WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラはWRC.comに対し、6月に行われたWRC第7戦サファリ・ラリー・ケニアでの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)の目覚ましい活躍について語った。
また、第9戦ラリー・フィンランドでトヨタGRヤリス・ラリー1のステアリングを握ることが決定したラトバラは、7月下旬のラリー・エストニアから始まる2023年シーズン後半戦で、勝田が表彰台に上る可能性に期待を抱いている。
“謎の4人目”はラトバラ! チーム代表自らGRヤリス・ラリー1を駆りWRCフィンランドに参戦へ
アフリカのケニアで開催された2023年シーズン第7戦では、勝田はシェイクダウンでの2回転クラッシュから挽回し総合4位でフィニッシュ。TGR-WRTにとって2年連続となる、サファリ・ラリー・ケニアでの1-2-3-4フィニッシュの一翼を担う活躍を見せた。
「タカ(勝田の愛称)がこれまでにケニアを3度戦い、2位、3位、4位という結果を残していることは本当に素晴らしいことだ。このような結果を、とくに(コンディションが)厳しいケニアで残していることは注目すべき点だね」と語るラトバラ氏は、勝田の今後の活躍にも期待を寄せた。
「我々はケニアでタカの活気を見ることができたし、それが今シーズン後半での表彰台獲得に繋がることを期待しているよ」
「ラリー前(シェイクダウン)に大きなアクシデントに見舞われ、そこから立ち直ることは簡単ではない。それにもかかわらず、タカは本当によく立ち直った。そういう意味で彼は素晴らしい仕事をしたんだ」
高速グラベルラリーが得意な勝田だが、2022年シーズン後半での表彰台は、自身初の母国ラウンドとなったラリージャパンのみだった。果たして2023年シーズンの後半戦はどのような走りを見せるのか、次戦ラリー・エストニア以降のラウンドでの活躍にも注目したいところだ。
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