メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGPの決勝レース1周目にアルピーヌのフェルナンド・アロンソと接触。この際、マシンは大きく跳ね上げられ、路面に叩きつけられるような格好となった。
これによってハミルトンのパワーユニット(PU)はダメージを受け、マシンの後方からクーラントを吹き上げる形となり、ハミルトンはチームの指示によってコース脇にマシンを停めた。
■メルセデス、F1ベルギーGPで”宙を舞った”ハミルトンのマシンは「着地で45Gの衝撃を受けた」
ただハミルトンは、この時ダメージを受けたパワーユニットは修復して再利用ができるはずだと考えている。
ハミルトンのマシンがベルギーGPで受けた衝撃は、45Gだったと言われている。この衝撃によりエンジンの水圧がすぐに失われ、マシンの後方からクーラント液(冷却水)を噴き上げた。
チームはPUに大きなダメージが及ぶことを避けるため、ピットに戻ることを目指すのではなく、すぐにコース脇にマシンを停めるようハミルトンに指示。ハミルトンはリタイアすることになった。
チームはレース後、このPUを修理できるか、あるいは別のPUを投入する必要があるかの調査を開始した。
なおハミルトンがベルギーGPで、今シーズン3基目のICE(内燃エンジン)とMGU-Kを投入したばかりだった。これでハミルトンは、PUの全てのエレメントが年間の使用制限数上限に達しており、もしさらなるPUエレメントを投入することになれば、グリッド降格ペナルティを受けることになる。
なお他のチームは、オーバーテイクが比較的容易なベルギーで、ペナルティを受けつつ追加のPUエレメントを投入した。
ハミルトンはオランダGPの木曜日に、ダメージを受けたPUは、ブリックワースにあるメルセデスのハイパフォーマンス・パワートレインズで検査と修復を受けており、再度使えることを期待していると語った。
「彼らはマシン全体を調べ、エンジンを確実に再度使用することができるよう、作業を進めている」
「エンジンは再び使えると思う。まだマシンのパーツを修理しているところだから、今週末(オランダGP)では使わないだろう。でも、すぐに状況がわかるはずだ」
なおハミルトンのマシンが受けた衝撃は、車内のセンサーによれば、ドライバーにメディカルセンターを訪れるよう義務付けるほどのモノだった。体調に問題がないかと尋ねられたハミルトンは、次のように語った。
「体調はいいよ」
そうハミルトンは言う。
「僕はフィニオとストレッチをしてきたところだ。幸いにも、僕は元気だよ」
なおハミルトンは、事故後すぐにメディカルセンターを訪れなかったことで、スチュワードから警告処分を受けている。
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