」は、12.3インチのディスプレイと12.0インチのインフォテインメント・スクリーンを1枚のデジタルパネルで構成したもの。頑丈なゴリラガラスで覆われているため、傷がつきにくくなっている。
ルノーが9月から欧州で受注を開始しており、本国フランスでの価格は3万3400ユーロ(約490万円)からとなっている。
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