中古車を買う場合、個人から買う場合もあれば中古車専門店やメーカーの正規ディーラーなどで買う場合もあるが、どんなシチュエーションで中古車を購入する場合でも、一にも二にも良い販売店を選ぶことが大事! ということで、今回は販売店で買う場合を想定し、どんなところをチェックすべきか自らの経験も踏まえてお話ししよう。
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC、日本中古自動車販売協会連合会、日本自動車鑑定協会
10月から「支払い総額表示」が義務化へ「信頼できる中古車販売店」を見極める7つのポイント
ポイント1.サイト上に掲載しているクルマの部分写真が多い!
店舗に行く前にインターネットで在庫車の紹介の仕方をしっかり確認することは必須。掲載している情報が極端に少なく、あとは来店を……といった掲載方法ばかりの店は避けたほうが無難。少なくとも中古車売買初心者向きの店ではない
中古車専門サイトでクルマを検索すると、お店によって掲載写真の点数に差があることに気づく。
写真点数が多いということは、「このクルマの現状をすべて見てほしい」ことの表れでもあり、なかには「ここまで撮影する?」といったクルマもあったりする。
中古車なので、新車のようにキレイなはずはなく、小さなヘコミやキズ、サビなどがある場合が多い。ヘコミやキズ、サビなどは販売店からすれば都合の悪い部分だが、ここも見せるということは隠して売るつもりがないことの表れだろう。
ポイント2.口コミをよーく確認!
複数のアカウントを作成し低評価をつけてくるといったケースも多発しているため、口コミの内容に関しては参考程度に
中古車専門サイトには「口コミ評価」が載っていることが多い。点数も大事だが、ポイントは口コミの内容。
たまに「特にナシ」などの口コミを見かけるが、「コメントを書かされているの?」と思ってしまうし、短文ばかりの口コミを見ると「本当に購入者が書いているの?」と感じることも。
また、口コミにお店側の返信が書いてあるサイトもあり、トラブルがあった場合でもお店側の対応を垣間見ることができるため、ユーザーが聞きたいことに対して的を射た回答しているかなどをしっかりチェックしよう。
ポイント3.販売店の外・内観がキレイな状態か?
ここでいう「キレイ」は、建物が新しいといった意味ではない。
展示車両がキレイに並べられているか? お店はきちんと掃除され、整理整頓されているか? 展示車両の外も中もすぐにユーザーに見せられるようにキレイにされているか? といったことはかなり重要だ。
販売店には展示車両を買う予定のユーザーが訪れるわけで、展示車両がどう見られるかといったことにも気を配れない販売店や営業マンは、表向き感じが良い対応をしてもユーザーが不安に思うことにも気を配れないかもしれない。
販売店とは修理や車検など、その後も長く付き合うことになるため、ここは絶対にチェックしておきたいポイントだ。
ポイント4.快く見積もりを作成してくれるか?
やましいことがなければ見積もりを出しても問題はないはず。快く見積もりを出してくれないような販売店は避けるのが無難だ
見積もりを作成してもらい、他社のクルマと比較検討することはあるだろう。そんなとき、快く見積もりを作成してくれるか? も重要。「見積もりを出さないところがあるの!?」と驚く人もいるかもしれないが、契約が条件で見積りを出す、見積もりは出すけれど持ち出しはダメと言われたなどといったケースはけっこうあるのだ。
こういった見積もりを出し渋る販売店は、もしかしたら不当な金額を上乗せしているかも……。
また、見積書を作成してくれたとしても、内訳をきちんと説明してくれない販売店も避けたほうが賢明だ。
ポイント5.クルマを前に、修復歴や事故歴の有無などの説明をきちんとしてくれるか?
フレームに影響があるような事故の場合は事故車としての表示義務はあるが、修理歴に表示義務はない……。ということで、修理歴を記載している、または説明してくれるような販売店は安心といえる
中古車のなかには「修復歴あり」と表示されているクルマがある。「修復歴ありのクルマ」とは、交通事故や災害などによって車体の骨格部位(フレーム)を損傷し、修理もしくは部品交換によって修復された履歴をもつクルマのことで、表示義務がある。
また、一般に「事故車」と呼ばれる事故歴ありのクルマは、事故に遭ったことがあるクルマを指すが、フレームに影響がなければ表示義務はない。
「修復歴」と似ている「修理歴ありのクルマ」とは、フレーム以外の車体各部のヘコミやキズなどの修理をしたクルマを指し、表示義務はない。
また、水に浸かった「冠水車」の表示義務もないので要注意!
修復歴ありのクルマのみ表示義務があるとはいえ、ユーザーが不安になることを考慮し、自ら説明をすべてきちんと行う販売店もある。
逆に、クルマを前にしたときは詳細を言わず、契約の段階になって初めて修復歴や事故歴のことを話す販売店も存在するというから、こんな販売店には注意したい。
ポイント6.問い合わせ時の支払い額と最終的な支払い額は同じか?
電話で問い合わせをしたときの支払い額と、最終的に支払う「支払い総額」が大きく異なる場合、これがけっこうトラブルのもととなりがち。
だが、中古車に掲示してある「販売価格」は、2023年10月から「支払い総額表示」が義務化される(2023年4月から支払い総額を表示するルールを周知し、半年をかけて推進予定)。詳細は「自動車公正取引協議会」のホームページで確認できる。
中古車の販売価格の表示が、「支払総額」に変わります(自動車公正取引協議会ホームページ)
これは安価な車両価格を表示しながら、実際にはその価格で購入できないといった「不当な価格表示の常態化」を防ぎ、安価な車両価格でユーザーを集客し、商談時に「保証」や「整備」の購入を強制するといった「不適切な販売行為」を抑制するために定められたものだ。
ポイント7.第三者機関の検査証はあるか?
写真は日本自動車鑑定協会 (JAAA)が発行している鑑定書。初見の販売店で購入する場合は、第三者機関が鑑定した鑑定書付きのクルマを購入するのが安心だ
クルマの状態を自社でチェックする販売店もあるが、その販売店のことを知らないユーザーや遠方のユーザーにとって安心なのは、第三者機関がチェックした検査証のあるクルマが置いてある販売店だろう。
AIS(中古車の車両検査専門会社)やJAAA(日本自動車鑑定協会)といった機関では、クルマを詳細にチェックし、評価点をつけることでクルマの状態を正しく示す検査証を発行している。
自社で行う場合は検査する人によって評価が異なる場合もあるが、専門の第三者機関であれば評価がブレることもほぼないうえ、販売店に有利な評価を下す理由もないからここは押さえておきたい。
とまあ、お店選びのポイントを7つ挙げたが、クルマにあまり詳しくないユーザーがパーツごとに状態をチェックし、数多くあるスイッチや可動部の動作確認することなどは現実的ではない。
それよりも、信頼のおける販売店を見つけ、そこでクルマを買うことが一番安心だ!
余談になるが、過去、私は欧州ブランドの中古クロカン車を購入したことがある。電話連絡だけしていきなりお店に行って現車を見ていると、「雨漏りします」「乗り心地悪いです」「ここが壊れやすいです」「ここがサビてます」など、お店にとって都合の悪いことをいろいろ細かく説明してくれ、試乗も長々とさせてくれたお店で結局購入した。購入後、言われたことは見事にそうだった。
でも、故障しても予算に合わせて修理してくれたり、自分で修理する方法などを教えてくれたりもした。
おかげで30万km以上も愛車を愛でることができ、幸せなカーライフを過ごすことができた。それもこれも、まずはお店選びを間違えなかったからじゃないかな……と思うのだ。
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