ドゥカティは2024年シーズンにグレシーニとVR46の2チームに2023年型のマシンを供給している。これまでのところ2023年型のドゥカティは勝利していないが、ファクトリーチームのライダーはどこかで型落ちマシンが勝利することになると考えている。
現在のMotoGPを席巻している存在であるドゥカティは、2024年シーズンも変わらず強さを発揮し、チャンピオン争いをリードしている。ここまでの7戦中6戦でドゥカティが勝利しており、そのすべてが2024年型のデスモセディチGPだ。
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そのため2024年型の持つアドバンテージが大きいという印象が与えられているが、ファクトリーチームのフランチェスコ・バニャイヤとエネア・バスティアニーニは、今シーズンも型落ちのマシンで勝利することはまだ可能だと考えている。
中でもマルク・マルケス(グレシーニ)はファクトリーマシンを使うライダーと互角の争いを展開している。バニャイヤは彼らが適切な状況にあれば勝利を収められるはずだと語った。
「実際、僕らは上手く適応できている」とバニャイヤは言う。
「去年のバイクは適応するのにもっと時間が必要だったんだけど、でも凄く良いバイクだった。とても競争力のあるコースがある一方で、いくつかのコースでは苦戦するところもあったけどね」
「ここ(ムジェロ)では2023年型のバイクは最高だったし、バルセロナでもそうだった。だから何故か(イタリアGPでさほどではなかったのか)を解明するのは難しい」
「ヘレステストでは2023年型にも新しいエキゾーストが装備されたんだ。あれは昨年直面していた問題の解決に役立つものだった。今ではかなり(2024年型と)似ているんだ」
「2023年型が勝つ時はすぐにやってくると思う。ただ今は新しいタイヤがもたらすゲインも大きいし、僕たちも(GP24で)スペシャルな仕事をしている。つまりとてもレベルが高いんだ」
「僕らはただ新型に乗ってここにいるわけじゃない。遅いライダーではないし、素晴らしい仕事をしているだけだよ」
バスティアニーニは昨年、2023年型のマシンへの適応に苦しんでいたところがあった。そんな彼によると、2023年型と2024年型の違いは一部で考えられているほど大きくはないと語っていて、バニャイヤの意見にも同意している。
「ペッコ(バニャイヤ)に賛成だ。僕は去年、2021年型(2022年にグレシーニで乗っていたマシン)と比較してバイクの調整で時間を掛ける必要があったけど、それが大事だったことを覚えている」
「でも2023年型は、2024年型と凄く似ているんだ。僕としてはあまり大きな変化はなかったよ」
「ペッコが話していたように、2023年型のマシンはこの先で勝てると思う。問題なのは(2024年型に乗る)ライダーのレベルだ。僕らはとても接近しているし、マルクも今のところ2023年型でとても速い」
「でも僕にとっては、違いはそこまで大きなものじゃない」
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