フルウエットから徐々に乾いていく変化の大きな路面コンディションの中、行なわれたF1カナダGPの予選セッション。ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、予選Q3まで進出し4番手を獲得した。ハミルトンは今季最高グリッドを手にしたことで、F1デビュー戦にも似た喜びを感じたという。
ハミルトンはここまで新加入のジョージ・ラッセルに予選・決勝レースで後塵を拝することが多く、前戦アゼルバイジャンGPではバウンシングによってマシンを簡単に降りられないほどに脊中を痛めた。
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カナダGP初日のフリー走行2回目を13番手で終え、マシンは「何をやっても上手くいかない」とその惨状を嘆いていた。そうした直近の状況もあり、ハミルトンはカナダGPの予選後に喜びを爆発させた。
難しいコンディションの中、手にしたこの結果に満足しているかとmotorsport.comが尋ねると、ハミルトンは次のように語った。
「どれだけ嬉しいか言葉にできないよ!」
「僕とアン(フィジオのアンジェラ・カレン)は、ガレージの裏で思いっきりハグをしたよ。僕らは一緒にとても頑張ってきたし、明らかに(アゼルバイジャンGPからの)ここ1週間は本当のチャレンジだったからね」
「彼女が毎日付いてきてくれて、痛みを堪えて身体のコンディションを整え、依然苦戦しているマシンながらもここに立てていることに、心から感謝している」
「ドライでの純粋なペースは、まだまだだと思う。でもこのコンディションで予選トップ5に入れたことは素晴らしいことだ。2007年のオーストラリアGPで初めて予選を走った時にとても似たワクワクだよ」
また、ハミルトンは予選セッション中、左右で異なるブレーキ温度を調整することに苦労したと語った。
「全員にとって厳しい状況だった」と彼は言う。
「僕はブレーキディスクの(左右の温度)差が大きかったんだ。片方のブレーキディスクがもう一方よりも高いと、ピッチングを起こしてしまうんだ」
「幸い、アウトラップで修正することができた。一貫したラップタイムを刻んでいて、僕らは”全力モード”という風にはいかなかった。だからもう少しタイムは削れたと思う」
「でも最後はもうタイヤが終わってしまったんだ。インラップを走っている時に、みんながアタックをしているのを知って『ああ、神様……お願いだ!』って感じだったよ」
チームメイトのラッセルは、Q3終盤に唯一インターミディエイトタイヤからスリックタイヤに交換。結果的にラッセルはスピンを喫しバリアにヒットすることとなったものの、ハミルトンもその”ギャンブル戦略”が頭を過ぎったという。
「確かに、検討の余地はあった」とハミルトンは言う
「かなり急速に乾いていたと思う。コースのいくつかのポイントではドライになりそうなところもあったしね。でも僕としては、特にこの気温の中だと、ギャンブルのリスクが大きすぎると感じたんだ」
「だからインターミディエイトタイヤのまま走ることに決めたんだ。実際、それが正しかったと思う。スリックタイヤに適するようになるまでには、あと10分くらいは必要だったと思う」
ハミルトンとメルセデスは、苦戦した金曜日の夜、マシンのセットアップに大幅な変更を加え、ハミルトンはラッセルよりもよりダウンフォースの少ないリヤウイングを選択。決勝レースに向けて自信を覗かせた。
「金曜日は本当に大変だった。基本的に何があったかというと、マシンの色々なところで試していたんだ。フロアに穴を空けたりね」
「金曜日はもっともっと異なるセットアップを試して、そのうちのひとつが当たることを願っていた。僕のセットアップは、運転しにくかったね!」
「だから僕が安定した走りをするのに苦労していたんだ。僕らは夜に集まって、意見を出し合ったんだ。それである程度絞り込むことができた」
「それで予選前に、大きなウイングを使うか、それとも予選で少ししか稼げないけどレース向きの小さなウイングを使うかを決めなければならなかった。ジョージは一方(大きいリヤウイング)で、僕は決勝レースに向けて備えたんだ。それが正しい選択で、決勝レースで最高のレースマシンに仕上がっていることを期待している」
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