2017年シーズンにスズキからヤマハへ移籍したマーベリック・ビニャーレス。2019年シーズンは2勝を挙げ、ランキング3位を獲得するなどの活躍を見せた。ヤマハは1月28日(火)に、ビニャーレスと2年間の契約延長に合意したと発表した。
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これまでのビニャーレスの契約は、他チームの多くのライダーと同じく2020年末で満了となるもので、2021年シーズンに向けた移籍市場の目玉ライダーと目されていた。
ビニャーレスが昨年2勝を挙げたとは言え、近年のヤマハは苦戦が続いていた。そのため、彼がヤマハに留まるかは不透明な状況だと見られていただけに、その動向には注目が集まっていた。
しかし、ビニャーレスはヤマハとの契約を延長する決断を下した。彼は今回の契約延長について、2020年シーズンも開幕していない段階で2021年以降について考えたくはない、と前置きした上で、「ヤマハに残留しない理由はない」と語った。
「“自分のチーム”を維持できると感じているので、とても満足している」と、ビニャーレスは言う。
「今年が僕の今のクルーでの2年目になるけど、この先の2年が楽しみだ」
「とてもワクワクしているよ! 本当に懸命に取り組んでいるし、僕らは正しい道を進んでいると思う」
「僕にとって、シーズン開始前にこの発表を行なうことがとても重要だった。なぜなら僕にはとても高いモチベーションがあり、そして2020年シーズンに完全に集中したいからだ。将来について考えるのに、あまり多くの時間を使いたくないんだ」
「ヤマハに残留しない理由は無かった。家族のように感じられているからね。ヤマハは僕に多くの支援をしてくれている。それにさっきも言ったけど、“僕のチーム”というのが本当に必要なんだ」
「僕らは(改善に)取り組み続けて、もっと強くならないといけない。僕らの目標は常に、世界チャンピオンになること、そしてヤマハにナンバーワンの栄光をもたらすことだ」
「僕はベストを尽くすつもりだ。チームを誇らしい気持ちにさせるために全てを差し出すよ」
今回ビニャーレスが早期に契約延長を発表したことで、チームメイトのバレンティーノ・ロッシの将来については疑問が生じることになった。
ヤマハはサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTにファビオ・クアルタラロという有望株を抱えており、陣営にとどめたいと考えているはずだ。そして、2021年に彼に対してファクトリーチームのシートを提示する可能性は高い。
一方でロッシは、キャリアを延長するかどうかは序盤戦のパフォーマンスを確かめて決めたいという考えを示している。また、キャリアを続ける場合はファクトリーチームでなくとも構わない、とも語っていた。
ヤマハはセパンテスト開始直前となる2月6日に、2020年シーズンの参戦体制発表を行なうとしている。
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