F1第17戦日本GPのレース序盤で、レッドブルのアレクサンダー・アルボンとマクラーレンのランド・ノリスのふたりが接触したが、両者にペナルティなどは科されなかった。
アルボンはスタートグリッドからポジションを落とし、ノリスの後ろにつけていた。そして4周目のシケインで、アルボンはノリスのイン側に飛び込むと、両者はホイールが接触。弾かれたノリスはコースオフを喫しポジションを落としてしまった。
■アルボン、自身”最高の週末”で4位も「ホンダのためにもっと良い結果を……」
当初、ノリスはアルボンと接触したとは気付いておらず、マシンから破片が飛んだことも分かっていなかったという。
「僕の目には接触は無かったように見えたし、彼はまともな動きをしていた」と、ノリスは言う。
「(シャルル・ルクレールのマシンから落ちた)デブリのせいでブレーキは完全にオーバーヒートしていた。それで右フロントが完全にロックしてしまったんだ」
「彼はその時後ろから来ていた。とにかく彼はフェアプレイをした」
またアルボンとの接触について、「ちょっとリスクがあったね。彼は僕より速かったし、遅かれ早かれ抜いていっただろうから」とノリスは付け加えた。
「だけどこれはレースだ。彼はペナルティを貰っていないんだよね? それはいい」
「彼は僕をちょっと追いやる形になったけど、これもレースだと思うし、そうあるべきだ。彼はイン側に入って来る動きだったけど、フェアプレイをしたんだ」
この接触により、ノリスはピエール・ガスリー(トロロッソ)とランス・ストロール(レーシングポイント)に追い抜かれ、ポジションをふたつ落とした。ただ、彼を最も苦しめたのは接触したことではなく、ブレーキダクトに入り込んだデブリを取り除くために、ピットインを強いられたことだ。
ただ彼は、アルボンが来ているのが見えていなかったため、“クラッシュや何か悪いこと”が結果として起こる可能性があったと認めた。
「正直に言って、僕が彼を見たのはかなり遅くなってからだ。僕はイン側(右側)に曲がり始めていて、ブレーキをかけていたと思う。だけどブレーキは適切に減速していなかった」
「だけど彼はその前から来ていたに違いない。ただ僕はほぼエイペックスにつけていて、その地点で彼を見たんだ」
「ちょっと分からないけど、オンボード映像を見てみるつもりだ。ただ、簡単にもっと悪い方向へ向かう可能性もあったんだ」
一方アルボンは、シケインでの動きがリスクを含んだものであり、ノリスが自分に気がつくことを当てにしていたと認めた。
「こういった動きをする時、基本的に他のドライバーが自分のことを見てくれていると期待している」
「ランドは僕にスペースを与えてくれて、ドアは空いたままだった。それで僕は『ここをくれるのか』という感じで行ったけど、ホイールが当たった。でもそれくらいで済んだよ」
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