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軟弱なSUVは道をあけろ!──これぞ本物のヨンク、ランドローバーの聖地へ【後編】

掲載 更新
軟弱なSUVは道をあけろ!──これぞ本物のヨンク、ランドローバーの聖地へ【後編】

(前編はこちらから!)

(あらすじ)
ランドローバー乗りの聖地、ジャガー・ランドローバー三島を訪れたカーキチ探検隊は素晴らしいコンディションのディフェンダーに腰を抜かす。しかし、その奥にはもう1台、美しい初代レンジローバーが探検隊を待ち構えていた──

軟弱なSUVは道をあけろ!──これぞ本物のヨンク、ランドローバーの聖地へ【前編】

隊員:サ、サトー隊長! この初代レンジローバー、めっちゃきれいじゃありませんか!

隊長:モリグチ隊員、目がハートの形になっているぞ。さぁ記録係のキクチ君、この威風堂々としたたたずまいを君のカメラで読者に伝えるんだ!

記録係:自分、久しぶりにオリジナルのレンジローバーにレンズを向けていますが、最近のSUVとは存在感がまるで違うであります! フォルムといいレザーの質感といい、創作意欲がふつふつと湧いてくるであります!!

隊員:隊長、ここで簡単にこのレンジローバーについての解説をお願いします。

隊長:簡単に言うと、レンジローバーはランドローバーのフラグシップモデル。デビューは1970年で、ランドローバー(後のディフェンダー)の悪路走破性と、高性能乗用車の快適性や動力性能を両立するという、当時としては画期的なコンセプトで開発されたんだ。

隊員:そのコンセプトって、最新のプレミアムSUVが一所懸命にアピールしていることじゃないですか。

隊長:そう、だからレンジはパイオニアだよね。それで当時のレンジローバーは“砂漠のロールス・ロイス”なんて呼ばれて、すぐにイギリス上流階級のステイタスシンボルになったんだ。英国王室御用達を意味するロイヤル・ワラントに認定されていて、エリザベス女王も初代から最新モデルにいたるまで、ずっと愛用している。というわけで前回に続いて、この個体についてランドローバー界のカリスマ、宮澤久哉さんに解説していただこう。宮澤さん、お願いします。



宮澤:クラシック・レンジとも呼ばれる初代レンジローバーは、1996年まで生産されましたが、これは93年型で、ヴァンデンプラという高級仕様です。

隊員:風格があるのにどことなく愛らしいこのデザイン、最高です。

記録係:自分も、撮りたくなるアングルがいくつもあって、シャッターを押す指が止まらないであります。

宮澤:このスタイリングが魅力でクラシック・レンジに乗りたいという人は多いですね。インテリアも見てください。コノリーレザーのシートなど、雰囲気があるでしょう?

隊員:後部座席のピクニックテーブルが素敵です。海辺や高原に停めて、ここで紅茶を飲みながら仕事をしたらはかどりそうです。

記録係:自分、おじいちゃんの部屋に遊びに来たみたいで、不思議と心が落ち着くであります。

宮澤:天井は貼り替えてあって、あと当時のオプションで珍しかった後部座席用のクーラーもしっかり動きますよ。

隊員:走らせるとどういう感じですか?

宮澤:外観もインテリアもいい雰囲気ですが、走らせるとふんわりした乗り心地で、味があります。最新のSUVに比べるとサイズも手頃だし、ボディの四隅が把握しやすいので、運転もしやすいですね。

隊員:雰囲気がいいのはその通りですが、シロート考えだとメンテがちょっと不安です。

宮澤:レンジは92年モデルからエアサスを採用していて、こことオートマに不安をお持ちの方が多いですね。うちには積み重ねたノウハウがありますし、精一杯、妥協のない整備を心がけています。ディフェンダーでお話をしましたが、3カ月/5000kmの保証を付けています。

隊員:東京でこれに乗ったらメチャお洒落だと思いますが、普通に乗れます?

宮澤:やさしく丁寧に操作するとか、冬はちょっと暖機に気を使うとか、労る気持ちやこっちが面倒を見てあげるという心がけがあれば、普通に乗れます。前のオーナーの方は普段使いなさっていましたね。実はこのクルマ、最初は僕が持っていたんですが、どうしてもと頼まれて譲ったんです。そのオーナーの方がしばらく楽しんだ後でまたここに戻ってきたわけで、どこを整備したのかが全部わかっている安心の個体です。



隊員:ズバリ、おいくらでしょうか?

宮澤:乗り出し570万円で考えていますが、これもディフェンダーと同じで、この個体以外でもベース車両探しからお手伝いしますよ。最近は、クラシック・レンジで程度のいい個体だと300万円以下のものは少なくなりましたね。

隊長:なるほど、程度のいい個体は減る一方ですもんね。クラシック・レンジに乗りたければちょっと急いだほうがいいかもしれません。

隊員:あれも、これもと目移りして困ります。「ランドローバーの聖地」という噂はウソではありませんでした。

隊長:最後に、宮澤さんがどれだけレンジを愛しているかのエピソードを披露していただこう。宮澤さん、小学4年生のご子息の名前をお聞かせください。

宮澤:はい、蓮司(レンジ)といいます。

記録係:うぉーっ! 自分、いま、猛烈な感動に打ち震えているであります! レンジに乗るなら、宮澤さんから買う以外、考えられないであります!

























聖地はココ!


ジャガー・ランドローバー三島
静岡県三島市青木95-1
☎055-983-0211
定休日:毎週火曜日、第2月曜日

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