全国各地からライダーが多数集結!「SSTR」ってどんなイベント?
毎年、能登半島にあるビーチに全国のライダーが集結する「SSTR」というツーリングイベントがあります。
【画像】ツーリングイベント「SSTR」の画像を見る(10枚)
石川県羽咋町にある「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一バイクやクルマで砂浜を走れる世界的にも珍しい海岸。日本海に沈む美しい夕陽を眺めるため、千里浜が旅のゴールとなっています。
SSTRの開催時期は基本的に5月となっていますが、令和6年能登半島地震の影響により、2024年は10月にスケジュールが延期されました。2013年から始まったSSTRは今年で12回目を迎えますが、エントリーを予定しているバイクは1万4,000台というから驚きです。
では、バイクの一大イベント「SSTR」とは、いったいどのようなイベントなのでしょうか。
SSTRとは、「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー」の略称です。このイベントをおおまかに説明すると、太平洋から昇る朝日を眺めながらスタートし、太陽を追いかけながら目的地となる千里浜を目指し、最後に日本海の日の入りを見届けるというもの。
じつは、SSTRはゴール地点こそ千里浜なぎさドライブウェイと決まっていますが、スタート地点はとくに決められていません。というのも、スタート地点は参加するライダーの自由で、どの道をたどって走るのも自由。
つまりルートの設定は各自ライダーでおこないます。時間短縮のため高速道路を使ってもよいし、一般道でのんびりゴールを目指してもOK。最終的に日没までに千里浜にゴールするのが目標です。
またSSTRは、日本人ライダーとして初めてパリ・ダカールラリーに参戦したオートバイ冒険家・風間深志が立ち上げたツーリングイベントです。ギネス世界記録記録となるオートバイによるエベレスト6005m到達、また南極点・北極点に到達するなど、数々の偉業を成し遂げました。パリ・ダカールラリーでゴールした海岸でのビクトリーランの感動を、日本のライダーにも体感してもらいたいと考えたのがSSTR発案のきっかけのようです。
ちなみに基本的なルールは、自分で決めた太平洋側の海岸から日の出時刻にスタートします。ルートは自由ですが立ち寄りポイントが設けられていて、指定された各都道府県の道の駅や高速道路のPA・SA、岬などに立ち寄って、合計12ポイント以上獲得しないと完走と認められません。
なかでも、SSTR運営委員会が選出した「指定道の駅」と「指定能登半島地震被災地応援ポイント」は、それぞれ1か所以上に立ち寄る必要があります。スタートとゴール、立ち寄りポイントの登録は、参加者のスマートフォンの位置情報機能を使っておこなうそうです。
SSTRはラリーイベントとなっていますが、順位をつけたりゴールまでのタイムを競うものではありません。それぞれのライダーが自身の旅のテーマに沿って、無事にゴールゲートを通過することを目標とした自己完結型のラリーです。
ゴールとなる千里浜で、全国から集まったライダー同士で交流を深め、会場となる沿道市町村の地域活性化の貢献を目指すのが目的。1人ひとりがストーリーを組み立てて、自己で設定した冒険を完結させる楽しみがSSTRの醍醐味と言えるでしょう。
なお2024年の開催スケジュールは、10月5日(土)から10月20日(日)の15日間で、最終日はイベントのみで出走はありません。被災地の負担を減らすため、例年よりも開催期間を延長して、出走台数を分散させて実施されます。
令和6年元旦に発生した巨大地震により、能登半島は大きな被害を受けました。震災からの復興はこれからですが、能登の皆さまからSSTRの開催を希望する声が多数あり、被災地の復興支援の意味も込めて地元自治体と連携しながら実現されることになったようです。
SSTR2024のキャッチフレーズは、「WITH US」(我らと共に)。今年は過去最大となる1万4000台の参加を予定しています。SSTRをきっかけに、能登を応援したいというライダーの思いがひとつになって、復興を後押しできるかもしれません。
なお、参加の条件については、ソロだけでなくタンデムでもOKで、原付やサイドカー、トライクでも可能です。また、参加の際にスタートやゴール、立ち寄りポイントの登録のため、位置情報が利用できるスマートフォンやタブレットの端末が必須で、第3世代携帯電話、いわゆるガラケーでの参加はできません。
そのほか、スタートからゴールまで長距離を走りきる体力や技術、能力が必要です。そして交通ルールを遵守し、常に安全運転を実行できるライダーが求められます。危険運転や空ぶかしなどの不正行為やマナー違反が発覚した際は、失格または次年度以降の参加ができなくなるので注意してください。
SSTRは、日の入りまでというミッションはありますが、ほかのライダーと順位を競うレースではありません。しっかりプランを立てつつ、途中で休憩をはさみながらゆとりをもってゴールを目指すことが大切です。
※ ※ ※
SSTRは、10,000台以上のバイクが参加する日本最大級のツーリングイベントです。いつものツーリングに物足りなさを感じているようなら、旅のゴールの感動が味わえる「SSTR」に参加してみてはいかがでしょうか。心に残る一生モノの思い出になるかもしれません。
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みんなのコメント
って発表したら如何ですか?
これだけ復興がままならないなかで受け入れてくれるのだから当然だと思いますが、経費やグッズは殆ど協賛で賄えそうだしかなりの額を寄付できるのではないですか?
それでこそSSTRの意義があるというものではないですか?
ライダーは放ってても自分でコース設定してゴール目指してくれるし収支も公表しないしウハウハだな。
さすがに今年は寄付するんだろ?するんだよな???
もしかしてライダーが地元にお金を落とすよう人数集めたからそれで終わりは無いよね?
参加記念に貰えるものもショボいし参加費の値段に見合ってないんよ。