グローバル・サプライヤーのボルグワーナーは、9月10日~22日にドイツのフランクフルト・アム・マインで開催される第68回フランクフルト国際モーターショー(IAA 2019)にに出展し、クリーンでエネルギー効率の優れた世界への移行を容易にするソリューションを展示した。
展示概要
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電動化技術の最新ポートフォリオに重点を置いた展示では、今回のIAAのスローガンである「Driving Tomorrow」を具体的に示す形になった。ボルグワーナーは、ハイブリッド車、電気自動車向けのコンポーネントとシステムの能力をアピールし、電動モーター、バッテリー、トランスミッションの技術、パワーエレクトロニクス、サーマルマネジメントシステムなど、電動モビリティ向けの総合的な製品ラインアップを展示した。また、今回のIAAでは、革新的な「eTurbo」技術に加え、最新バッテリーパック「P2ハイブリッドモジュール」および「eAxle iDM」も出展している。
ボルグワーナーは、電気自動車向け小型バッテリーパックを製品ポートフォリオに追加。今回のIAAで電動モビリティへの移行にともなう最先端システムを披露した。このバッテリーパックは極めて高いエネルギー密度を実現し、小型設計の標準的な円筒形電池を搭載している。
これを独自のサーマル・エンジニアリングおよびバッテリーマネジメントと併用すると、航続距離と性能が飛躍的に向上させることができる。また拡張性の高い設計のため、カスタムモジュールを用いる顧客が製品を市場に投入するまでの時間が短縮することができる。
モジュラーシステム
統合ドライブモジュール「iDM」も出展した。このシステムソリューションは、専用開発されたパワーエレクトロニクスと、電気モーター、トランスミッションの技術を、単一のコンパクトなパッケージにまとめたものだ。
また、アクスル一体型、アクスル分離型のP2ハイブリッドモジュールも出展している。これを利用すると、自動車メーカーは、モーターやトランスミッションを変更することなく、既存の内燃機関車からハイブリッド車に転換することができる。
48Vソリューションでは、ピュアEVの走行と、停止/発進や回生ブレーキなどのハイブリッド機能を実現することで、用意に既存の内燃エンジン車をハイブリッド化することができる。
革新的な「eTurbo」は、タービンと同一のシャフトに取り付けられたモーター発電機を備えたターボチャージャーだ。アシストが必要な時は、電動マシンがターボシャフトを回転させ、ほぼ即時にトルクを引き上げる。一方、排気フローによってタービンのエネルギーが必要以上に発生した場合は、発電機として機能し、電気エネルギーに変換することができる。
ボルグワーナーの社長兼最高経営責任者であるフレデリック・リサルドは、「今日ほどモビリティが関心を集め、多様化している時代はありません。自動車業界は数多くの課題に直面していますが、ボルグワーナーはそうした課題に対応する幅広いソリューションを提供しています。例えば、高効率な内燃機関や、様々なハイブリッド車アーキテクチャー、ピュアEVシステムのための技術などです。当社は、先進技術の幅広いポートフォリオにより、多様化したこの市場の需要に応え、世界中の自動車メーカーを支援することができます」と語っている。
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