DTMとスーパーGTは、昨年後半に交流戦を日独1戦ずつ開催し、同じClass1規定を用いてレースを行なっている旨を世界に向けてアピールした。そして将来的には、両シリーズに参戦するメーカーやチーム、そしてマシンが、お互いのシリーズを行き来し、より交流することが目指されていた。
その一環としてTeam Studieは、BMWのDTMマシンM4 DTMをスーパーGTで走らせることについても検討していたことを公言している。
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しかし、2019年限りでアストンマーチンのマシンを使っていたR-motorsportがDTMから撤退。アウディも今季限りで撤退することとなった。そのため来季は、Class1とは違う別のレギュレーションのシリーズとなる予定だ。
ただBMWとしては、せっかくのClass1規定マシンを使うことができなくなるため、同規定を採用するスーパーGTに参戦することは、理に適っているように見える。しかし、同社のモータースポーツ・ディレクターであるイェンス・マーカート曰く、GT500クラスのレギュレーションに完全に合致させるには巨額の費用がかかり、それを正当化するのは簡単ではないという。そのため、Class1マシンを走らせるという目的のためだけにスーパーGTに参戦することはないと考えているようだ。
「我々はスーパーGTに取り組むことについて、検討した。しかし正直に申し上げると、費用対効果に関しては、そこで戦うために必要な努力は莫大である。スーパーGTでは、エンジンのレギュレーションはわずかに異なり、開発に大きく依存することになっている。また同時に、タイヤのレギュレーションは非常に異なっていて、開発は完全にオープンになっている」
そうマーカートは語った。
「我々は向こうの市場について評価し、議論した。しかしこの類の変更を行なって参戦することは、全体的に意味がないことだと思う」
「我々がこれについて話し合い、過去数年間に渡って日本側に対し、余計な手間がかからないようにするためのことを申し出た。例えばClass1にとって良い時期が訪れ、3社か4社のメーカーが、複数のシリーズに横断的に参戦できるように。しかし、残念ながらそれは実現できなかった」
「でも我々の観点から言えば、今、さらなる努力をすることは、価値があるようには思えないのだ」
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