現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「Y31セドリック前期に魅了された男達」ハードトップ&セダンが集結!【ManiaxCars】

ここから本文です

「Y31セドリック前期に魅了された男達」ハードトップ&セダンが集結!【ManiaxCars】

掲載 更新 59
「Y31セドリック前期に魅了された男達」ハードトップ&セダンが集結!【ManiaxCars】

よりにもよって全車、不人気色グリニッシュシルバーという奇跡!!

ハードトップ2台にセダン1台。今見てもカッコ良いY31セドリック!

「Y31セドリック前期に魅了された男達」ハードトップ&セダンが集結!【ManiaxCars】




セドリック4ドアセダン V30ターボブロアムVIP

特別塗装色のグリニッシュシルバーメタリックツートーンをまとったセダンの最上級グレード、それが王者の風格漂うV30ターボブロアムVIPだ。

「ドアを開けた時のセドリックの匂いがたまりません!!」と、かなり変態なコメントを放ってくれたオーナーのWさんは、37万km走ったSY31が事故で廃車になったのを機に乗り替えた。

エンジンは195ps/30.0kgmを誇るY31シリーズ最強のVG30ETを搭載。低回転域から湧き上がるようなトルク特性が魅力だ。ブロアムVIPには電子制御エアサスペンション(Cタイプ除く)や4輪アンチスキッドブレーキ4WASが標準装備される。

Cタイプを除くブロアムVIPでは電磁干渉を受けない光通信ステアリングスイッチを採用。中央の非回転型パッド部にラジオのボリュームやバンド切り替えスイッチが、ステアリングスポーク部にクルーズコントロールのスイッチが備わる。

運転席と助手席はもちろん、後席も左右別々に調整できるパワーシートを装備。レースのシートカバーはクラシックSV用だ。また、ブロアム系の前席セパレートシート車には世界初の前後独立調整式フルオートITエアコンが標準装備。

後席センターアームレスト内蔵の操作スイッチ。グレードによって項目が異なるけど、ブロアムVIPではラジオの電源/音量/選局/バンド切り替え、後席エアコンの温度/吹き出し口、ピュアトロン(空気清浄器)の強弱を調整できる。

今回は唯一のセダンだったが、ハードトップと並べて気付いたことがある。それはセダンの方がひと回り大きく見えることだ。実際、ハードトップに対して全高が20mm高いんだけど、理由はそれだけじゃない。

プレスドアやリヤクォーターに設けられたオペラウインドウ、傾斜角がきついリヤウインドウなど視覚的な違いが実寸以上の差を感じさせてるように思う。

ホイールはY31シーマ用を装着。トランクリッドに立つNTT製自動車電話用アンテナや、リヤウインドウのレースカーテンは当時のアイテムだ。ステンレス製のドアバイザーはディーラーオプション品。また、日産純正品を使った自作コーナーポールを装着したりとカスタマイズされている。

「角張ったスタイルとセダンならではのオペラウインドウが大好きなんです。シングルカムのVG30ターボは低速域のトルク感が最高っ!」というWさんの目標は、令和の時代が終わるまでこのPAY31に乗り続けることだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




セドリック 4ドアハードトップ V20ツインカムターボグランツーリスモSV

続いてのY31前期型は、ハードトップV20ツインカムターボグランツーリスモSV。ボンネットの下にVG20DETを収めたスポーティグレード、グランツーリスモの上級モデルだ。

素のグラツーに対して運転席パワーシートやオートライトシステム、フルオートエアコン(素のグラツーではなんとディーラーオプション)などを標準装備する。

後期型は世界初のトルコン式5速AT搭載が大きな話題になったが、前期型は4速ATなので、ちょっと陰に隠れちゃっている感がたまらなく良い(笑)!

「もう一目惚れでしたね。スタイルが美しく“これしかない!”と思って購入したんですよ」とオーナーのYさん。新車で手に入れて32年間も乗り続けているのだから、どれだけY31に惚れ込んでいるか分かるというものだ。

前期型に載るVG20DETはインタークーラーレス仕様で185ps。後期型ではインタークーラー追加で210psまで向上した。また、サージタンク左側にはNICS(電子制御可変吸気コントロールシステム)のアクチュエーターが確認できる。

3本スポークタイプでグリップ部が本革巻きとなるグランツーリスモ系のステアリングホイール。中央の丸いホーンボタンにはグレード名のロゴも入る。サイドブレーキは足踏み式で、ATセレクターレバー後方のノブ操作によって解除する。

ミッションは4速AT。1~2速のギヤ比がVG20DET専用となっていて、VG30E/ET/VG20Eよりも低められている。さらに、ファイナル比もVG30系の3.700に対して4.375とローギヤード化。加速重視のセッティングが施される。

ホイールは力強い5本スポークとバフフィニッシュが特徴のワークグッカーズ・ヘミ15インチ。そこにBFグッドリッチラジアルT/Aを組み合わせる。サイズは前205/60、後225/60で、タイヤ外径の違いによって前傾姿勢を生み出している。

常にトランクに積んでいるという燃料ポンプのスペアと、その取り付けに必要なOリング。「コレがトラブったら動けなくなっちゃいますからね。後はオルタネーターも持ち歩いた方が良いかもしれません」とYさん。備えあれば憂いナシだ。

同時に70年代のアメリカンマッスルカーが好きなYさんは外観をソレっぽく仕上げている。といっても、基本ノーマルでホイール&タイヤを交換しただけ。なのにアメリカンな雰囲気が漂い、しかもそれが不思議と似合ってたりするから面白い。

ツートーンでなく単色のグリニッシュシルバーメタリック(カラートリム628)は受注生産色。また、グランツーリスモ系のVG20DET搭載車には、エンジン回転数に応じて排気経路を切り替える世界初のデュアルモードマフラーが採用された。

Y31のイジリ方というとVIP系カスタム(か、ごく一部の過激なパワー系チューン)しか思い浮かばなかったが、実車を前にしてこの方向性はアリ! だと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セドリック4ドアハードトップV30EブロアムVIP

3台目は、VG30E搭載のハードトップV30EブロアムVIPだ。ボディ色は前出のセダンV30ターボブロアムVIPと同じグリニッシュシルバーメタリックツートーンになる。

V20系がボディサイズを5ナンバー枠に収めてるのに対して、V30系は前後バンパー大型化で全長を伸ばし(4690→4860mm)、サイドモールを厚くして全幅も拡大(1695→1720mm)。3ナンバー化を実現している。

Y30時代に対して最大トルクを高める一方、その発生回転数を低下させたことで実用域の扱いやすさが向上したVG30E。重厚かつ濃密なその回転フィールは、ブロアム系に最も相応しいエンジンのような気がする。

インパネ周りのデザインや装備はセダンV30ターボブロアムVIPと共通。ステアリング越しのセンターコンソールにはエアサスペンションの操作スイッチが確認できる。モードは標準車高のノーマルとスポーティ、車高を高めるハイの3つ。

水平ゼロ指針のスピードメーターとタコメーターが並び、その右側に水温計、左側に燃料計が配置される。また、経年劣化によって発生しがちなのがメーターの基盤割れ。車速信号が出なくなるため、各部に不具合をきたすことになる。

ハードトップはセンターピラーレスで、ゴムモールの劣化による雨漏りを避けては通れない。簡単に交換できそうなパーツだけど、「フロントサイドウインドウとの絶妙なチリ合わせが必要なので素人が手を出しちゃダメなんです」とオーナーのTさん。

V30ブロアム系でもハードトップのみに装着されるのが、ボディ側面のボトム部を覆う大型サイドガードモール。メルセデスベンツで言うところのサッコプレートと同じだ。サイドモールと合わせて全幅を1720mmまで拡大する。

「免許を取って初めて乗ったクルマがY31ハードトップで、また乗りたくなったんです」というTさんは1年前に再び購入。フロントリップ&リヤスポイラーを装着してエアサスコントローラーで車高を落とし、低く構えたフォルムを生み出している。

リヤスポイラーはY31シーマ純正オプション品を流用。違和感のないフィッティングを見せる。ホイールは純正15インチアルミで、センターキャップ中央が飛び出してるのが前期型の証。後期型では突起がなくなって平たいタイプになる。

また、発売から30年以上が経ってるだけに数々のマイナートラブルも経験。厄介だったのがメーターの基盤割れで、「実速に関係なくスピードメーターが振り切った状態になるんです。また、スピードメーターから車速信号を出してるので車速感知ドアロックが作動しなくなることも…」とか。それでも乗り続けるのは『Y31愛』に溢れているからに他ならない!

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

究極のV12エンジン搭載軽量スーパーカーが日本初上陸!「ゴードン・マレーT.50」
究極のV12エンジン搭載軽量スーパーカーが日本初上陸!「ゴードン・マレーT.50」
LE VOLANT CARSMEET WEB
勝田貴元が3度目の母国ラリージャパンに臨む「プレッシャーが良いエネルギー。表彰台以上でチームに貢献したい」
勝田貴元が3度目の母国ラリージャパンに臨む「プレッシャーが良いエネルギー。表彰台以上でチームに貢献したい」
AUTOSPORT web
「いつもよりもMoto2のバイクを楽しもうと思って乗っている」チャンピオン小椋藍、初日6番手発進/第20戦ソリダリティGP
「いつもよりもMoto2のバイクを楽しもうと思って乗っている」チャンピオン小椋藍、初日6番手発進/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
ホンダのエース不在のなか新型プジョーが2勝目。王者バカンが初の連覇を達成/TCR豪州最終戦
ホンダのエース不在のなか新型プジョーが2勝目。王者バカンが初の連覇を達成/TCR豪州最終戦
AUTOSPORT web
スバルが新型「ステーションワゴン“SUV”」発表! 黒顔&走行性能高めた「ファイナルモデル」! “最上級”の「レガシィアウトバック」“30th A”が販売店でも話題に
スバルが新型「ステーションワゴン“SUV”」発表! 黒顔&走行性能高めた「ファイナルモデル」! “最上級”の「レガシィアウトバック」“30th A”が販売店でも話題に
くるまのニュース
壮大なスケールのイベントはどんな経緯で実現したのか? 『BMW MOTORRAD G/S DAY'S 2024』の成り立ち
壮大なスケールのイベントはどんな経緯で実現したのか? 『BMW MOTORRAD G/S DAY'S 2024』の成り立ち
バイクのニュース
【一充電走行距離759km】メルセデス・ベンツ「EQS」新型 ラグジュアリーと快適性をもう一段階上に
【一充電走行距離759km】メルセデス・ベンツ「EQS」新型 ラグジュアリーと快適性をもう一段階上に
AUTOCAR JAPAN
優れたチームプレーヤーであることを示したピアストリ。終盤戦は“自由の身”、僚友に勝てる実力を再び証明する時間に
優れたチームプレーヤーであることを示したピアストリ。終盤戦は“自由の身”、僚友に勝てる実力を再び証明する時間に
AUTOSPORT web
予選最速のトヨタ、マティアス・ロッシは届かず。王者リオネル・ペーニャが3連覇達成/TC2000第10戦
予選最速のトヨタ、マティアス・ロッシは届かず。王者リオネル・ペーニャが3連覇達成/TC2000第10戦
AUTOSPORT web
ヘッドレストの穴は何のためにあったの!? どうして絶滅した!??
ヘッドレストの穴は何のためにあったの!? どうして絶滅した!??
ベストカーWeb
毎日の通勤で使っているベンツ「190 EエボI」は20万キロオーバー!…整備さえすれば機関系トラブルはないものの、プラ製パーツの供給が深刻な悩み
毎日の通勤で使っているベンツ「190 EエボI」は20万キロオーバー!…整備さえすれば機関系トラブルはないものの、プラ製パーツの供給が深刻な悩み
Auto Messe Web
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
WEB CARTOP
テイン初のリバーシブル「バケットハット」が登場、オリジナルグッズ拡充
テイン初のリバーシブル「バケットハット」が登場、オリジナルグッズ拡充
レスポンス
F1ラスベガスGPは、地元住民にとっては大迷惑だった? 2年の開催に向け改善を確約「レースが全ての人のために機能しなければいけない」
F1ラスベガスGPは、地元住民にとっては大迷惑だった? 2年の開催に向け改善を確約「レースが全ての人のために機能しなければいけない」
motorsport.com 日本版
安全第一!バイク事故を防ぐために気をつけたい事とは
安全第一!バイク事故を防ぐために気をつけたい事とは
バイクのニュース
トヨタの「全長5m超え王道セダン」登場で反響は? 大型縦グリル×王冠マーク採用で注目!? 街中でレア仕様目撃談も! 発売1年の「クラウン」とは
トヨタの「全長5m超え王道セダン」登場で反響は? 大型縦グリル×王冠マーク採用で注目!? 街中でレア仕様目撃談も! 発売1年の「クラウン」とは
くるまのニュース
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、25年モデルを一挙に発表 8モデルの特徴と違い
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、25年モデルを一挙に発表 8モデルの特徴と違い
レスポンス
意味あるの!?「雨の日洗車」なぜ“オススメ”なのか? 意外なメリットがある!? むしろ雨の日に洗うべきクルマの特徴は?
意味あるの!?「雨の日洗車」なぜ“オススメ”なのか? 意外なメリットがある!? むしろ雨の日に洗うべきクルマの特徴は?
くるまのニュース

みんなのコメント

59件
  • 個人的にはグリニッシュシルバー好きだけどなぁ~
    次に出たY32セドリックブロアムのメインカラーは、確かウォーターグリーンだったような…。
  • 30代前半。
    昔、父親が乗ってた前期のハードトップ。
    子供の頃から絶対手に入れてやると思い続けて有余年。
    自分の生まれ年のハードトップ、死ぬまでには手に入れたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

206.5401.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.8320.0万円

中古車を検索
セドリックセダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

206.5401.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.8320.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村