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東欧の新興メーカーが発表したハイパーSUV「RM-X2」に注目してみた

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東欧の新興メーカーが発表したハイパーSUV「RM-X2」に注目してみた

9月22日まで開催されたフランクフルトモーターショーでは、メジャーの新車発表とともに、新興メーカーによる意欲的な作品も発表された。ここで紹介するのもそうしたモデルの1台。東欧ベラルーシに本拠を置く新興メーカー「ラムスモービル」が手掛けたハイパーSUVで、「RM-X2」を名乗る。

軍用車を思わせるワイルドなルックスが特徴のRM-X2は、メーカーが“まったく新しいセグメント”と主張するとおり、ミリタリースペックの走破性と究極のラグジュアリーネスを融合したマルチパーパスモデル。道なき道を行くため巨大なオフロードタイヤを履く足回りには30.5cmのトラベル量を誇るエアサスを装備。レーザーセンサーにより車高は路面状態に応じて自動的に調整される。さらに、タイヤがトラクションを失うような状況でも、オプションの電動システムが前進を可能にするという。

パワートレインは、シボレー由来の「LT5」6.2LスーパーチャージドV8ガソリンと、「デュラマックス」V8ディーゼル、フルEVの3種類。どのユニットのスペックかは明らかにされていないものの、最強グレードは999馬力を発揮し、0-100km/hは3.3秒と発表されている。また、後輪駆動と4輪駆動が任意に選択可能なトランスファーケースもオプションで用意される。

カーボンファイバーを多用したボディのウェイトは、無骨な外観にもかかわらず最軽量バージョンでは1,500kgに抑えられるとのこと。悪路走破時に泥が付着することを防ぐため、アンダーボディにテフロンコーティングされたカーボンを採用するなど、他に類を見ない仕様もアピールポイントだ。

大型スクリーンが備わるインテリアは、6人乗りから8人乗りのレイアウトが選択可能。乗員はボディ両サイドの巨大なシザードアから車内に乗り込むこととなるが、後ろヒンジを中心に2枚のドアが上へ回転しつつ開閉する様子は、見る者の度肝を抜くだろう。

ラムスモービルでは2020年に12台の初期ロットを生産する予定。最終的には防弾仕様などを含む4つのバリエーションをラインナップする計画とのこと。メジャーとは一線を画すハイパーSUVを用意し檜舞台へと上がってきた東欧の新星、ラムスモービル。今後の動向にも注目していきたい。

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