ヴィンテージカーの足元まで当時のルックスを再現したい!
できるだけ新車当時の状態を保っているのが、もっとも価値があると考えられるヴィンテージカーの世界。そんななか、これまで不可能だった「タイヤ」もヴィンテージにこだわることができるようになった。見た目は半世紀前のバイアスタイヤなのに、中身は最新のラジアル構造。そんな夢のようなタイヤを生み出したのは、日本の小さなフォルクスワーゲン・ショップだったのだ!
「バイアスタイヤ」と「ラジアルタイヤ」の特徴と違い【自動車マメ知識】
昨今その価格が高騰しているヴィンテージカーの奥深き世界
昨今、世界的にヴィンテージカーの価格が高騰している。「ナロー・ポルシェ」は1000万円超えが当たり前、納屋から見つかったヴィンテージ・フェラーリが2億円超えのプライスをつけたニュースも記憶に新しい。もちろん高値をつける車両にはちゃんと理由がある。
それは「販売された当時に限りなく近い状態をキープしている」ということ。塗装はもちろんエンジンやトランスミッションなども出荷時のままであることが証明された車両は、その希少価値から価格が高騰する要因となる。
そんな価値観が一般にも浸透してきているため、オークションに出品されるような高級車だけでなく、ユーザーが所有する一般的なヴィンテージカーも、現在ではできるだけ新車当時の状態に近づけることを目標にしている人が多くなってきている。
小さなVWショップの情熱が生み出した「最新の」ヴィンテージタイヤ
それではできるだけオリジナルパーツを入手すれば良いのだろうか? もちろんほとんどのパーツはそうなるのだが、そうもいかないパーツがある。それがタイヤだ。ゴムでできているタイヤは、走行距離や保管状況に関係なく経年劣化していく。そのためランニングコンディションをキープするためには、現在販売されているタイヤに交換するのが一般的だ。
ところがそんな常識を日本のとあるショップが変えてしまった。大阪にある空冷フォルクスワーゲン専門店「ガレージビンテージ」では、1950~60年代に新車で装着されていたコンチネンタル製の「バイアスタイヤ」を現代のテクノロジーを使ってそっくりに再現。タイヤも含めて出荷当初のスタイルを完全再現することができるようになったのだ。
気になるタイヤは「Autobahn《R》(アウトバーン・アール)」というオリジナルブランドの商品で、パターンは1950年代に発売されたコンチネンタルタイヤそのもの。また見た目は当時のバイアスタイヤながら中身は「ラジアル構造」を採用することで、現代の道路事情に合わせて無理なく走ることができるように工夫されている。
新旧のタイヤの違いは内部構造にある
ここで「バイアスタイヤ」と「ラジアルタイヤ」について説明しておこう。自動車のタイヤは、内部の「カーカス」という骨格部分の層の上に、地面と接するゴムが乗っている構造となっている。そして、かつてはこのカーカスを回転方向に対して斜め(バイアス)に配置しているタイヤ、つまりバイアスタイヤが一般的だった。その後、カーカスをタイヤの中心から放射状(ラジアル)に配置し、ナイロンやポリエステルのベルトで補強する新しい構造のタイヤ、つまりラジアルタイヤへと移行していく。
バイアスタイヤは、全体的に柔軟性があり柔らかい特性。サスペンションが未熟だった時代のクルマとの相性は良い反面で、転がり抵抗が大きく、横方向のGにも弱いという弱点があった。一方のラジアルタイヤは、構造上横方向のたわみに強く、転がり抵抗が少ないため燃費も良いというメリットがある。バイアスタイヤと比べてサイドウォールの柔軟性が弱いという点は、現代の自動車のサスペンションが進化したことで、タイヤの柔軟性に頼らずに乗り心地を確保できるようになったため、デメリットとならなくなったのだ。
理想のスタイルのまま安心して走れる幸せ
見た目は半世紀前のバイアスタイヤのまま、中身は最新のラジアル構造を採用した「Autobahn《R》」タイヤは、空冷VWの世界で瞬く間に人気となる。その評判は世界中に広がっており、すでに海外でもユーザーが増え続けている。小さなVWショップの情熱が生み出したこの新しいヴィンテージタイヤのおかげで、空冷VWファンは、理想のクラシックスタイルのまま、遠方まで安心して自走することが可能となったのだ。
ちなみにAutobahn《R》は、現在560R15(バイアスタイヤの5.60-15サイズに相当)というサイズをリリースしているが、これは「ビートル」や「カルマンギア」といった空冷VWに加えて、「ポルシェ356」にもマッチするサイズ。
そして現在ガレージビンテージでは「ワーゲンバス」の標準サイズである640R15(6.40-15サイズに相当)サイズも開発中だそうで、さらに「ホワイトウォール」デザインのリリースも準備している。VWショップの快進撃はまだまだ続きそうだ。
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