ライバルに比べて、パワー不足に苦しんでいるルノーのパワーユニット(PU)。しかしアルピーヌF1テクニカルディレクターのマット・ハーマンは、ルノーはこれ以上リスクを冒せないところまで勇敢に開発を行なったと語った。
ルノーのPU部門は、開発が凍結される前にパフォーマンスを獲得し、その後対処が必要な問題が起きればレギュレーションで認められている信頼性アップデートをするという方針で、攻めたPU開発を行なった。
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しかし開発凍結が始まった2022年、そして基本的にアップデートができない2023年も、ホンダやメルセデス、フェラーリといったライバルに比べて20~30馬力ほど劣っているのは明らかだった。
FIAの後押しもあり、今年の夏には現行レギュレーションの最後の2年間(2024年と2025年)にルノーPUを他メーカーと均等化できるよう、ロビー活動が行なわれてきた。
だがこの計画はライバルチームから全面的な支持を得られず頓挫。ルノーは事実上、今後2シーズンの不利を受け入れ、レギュレーションが変わる2026年の新PU開発に全力を注ぐことになった。
こうした現状は、シャシー側にとってフラストレーションになるかと尋ねられたハーマンは、そうではないと否定した。
「フラストレーションが溜まるとは言わないよ。我々は努力したと思う」
「そうしたことをトライするのは重要なことだと思う。結局のところ、我々にはPUを望んでいるような性能に持ってくる技術も能力もあるんだ。ただ、RE22(2022年のPU)は時間が足りなかったんだ」
「我々はあのエンジン(の開発)に関して、勇敢だった。確かに、我々が望んでいたところには少し達していない。でもそれ以前はかなり遅れていたんだ。大きな一歩を踏み出すことができたが、まだ十分ではなかった」
「あれ以上のリスクは冒せなかった。もう一度それをするために、しばらくの間(開発凍結を)解除してもらえたらナイスだっただろう」
「でも結局のところ、現時点でもう1つ(開発している)PUがあることも重要だと思う。それはチームにとって大きな焦点だ。そして、それが我々の未来なんだ」
「最終的に将来に集中するという決断を下したんだ。今後2年間はレギュレーション内でできることはすべて行なって、できる限りロスを除去して今のPUと付き合っていくことになる」
ハーマンは、今季アルピーヌが高速サーキットに最適化する上で、必ずしも十分な仕事ができていなかったことを認めた。
「PUの差だけではないんだ。モンツァでの我々のパフォーマンスを見れば、良い週末ではなかったんだ」
「モンツァには期待していなかった。PUのの性能差は走る前からわかっていたけれど、あのようなポジション(2台が予選Q1敗退)になるとは思っていなかった」
「PUを補完し、それを最大限に生かすためのシャシー側の努力が足りなかったということだ。これは実際ラスベガスでも学んだことだ」
「もちろん、クルマを別のゾーンに最適化し直さなければならない。できることはたくさんあると思う。PUが支配的なサーキットのいくつかでは、十分なことができなかったと思う」
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みんなのコメント
ルノーはFIAに性能調整を申し入れて却下されたらしいけど、この話そのための伏線だったのでは?