現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【試乗】新型ルノー・ルーテシアは国産コンパクトキラー! 極上の走りと先進の安全&快適装備で日本を席巻する

ここから本文です

【試乗】新型ルノー・ルーテシアは国産コンパクトキラー! 極上の走りと先進の安全&快適装備で日本を席巻する

掲載 更新 7
【試乗】新型ルノー・ルーテシアは国産コンパクトキラー! 極上の走りと先進の安全&快適装備で日本を席巻する

 趣味人が乗るレアなクルマというイメージを払拭!

「ルノー・ルーテシアが欧州Bセグメントモデルの中で販売ナンバー1を獲得した」。

優等生に飽きた人に禁断の果実! 一度ハマったら抜けられない「イタフラ」のオススメ中古車4選

 そう聞いて腰を抜かしかけた。

「欧州で販売された全モデルの中でも2位。トップはゴルフだった」

 ルーテシアは欧州のコンパクトハッチバック市場を席巻している。ゴルフは一つ格上のCセグメントに組み入れられる。つまり、コンパクトなBセグメントではまごうかたなき「ヨーロッパの国民車」の地位を得ているのだ。

 たしかにヨーロッパを旅していると、ルーテシアの姿を頻繁に目にする。レンタカーで借り受けたことも少なくないし、とても乗りやすかった記憶がある。フランスやイタリアの狭い石畳の小道を、チョコマカチョコマカと縦横無尽に駆け回った。ドイツ遠征でのアウトバーンでも、エンジンを唸らせながら巡航したのである。いかにも欧州で支持されるであろう作り込みに感心した。

 ただ、日本ではどちらかといえば「レアカー」として見られている節がある。ルノーのアートなデザインは、「好きな人は好き」という強烈な個性を発散させているからであろう。残念ながら、街中で頻繁に目にするモデルではないのだ。趣味性が強いとも言える。

 欧州ほど大ブレイクしていないのは、どこか日本人好みの装備がなかったからだと想像する。もはや大衆車でさえ標準装備の大きなモニターがなかったり、リヤシートのカラクリ細工で荷室を自在にアレンジできる、といった微に入り細にわたる機能がなかったりする。オシャレ度より使い勝手を優先する日本人には、しっくりと馴染まなかったのかもしれないのだ。

 ただ、5代目となった新型ルーテシアは、一気に日本人のハートに飛び込んでくるかもしれない。そう思わせられるのだ。

 日産ゆずりの先進安全&快適装備が「輸入車感」をなくす

 というのも、ルノー・日産・三菱連合が機能し始めたのか、日産や三菱のノウハウや技術が反映されているからである。Bプラットフォームは連合共通であり、直列4気筒1.3リッターターボエンジンが搭載される。

 エンジン特性は整っている。先代から比較して排気量が増したことで、低回転から十分なトルクを発生する。ターボ過給の力を借りている感覚は残るものの、ライバルとの比較でも優位性がある。

 トヨタ・ヤリスは直列3気筒だから滑らかな回転フィールという点ではアドバンテージがあるし、ホンダ・フィットとの見比べてもハンドリングに魅力がある。先代は15.2だったステアリングギヤ比が14.4まで切り詰めらたことからも想像できるように、初期ステアから活発なフットワークを展開するのだ。

 ライバルであるマツダ2よりもスポーティであり、その意味ではスイフトとキャラクターが似ていなくもない。たとえば運転モードは「一般モード」「スポーツ」「エコ」と常識的に3段階に分けられているが、その落差は潔い。「スポーツ」モードにアジャストした途端にエンジン回転が上がり、レスポンスが際立つのだ。ルーノーというメーカーはつくづく走りが好きなのだとあらためて納得した。

 組み合わせられるトランスミッションは、贅沢な7速EDCというから驚かされる。湿式に改められたゲトラグ製ツインクラッチと合体されているのだ。このクラスのコンパクトハッチであれば、CVTか、もしくはトルクコンバーター式のオートマチックと組み合わせるのが相場だが、ダイレクトなバイト感と、効率に優れたツインクラッチを踏襲するとは想像していなかった。それ、湿式に変更することで、優しいミート感覚になっている。

 ツインクラッチの機械的なフィーリングが抑えられたことで、乗りやすくなったのだ。街中でのストップ&ゴーでメリットがあった。

 懸案だったモニターはタッチスクリーン式の7ンチタイプに進化した。

 日産が得意とする運転支援技術が採用されたこともエポックだ。最新の「プロパイロット2.0」ではないものの、価格的制限のあるBセグメントのなかでは、驚くほど進んだシステムが盛り込まれているのだ。

 日本でも、新型ルーテシアの評価が高まるに違いない。日仏連合のアライアンスが強化されたことで、ブランス車らしいテイストを残しながら、日本人が受け入れやすい仕様になっているからである。欧州の街中で見る光景のように、日本でも増殖の気配がする。

文:WEB CARTOP 木下隆之
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

学生マンションでEVカーシェア実証へ、アプリ「N.mobi」で予約…12月11日大阪で開始
学生マンションでEVカーシェア実証へ、アプリ「N.mobi」で予約…12月11日大阪で開始
レスポンス
中高生がロケット「ドーン!!」モデルロケットで学ぶSTEM教育「GRC」第9期が閉幕 主催は”世界最大の防衛関連企業”って!?
中高生がロケット「ドーン!!」モデルロケットで学ぶSTEM教育「GRC」第9期が閉幕 主催は”世界最大の防衛関連企業”って!?
乗りものニュース
191万円! トヨタ“新”「“2人乗り”プロボックス」登場! 全長4.2mの「ちょうどいいサイズ」に「広すぎ荷室」採用! 後席レスの便利モデルとは
191万円! トヨタ“新”「“2人乗り”プロボックス」登場! 全長4.2mの「ちょうどいいサイズ」に「広すぎ荷室」採用! 後席レスの便利モデルとは
くるまのニュース
その拭き方、愛車が泣いています... “黄砂”襲来でボディにシミが! カーディーラーに聞いた 知って得する正しい洗車術とは
その拭き方、愛車が泣いています... “黄砂”襲来でボディにシミが! カーディーラーに聞いた 知って得する正しい洗車術とは
VAGUE
マレリ、手頃な5G RedCap技術を自動車テレマティクス向けに発表…高速・低遅延を実現
マレリ、手頃な5G RedCap技術を自動車テレマティクス向けに発表…高速・低遅延を実現
レスポンス
米国で軽自動車生産は可能か? トランプ発言に規制の壁…海外報道
米国で軽自動車生産は可能か? トランプ発言に規制の壁…海外報道
レスポンス
プレミアム志向のハイブリッドセダン登場 スマート新型『#6』初公開 電気だけで280km走れるPHEV
プレミアム志向のハイブリッドセダン登場 スマート新型『#6』初公開 電気だけで280km走れるPHEV
AUTOCAR JAPAN
AppleがF1中継の新CMを初公開! 米ファン向けの2026年放送内容とは?
AppleがF1中継の新CMを初公開! 米ファン向けの2026年放送内容とは?
motorsport.com 日本版
SF鈴鹿テスト初日午後はドゥーハンがクラッシュ、ロバンペラは出走できず。総合トップタイムは午前に続いてフラガ
SF鈴鹿テスト初日午後はドゥーハンがクラッシュ、ロバンペラは出走できず。総合トップタイムは午前に続いてフラガ
AUTOSPORT web
トヨタグループの「これから」が見えた!ジャパンモビリティショー2025で魅せた未来像
トヨタグループの「これから」が見えた!ジャパンモビリティショー2025で魅せた未来像
グーネット
アウディA3スポーツバックに「都会派フル装備」の限定車「アーバンスタイルエディション」登場
アウディA3スポーツバックに「都会派フル装備」の限定車「アーバンスタイルエディション」登場
Webモーターマガジン
人気中古車実車レビュー【BMW 2シリーズ クーペ】扱いやすさも魅力のスポーツモデル
人気中古車実車レビュー【BMW 2シリーズ クーペ】扱いやすさも魅力のスポーツモデル
グーネット
横浜ゴム、インドネシアのゴムノキ病害抑制研究に協力…天然ゴムの持続可能な生産めざす
横浜ゴム、インドネシアのゴムノキ病害抑制研究に協力…天然ゴムの持続可能な生産めざす
レスポンス
特定小型原付「ENNE F750 spec4」の先行販売が12/13スタート、早割価格11.5万円より(動画あり)
特定小型原付「ENNE F750 spec4」の先行販売が12/13スタート、早割価格11.5万円より(動画あり)
バイクブロス
マルチスズキ、インド全土で10万基のEV充電網構築へ…13社と提携
マルチスズキ、インド全土で10万基のEV充電網構築へ…13社と提携
レスポンス
ダートフリークから CRF250L・KLX230 SHERPA用の「グラフィックキット」が発売!
ダートフリークから CRF250L・KLX230 SHERPA用の「グラフィックキット」が発売!
バイクブロス
午前に続きフラガがトップ。ドゥーハンはクラッシュ、ロバンペラは体調不良|スーパーフォーミュラ合同・ルーキーテスト:初日午後タイム結果
午前に続きフラガがトップ。ドゥーハンはクラッシュ、ロバンペラは体調不良|スーパーフォーミュラ合同・ルーキーテスト:初日午後タイム結果
motorsport.com 日本版
セキュリティ・安全研究所を開設、5層防護システムで安全性を強化…中国リープモーター
セキュリティ・安全研究所を開設、5層防護システムで安全性を強化…中国リープモーター
レスポンス

みんなのコメント

7件
  • 私が住んでいる県の県庁所在地の郊外の、日産ディラー(バイパス店)にルノーコーナーがあります。バイパスからもよく見えるように何台もルノー車が並んでいます。でもなぜか、本店には飾ってないし、新聞広告やチラシでも見たことないので、あくまでも取り扱っていますよという程度なのでしょうか。ゴーン時代の置き土産ですね。今後、日産とルノーとの関係はどうなるのでしょうか。
  • 日本では日産とのゴタゴタでルノーのイメージは良くないんじゃない?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 370 . 9万円

中古車を検索
ルノー ルーテシアの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 370 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村