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厄災降りかかるヒョンデ勢。「完全な自信を持ってアタックするのが難しい」/WRCケニア デイ2後コメント

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厄災降りかかるヒョンデ勢。「完全な自信を持ってアタックするのが難しい」/WRCケニア デイ2後コメント

 3月29日(金)、WRC世界ラリー選手権第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイツーが行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。TGR-WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、首位と1分00秒8差の総合3番手で大会二日目を終えた。そんなデイ2を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手
「思っていたよりずっと滑りやすく、ただマシンをラインに乗せるのに苦戦している。でもまだラリーは始まりだから、心配はない」(SS2)

ロバンペラが驚速連発で首位浮上、勝田も3番手に。ヒョンデ勢は全車にアクシデント発生/WRC第3戦ケニア

「サービス中にいくつか変更を行ったが、少し良くなっているよ。下り坂では毎回大きな溝があり、マシンをラインに乗せるのに苦労している」(SS5)

「午前中に僕たちは多くのタイムを失ったので、今は彼らにかなり近づいていることをうれしく思う。こういうステージでは多くをこなせるわけではないし、(オイルパンが)ずっと地面に触れている。そのせいでストレートでは遅くなっているみたいだ」(SS7)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合6番手
「本当に荒れていて、どれくらいの速さで走れるのか見当をつけるのが難しい。マシンの感触があまり良くない。僕はマシンに曲がるよう求めているけれど、まったくそうならないんだ。目標は乗り切ってフィニッシュすることだ。一歩一歩ペースを改善していけるだろう」(SS2)

「走行中は慎重すぎた。僕はラリー2のようにドライビングしてしまっていて、そうするとさらに時間がかかる。長いラリーだし、何が起こるか分からないことは、すでに目にしてきた。そのことを心に留めておく必要がある」(SS4)

「いくつか変更して、正しい方向に進んでいるが、ここではヘアピンでエンジンを2回ストールさせてしまったよ」(SS5)

●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合8番手
「楽しめたよ。とてもテクニカルで、かなり激しいステージだったが、一日の良いスタートを切ることができた」(SS2)

「このステージは気に入ったよ!もっと速く走れるとも思うが、早いうちにこれほど速く走ることができるとは思わなかったよ」(SS3)

「ここも気に入ったよ。僕自身もだいぶ改善したし、マシンもはるかに安定しているから、正しい方向に進んでいるみたいだ」(SS5)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合4番手
「大変で消耗する一日だった。いくつか小さな問題と戦っていたが、主にパンクで時間を取られてしまった」

「今日は、路面の凹凸の衝撃でステアリングから手が離れてしまうような瞬間があったが、幸運にも切り抜けることができた。ただ、反対にチームメイトはリタイアしてしまった。あまり、うれしいことではないね」

「僕たちにとって、ここケニアでまたしてもひどい日を迎えることになってしまった。もしまた同じ問題に直面したらと考えると、本当にラフなセクションでは完全な自信を持ってアタックするのが難しくなったよ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合16番手
「僕らがリタイアするきっかけとなった出来事は特別なことではないけれど、サファリ・ラリー・ケニアらしいことだと思う」

「岩が隠れていたし、道は狭くて脇に土手があったので、よく反応できなかった。内側に隠れていた岩が大きすぎて行き場がなく、土壁の方へ行くしかなかった」

「そしてぶつかったので、マシンがダメージを負ってしまった。それを避ける方法は何もなかった」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合21番手
「一日は順調に進んでいたが、ギヤボックスの問題でリタイアを余儀なくされた。マシンは加速するとすぐ前輪駆動になり、最終的にはマシンを動かすことができなくなった」

「大きな衝撃やノイズなどはなかった。もちろんステージでは衝撃がたくさんあったが、そのどれもこの問題を引き起こしたはずはない。午前中はタイムが良かったので残念だ」

「カッレ(・ロバンペラ)にポジションを奪われてしまったが、マシンの速さにはとても満足していたし、不具合が起きるまでは順調だった」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「自分たちにとって本当にいい一日だった。今日はとにかく出走順を最大限に生かそうと考えていたし、うまくペースをコントロールすることができたと思う」

「路面のコンディションが良いところではハードにプッシュすることができ、とくに午後は荒れた場所でクルマとタイヤをケアした。それでもいいタイムを出すことができたので満足だよ」

「とはいえまだ先は長いし、1分近いリードを築いていても、いかなることも起こり得るこのラリーではたいしたことではない。もし大雨が降ったら、タイムを大きく失う可能性もある。明日も今日と同じような戦いを続けるよ」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「サファリ・ラリーではいつもそうだが、とても大変な一日だった。今日もそうだったように、ここでは簡単にトラブルに巻き込まれてしまう」

「自分たちについては、午前中はベストな状態ではなかった。思うように物事が運ばず、あまりうまく走れなかったし、スピードも思うように上げることができなかった。クルマのバランスと自分自身のリズムに少し苦んだが、コンサバティブ過ぎていたように思う」

「セットアップ変更によって午後は正しい方向に一歩前進することができ、タイムも少し良くなってドライビングを楽しむこともできた。ただ、後続とのギャップはまだ僅差なので、明日はまだ楽観的にはなれないよ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「今日はとてもいい一日でしたし、クリーンに過ごすことができました。忍耐強く、クレイジーな走りはしないという自分の戦略に従って一日を過ごしました」

「午後最初の2本のステージでは、それほどプッシュしていなかったにも関わらず、いいタイムが出ました。最後のステージは路面が柔らかく、タイムを上げるためには思い切りプッシュしなければならなかったのですが、自分がそうだったように注意深く走ってしまうと簡単にタイムを失うようなステージでした」

「明日は何が起こるか読めない重要な一日なので、とにかく道に留まり、自分自身の走りに集中して、今日やってきたことを明日もまた続けるつもりです」

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