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2021年から世界選手権……F1の”レベル”に近づくフォーミュラE。両シリーズ間の”人的交流”が活発に

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2021年から世界選手権……F1の”レベル”に近づくフォーミュラE。両シリーズ間の”人的交流”が活発に

 フォーミュラEは、2021年から始まる第7シーズンから、F1などと並ぶFIAの世界選手権シリーズに認定されることになり、名実ともに最高峰のレースシリーズのひとつということになる。

 このフォーミュラEに参戦する24人のドライバーのうち6人は、少なくとも1戦以上F1のレースを戦った経験がある。ルーカス・ディ・グラッシはヴァージンのドライバーとして18レースに参戦、ジャン-エリック・ベルニュはトロロッソのドライバーとして58戦、ストフェル・バンドーンはマクラーレンから41戦、セバスチャン・ブエミはトロロッソから55戦、パスカル・ウェーレインはマノーとザウバーから合計39戦、アンドレ・ロッテラーはケータハムから1戦、それぞれF1のレースに出走している。

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 しかし最近では、元F1ドライバーのフォーミュラE参戦数が減少しつつあるのもまた事実だ。しかしフォーミュラEのレベルが落ちているかといえばそうではない。各チームは、下位カテゴリーではそれほど目立たなかったものの確実に能力を持つドライバーや、スポーツカーレースで活躍したドライバーを起用する傾向が高まっている。

 メルセデスのフォーミュラEチームの代表であるイアン・ジェームスは、フォーミュラEが新シーズンから世界選手権シリーズとなることで、ドライバーとチームスタッフのレベルはますます上がり、F1に匹敵するモノになりつつあると考えている。

「シリーズとしてのフォーミュラEは、今やF1とフォーミュラEの両方向の流れを確認するようになった」

 そうジェームス代表は語る。

「それは、ドライバーに関することだけではない。チームのスタッフ全体を観て欲しい。エンジニア、メカニック、マネジメント陣、そしてドライバー……その全てがそうなのだ」

「毎年、ふたつのシリーズの間を移動する人の姿がある。それには、いくつかの確かな理由があるのだ」

「シーズン7に入ると、その事実が再び示されるだろう。この新シーズンは、フォーミュラEとしては世界選手権になって初めての年だ。そのステータスを得るのは当然のことであり、将来に向けて我々の役に立つモノとなるだろう」

 メルセデスのフォーミュラEチームは、同社のF1チームのスタッフから、すでに恩恵を受けている。元F1ドライバーであり、現在はメルセデスF1チームのリザーブドライバーを務めるバンドーンはチームを牽引する役割を果たし、2019-2020シーズンのランキング2位となった。また同シーズンの最終レースでは、ニック・デ・フリーズと共に1-2フィニッシュを決めている。

 さらにメルセデスは、F1もフォーミュラEも共に、ブラックリーのファクトリーと、パワートレイン開発の専門部隊であるハイパワー・パワートレインズ(HPP)との共同プロジェクトという形態である。

 また、ニコ・ロズベルグが2016年にF1チャンピオンに輝いた際、彼のレースエンジニアを務めていたトニー・ロスは、2018年にメルセデスの先遣隊としてフォーミュラEデビューを果たしたHWAに加入。現在も関与を続けている。

 こういった事例は、メルセデスだけではない。マヒンドラは、元メルセデスHPPのトップであるヨーゼフ・ホールデンを獲得し、2021年シーズンに挑む。

 逆に、F1を含めて他のカテゴリーから注目されているという事例も存在する。フォーミュラEで2度のチャンピオンを獲得した経験を持つベルニュは、F1チームからのアプローチがあったことも明かしている。またそのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、2019-2020年のタイトルを獲得した後、レイホール・レターマン・ラニガンのインディカーをテストで走らせている。

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みんなのコメント

6件
  • フォーミュラEの難点は、頂点でも底辺でもない事

    電動フォーミュラのピラミッドがフォーミュラEの中にしか存在しない事
  • 何れフォーミュラEが最高峰になるんだろね
    パイクスピークなんかじゃ既にEV車が最速だしジムカーナなんかもEV化すると思う
    残るのはF1や耐久だけどピットでのバッテリー交換がいらない位の容量を確保出来たらEVに移行して行くだろね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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