F1サンパウロGPのF1スプリントでマクラーレン勢に次ぐ3番手フィニッシュしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、バーチャル・セーフティカー(VSC)中の最低タイムよりも速く走ったとして、5秒のタイムペナルティとスーパーライセンスのペナルティポイント1点が科された。
これによりフェルスタッペンは4位降格。代わってフェラーリのシャルル・ルクレールが3位となった。
■ノリス、改めてフェルスタッペンへのリスペクトを語る「彼だって、心の底では悪いと思っているはず」
F1のスポーティング・レギュレーションには、VSC中は「FIA ECUが設定した最低タイム以上をかけて走行していなければならない」と規定されており、さらに「FIA灯火パネルがグリーンに変わった時も、すべての車両はこの最低タイム以上でなければならない」とされている。しかしフェルスタッペンは今回、最低タイムよりも0.63秒速く走ったと指摘されたのだ。
フェルスタッペンもこれについて、最低タイムよりも速く走っているという通知を受けたが、VSCが解除されるまでにそれを回復することができなかったと説明した。しかしレギュレーション違反は明らかであり、前述のペナルティが科された。
フェルスタッペンはVSC中に、「前のクルマが遅く走っていたら教えてよ」と無線で語っていたが、FIAの裁定では「当該ドライバーはVSCの開始時の位置よりも前に進んだが、これは前の車(ピアストリ)が後退した結果ではない」とも明記されている。
なおフェルスタッペンはペナルティポイントの累積が7点。今回のスプリントで4位降格となったため、タイトル争いを繰り広げるマクラーレンのランド・ノリスに対するリードが44点に縮まった。
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