メルセデスは2025年シーズンのF1で、ジョージ・ラッセルに加えて新人アンドレア・キミ・アントネッリを起用する。同年からフェラーリへ移籍する7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンの後任ともあって、大きな注目を集めている。
“キミ”ことイタリア・ボローニャ出身のアントネッリは2006年8月25日生まれの18歳。カート時代の2019年からメルセデスの育成プログラムに加わり、ハミルトンの後継者としてメルセデスF1のトト・ウルフ代表が手塩にかけてきた。
■レッドブル騒動を経て……角田裕毅が語るレーシングブルズでの2025年。F1参戦5年目も「まだクオリティを上げていく」
アントネッリの活躍ぶりはカート時代から世界の注目を集め、多くのF1ドライバーを輩出してきたサウスガルダウィンターカップやWSKで優勝。2020年と2021年にはCIK-FIAヨーロッパ選手権でタイトルを獲得した。カート時代から「この子はF1へ行く」という声も聞こえた。
そんなアントネッリはカートと並んで2021年からフォーミュラレースにステップアップ。2022年にはイタリアF4とドイツのADAC F4で、2023年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権とフォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト選手権を制し、その神童ぶりを発揮した。
フォーミュラ・リージョナルの位置づけはF4とF3の間とされているが、アントネッリは2024年にFIA F2に飛び級で名門プレマから参戦し、これも大きな注目を集めた。
ただ、アントネッリのF2シーズンは順風満帆とは行かなかった。後に同じく2025年のF1デビューが決まる僚友オリバー・ベアマン同様に、チームとして浮き沈みの激しい1年を送ることとなったのだ。
それでもアントネッリはシルバーストン戦とハンガロリンク戦で勝利を収め、ドライバーズランキング6位。同ランキング12位のベアマンこそ上回ったが、F2からのF1直接昇格組となるガブリエル・ボルトレトとアイザック・ハジャーは同ランキング1位、2位と水を開けられた形となった。
2023年までのアントネッリの活躍ぶりとF2での結果を鑑みて、「おや?」と首をかしげる人もいるかもしれない。加えて不安要素はもうひとつ。アントネッリは母国戦イタリアGPのフリー走行1回目でメルセデスからF1公式セッションデビューを果たしたが、わずか10分で45Gの大クラッシュを喫した。
しかし、データ上ではFP1走り出しから、アントネッリがF1でも才能を発揮する片鱗が見られていたとウルフ代表は当時明かしており、実際にスピードトラップでも非常にハイペースで飛ばしていたことが分かっている。オーバードライブだったことは確かだが、遅いドライバーを速くするよりも、速いドライバーを抑制することの方が簡単だというのがF1での通説だ。
アントネッリがF1、しかもビッグチームの一角から上位を戦う準備ができているのかと疑問視されていたが、クラッシュからわずか1日後に2025年のメルセデス起用が発表された。
アントネッリはF1公式セッションだけでなく、メルセデスで旧車テスト(TPC)を通じてF1マシンの経験を重ねている。また、結局は体調不良により不参加となったものの、未経験の鈴鹿サーキットでシーズン序盤に開催される日本GPを見据えて、スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストに参加するという計画もあった。
メルセデスが入念に育ててきたアントネッリが、容赦のないF1という表舞台に立った時、どのような活躍を見せるのか? 真の実力をはかるには2025年3月の開幕戦オーストラリアGPを待つ必要がある。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産の不振の原因は「軽自動車」にもある!? 軽のプロ「ダイハツ&スズキ」以外にとっては「パンドラの箱」
「ガソリン価格」25.1円安くなる? ついに「暫定税率廃止」へ! 取得時の税も見直し? 大綱には何が書かれてる? 25年はどうなる?
出たー!「高速道路でガス欠」自分だけは起きないと思う人々が「ガチでヤバイ」理由とは 「対策してない」実態が大惨事招く!?
軽自動車は“行っていい”んですよね? 「軽車両を除く通行止め」 実は紛らわしい「軽」の文字
ホンダ新型「プレリュード」 24年ぶり復活の「6代目モデル」は2025年に発売へ! ホンダらしい“走りのDNA”継承した「本格スポーツクーペ」に期待大!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
成績が思わしくなかったらボッタスと交代するかもですね
カートでも フロントブレーキがないモノとでは、フォーミュラーカーは 加重の掛け方が違う
レースディスタンスでの タイヤマネージメントも、それぞれで
F2とスーパーフォーミュラーを 考えても、日本の路面はミューが高く ヨーロッパは トラクションが掛かり難いにもかかわらず、F2のマシンはSFに比べ 重くパワステも無い
日本から ヨーロッパへ適応するのは大変で、逆に F2から FSに乗りかえると、自分のスキルが上がった様に 感じるだろう
F1は 更にステアリングでのマシン調整にも、適切なコントロールが必要で
ステップアップする程に、ダウンフォースの影響も 強まる
肉体的 精神的な、強さ 等
途中で 挫折を味会う理由は、幾らでもある
走らせてみないと 判らない