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怪我療養中だった山下健太と太田格之進。GTAメディカルチェックをクリアし、スーパーGT富士公式テストで復帰へ

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怪我療養中だった山下健太と太田格之進。GTAメディカルチェックをクリアし、スーパーGT富士公式テストで復帰へ

 3月25日から富士スピードウェイで始まる、今季2回目のスーパーGT公式テスト。シーズンオフのメーカーテストで大クラッシュを喫し、怪我の回復に努めてきた山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)と太田格之進(Modulo NSX-GT)だが、テストを前日に控えた搬入日にサーキットを訪れ、ふたりともGTAのメディカルチェックをクリアし、週末のテストから復帰できることが明らかになった。

 今年1月24日の鈴鹿GTメーカーテストの130Rでクラッシュを喫して脊椎の圧迫骨折となってしまった山下。3月18日~19日に開催されたスーパー耐久第1戦に当初は山下は参加予定だったが、専有走行後に大事をとりエントリーから外れる決断をした。ただ、現在は痛みもなく、通常通り生活ができているとのこと。病院からも競技復帰をしても問題ないという許可が出たという。

「痛くても、何を言われても、開幕戦は出るつもり」怪我療養中の山下健太が鈴鹿に姿を見せる

「昨日、病院で診断書を書いてもらって、今朝GTAのメディカルチェックも受けて大丈夫でした。ですので、今回のテストは乗ります!」と力強く語った山下。

 この日は午前中にTOYOTA GAZOO Racingのプロモーション撮影のため、GRスープラ GT500の6台が走行していたが、そこで山下は2カ月ぶりにENEOS X PRIME GR Supraをドライブ。「(撮影のため)隊列を組んでゆっくり走っただけでしたけど、ちょっと(間隔が)開いたところで微妙に全開にもしてみましたが特に問題はなかったです」と語り、GT500マシンの乗車も問題がない状態のようだ。

 今回の富士公式テストは2日間ともあいにくの雨予報。「本当は晴れのコンディションで走りたかったですけど、2日間雨っぽいですからね……。でも、リハビリということを考えると、雨でグリップが少ない分、体の負担も軽いので、ちょうど良いのかなと思います」と山下。

「案外早く戻ってくることができたなと思っています。ここで問題なければ、スーパーフォーミュラの開幕戦も大丈夫だと思います。濡れた路面でスピンとかクラッシュとかしなければの話ですけど(笑)……気をつけます」と、冗談交じりで話してくれたが、その表情をみると、久しぶりに国内トップカテゴリーのマシンをドライブできる嬉しさが込み上げてきているように感じられる。

「完全に遅れている感じはあるので、しっかりとここで感覚を取り戻して、レースに向けて準備したいと思います!」と、いつになく気合いが入っている様子の山下だった。

 一方、Modulo NSX-GTの太田格之進もGTAのメディカルチェックをクリアし、今週末のテストでは64号車をドライブする予定だ。

「(3月初旬のGT鈴鹿テストで)クラッシュしてから1週間半くらいはけっこう体は痛かったですけど、ここ1週間くらいで急激に痛みがなくなってきて、通常の生活も違和感なく過ごせています。今日、病院に行って検査をしてきましたし、GTAのメディカルチェックも終わって、許可が下りたので、今回のテストは乗る予定です」

 太田も、本音を言えば今回はドライコンディションで走り込みたかった様子だが「乗れるだけでも全然、良いかなという感じです」と、久しぶりのGT500マシンでの走行を楽しみにしている様子だった。

 3月初旬に行われた鈴鹿メーカーテストでクラッシュを喫した太田は、その後のスーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト、岡山国際サーキットでのスーパーGT公式テストは現地に帯同して、外から走りを見学するという流れになった。

 やはりマシンに乗りたい気持ちは、日に日に強くなっているようだ。

「スーパーフォーミュラの時も鈴鹿ファン感からテストまで4日間、そしてGTの岡山テストで2日間、合計6日間くらい外から見る生活が続いて……こんなに自分が乗る予定だったクルマを外から見るということが、今までなかったです。そういう点では乗りたい気持ちもあったし、『自分だったらどう感じているのだろうか?』という部分の照らし合わせみたいなものもしたかったなと思いますが、そこは仕方ない」と太田。

「まずは、このウズウズしている気持ちが、(テストで)発散されるからと言って、空回りしないように気をつけたいなと思います」と、テストを前に自身を戒めている様子も垣間見えた。

「チームに帯同して、無線もずっと聞いていましたし、ミーティングにも参加していたので、今どんなことをやっていて、それに対してチームメイトの伊沢(拓也)さんからどういうコメントが出たのかというのか、すべて共有できていますし、自分自身も勉強になったことはあります。もちろん、そこで学べたことは多いですが、自分が乗ることに越したことはないので、2日間良いテストにしたいです」

 開幕まで時間が限られてきたこともあり、山下と太田にとってはコンディションに関わらず、少しでも走り込んで感覚を取り戻したいところ。ふたりが積極的に周回を重ねる姿を、今週末は見られそうだ。

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