ゲルハルト・ベルガーは、フェラーリの現チーム代表であるマッティア・ビノットが責任に押し潰されないように、チームが”政治”に対処するのを助ける人物を起用することを考慮した方が良いと主張した。
2019シーズンの始めから、フェラーリはそれまでテクニカルディレクターを務めていたビノットを、チームの総合的なリーダーに昇格させた。
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オフシーズンテストでは好調だったフェラーリだが、シーズン開幕3戦で優勝することはできず、逆にメルセデスに3戦連続ワンツーフィニッシュを許してしまった。
1987から89年、1993年から95年の計6シーズンをフェラーリで戦い、5勝を挙げたベルガーは、ビノットについての意見を聞かれ、チームの構造をメルセデスやレッドブルと比較し、こう答えた。
「レッドブルを見ると、天才のエイドリアン・ニューウェイ(デザイナー)がいる。そして有能なクリスチャン・ホーナー(チーム代表)がいて、凄腕のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)がいるんだ」
「それからメルセデスを見てみると、トト(ウルフ/チーム代表)はとても有能だし、アンディ・コーウェルはエンジン面の天才だ。そして、ニキ(ラウダ)がいる。残念ながら、今は(インフルエンザからの回復中のため)いないがね」
「フェラーリでは、ビノットだけしか見えてこない。これで十分かどうかは分からない」
「ビノットは素晴らしい技術者だと思う。政治的な議論などにあまり時間を費やし過ぎず、彼が得意なことに時間をかけることが重要なんだ」
ベルガーは、フェラーリとミハエル・シューマッハーが築いた黄金時代(1990年代後半から2000年代前半)には、複数の上級スタッフに責任が分散されていたとも指摘した。
ジャン・トッドがチーム代表を務めていたフェラーリに、1996年からシューマッハーが加入。翌年には、ベネトンのテクニカルディレクターだったロス・ブラウン、チーフデザイナーだったロリー・バーンを引き抜き、常勝チームへと成長する基盤となった。
シューマッハーについてベルガーは「彼の最大の強みのひとつは、人々をまとめ、最大限に活用する方法を知っていたことだ」と話した。
「彼がフェラーリに行く時、『ロス、僕と一緒に来てくれ。ロリーも僕と一緒に来てくれ』と言っていた。それが、彼のとても良かったところであり、セバスチャン(ベッテル)よりも優れているところだ。ミハエルは、彼のチームに人材を集めることにおいて、素晴らしかった」
「そしてチームには3人の素晴らしい人材がいた。当時の天才だったロリーとロス、そして政治的側面とレギュレーションの対応をしたジャン・トッドだ」
「私は、今のフェラーリで誰がどの役割を果たしているのか知らない。もし全てにビノットが関係しているのであれば、それは少し重すぎる」
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