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Honda R&D Challenge FL5がS耐第1戦鈴鹿で嬉しいクラス初優勝。「みんなの努力が結果に」

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Honda R&D Challenge FL5がS耐第1戦鈴鹿で嬉しいクラス初優勝。「みんなの努力が結果に」

 3月18~19日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook第1戦『SUZUKA S耐』では、2022年最終戦にデビューを飾った石垣博基/武藤英紀/木立純一/柿沼秀樹組Honda R&D Challenge FL5がST-2クラスを制し、チームにとって嬉しい初優勝を飾った。

 Honda R&D Challengeは、モータースポーツに関心がある本田技術研究所/本田技研工業の従業員有志で立ち上げたプライベートチーム。ホンダのモータースポーツ活動は“ヒトと技術の研鑽”を目的に創業直後から続いているが、このHonda R&D Challengeの活動も“ヒトづくり、クルマづくり、モータースポーツの発展”へ貢献することを目指してきた。

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 2019年にFK8型シビック・タイプRでスーパー耐久への挑戦を開始したが、社内チームとはいえあくまで有志の活動で、ホンダから支援が得られていたわけではなかった。しかし、年々活動の場を増やしていくと、本田技術研究所からも認められ、2022年は初めてフル参戦。タイプR誕生30周年の記念日となった最終戦ではFL5型シビック・タイプRをデビューさせると、量産車の進化の度合いがレースでもスピードに反映され、高いポテンシャルをみせ表彰台を獲得していた。

 迎えた2023年シーズンもFL5型シビック・タイプRでの参戦を継続し、第1戦にはふたたび武藤をゲストドライバーに迎えての参戦となったが、3月18日の予選では武藤が2分18秒066、石垣が2分17秒825というタイムを記録。合算でクラス2番手グリッドを獲得した。

 3月19日の決勝レースでは、ST-2クラスポールポジションだった新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が序盤にストップ。また予選からトラブルに悩まされていた2022年王者のKTMS GR YARISの追い上げがあったものの、終盤KTMSはさらにハブボルトのトラブルに見舞われるなどライバルが後退。石垣から柿沼、木立、武藤と繋いだHonda R&D Challenge FL5が見事ST-2クラスを制した。レースは赤旗中断で終わったが、武藤がこなしたのは終盤のわずか11周で、チームをともに引っ張ってきたドライバーたちでつかみ取った勝利と言えるだろう。

 シビック・タイプRの開発責任者でもある柿沼は、レース後「嬉しいですね。まさか勝てるなんて思っていなかったのですが、いざ勝つと『やっとスタート地点に立ったのかな』という気持ちになります。ここで一度勝つことが目的ではないですし、人とクルマを育てることが目的なので、本当の意味でのスタートに立った日になったのではないでしょうか」と記念すべき優勝を振り返った。

 もちろんFL5型の勝利も嬉しいところだが、柿沼に「Honda R&D Challengeのチームとしての優勝が嬉しいのでは」と話を向けると、「もちろんです」と破顔一笑。「みんなの苦労をずっと見てきましたし、“仕事”ではないですからね。会社の上下関係もない間柄のなかで、レースでひとつでも上に行くため、速くするために喧々諤々のなかでやってきたところをずっと一緒に見てきましたから」と語った。

「そういったみんなの苦労と努力に、結果がついてきたことがいちばん嬉しいです」

 今季のST-2クラスは、このHonda R&D Challenge FL5、そして2022年王者のKTMS GR YARIS、ランキング2位のENDLESS GR YARIS、そして新菱オートの2台のランサー・エボリューションという5台の勝負となる。「弱い部分もあるので、そのあたりも浮き彫りになっています。ただ課題は明確にはなっていますし、チームの雰囲気も良いですし、狙えるのではないでしょうか」とチャンピオンも目指せると語ったのはゲストドライバーの武藤。

 ちなみに、武藤のチーム参加は今回までとのこと。ただ、今後もスーパー耐久でそのドライビングを見ることができるとの噂もある。年間エントリーリストにはST-Qクラスに『TEAM HRC』という名もあるが、その関係が気になるところだ。

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みんなのコメント

1件
  • 問題はその赤旗だ
    山野選手がマツダ3に当てられたのが原因だが
    あんな事をやらかしておいて
    ペナルティが40秒の加算ってなんなんだよ
    ありゃ出場停止もんだろうが
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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