現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ルイス・ハミルトンの奇妙な体験……ウォールに当たるのが怖いなんて「これまで考えたこともなかった」

ここから本文です

ルイス・ハミルトンの奇妙な体験……ウォールに当たるのが怖いなんて「これまで考えたこともなかった」

掲載
ルイス・ハミルトンの奇妙な体験……ウォールに当たるのが怖いなんて「これまで考えたこともなかった」

 F1アゼルバイジャンGPを4位で終えたメルセデスのルイス・ハミルトンは、激しいポーパシングの影響により、ウォールにクラッシュすることを恐れ、アクセルを戻したタイミングがあったことを認める。

 アゼルバイジャンGPでメルセデスは、メインストレートで激しいポーパシングに見舞われ、マシンが上下動しているシーンが国際映像にも度々映し出された。

■ポーパシングを止めたいなら、車高を上げればいいじゃない! メルセデス”以外”のF1チーム、ルール調整に否定的

 チーム代表のトト・ウルフによれば、ハミルトンとそのチームメイトであるジョージ・ラッセルのマシンはそれぞれ仕様が異なっていたという。その結果、ハミルトンの方が激しいポーパシングに見舞われることになったようだ。

 この影響でハミルトンはレース中、背中の激しい痛みを訴え、そしてチェッカーを受けた後にマシンを降りる際にも、背中を庇う仕草を見せていた。

 ハミルトンは苦労しながらも、フェラーリ勢の脱落に助けられたとはいえ、7番グリッドからスタートして4位でのフィニッシュを成し遂げ、貴重なポイントを持ち帰った。

「僕はただ、コース上にマシンを留めようとしていただけだ。みんなが見たかどうか分からないけど、僕は高速でコントロールを失いかけたシーンが何度かあったんだ」

 ハミルトンはそう語った。

「マシンとの戦いは激しかった。そして最後の10周くらいは、ただ自分との戦いだった。『お前ならできる。この結果を手にしなきゃいけない。我慢しろ!』って自分に言い聞かせていたんだ」

 ハミルトン曰く、コントロールを失いかけたため、ストレート上でアクセルを緩めることが何度かあったという。

「そのとおりだ。マシンは、時々激しく跳ねていたからね」

「ウォールにぶつかるかもしれないと思うことが何度もあった。それについては心配していたよ。290km/hでぶつかるかもしれないと思っていたんだ。レーシングドライバーとして、これまでそんなことを考えたことはほとんどない」

「そういう高速で走っている時に、ウォールにぶつからないようにしようだなんて、考えたことはこれまでなかった。とても、とても、とっても奇妙な経験だ」

 自分のマシンに施したセットアップは、うまく機能していなかったことをハミルトンは認める。

「レースは終わって嬉しいよ。僕が経験した中でも最も辛いレースだったからね。でも正直なところ、ジョージのマシンは僕みたいには跳ねていなかった」

「昨日は、直線だけで彼よりも0.3秒遅かった。マシンには実験的なパーツが載っていたし、リヤサスペンションも異なっていたんだ。結局、僕が使ったモノは間違っていた」

 ハミルトンは週末の間中、背中のダメージを和らげるために、彼の専属フィジオであるアンジェラ・カレンと共に、やらなければならないことがたくさんあったと語った。

「僕は凍結療法のようなこともやったんだ」

 そうハミルトンは説明する。

「4分もその装置に入っていると、酷く寒いんだ。でも、中に入らなきゃいけない。彼女は『あなたにはできる』と言うんだけど、何も変わらない。そして静かにしていると、彼女はただニヤリと微笑むんだ」

「僕がポイントを獲るために働いてくれている全ての人たちのことを考えなきゃいけなかった。そのために集中していた。でも、今回のレースは間違いなく最悪だ。僕としては、今回ほど酷いレースはなかった」

「ジョージは背中には問題なかったみたいだね。でも彼は、僕よりも10歳も若いんだからね!」

こんな記事も読まれています

日産「小さな高級SUV」実車登場! 約3年ぶり「顔面刷新」で“大胆デザイン“に進化! 豪華内装もイイ「ノート オーテッククロスオーバー」が展示中
日産「小さな高級SUV」実車登場! 約3年ぶり「顔面刷新」で“大胆デザイン“に進化! 豪華内装もイイ「ノート オーテッククロスオーバー」が展示中
くるまのニュース
【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」
【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」
バイクのニュース
日本限定、レンジローバーに特別仕様車…日本文化と英国とのつながりを表現
日本限定、レンジローバーに特別仕様車…日本文化と英国とのつながりを表現
レスポンス
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
ベストカーWeb
「P10プリメーラ」を「ブルーバード」から乗り換えて増車! 日産マニアが歴代愛車に装備したのは「グラフィックイコライザー付きオーディオ」
「P10プリメーラ」を「ブルーバード」から乗り換えて増車! 日産マニアが歴代愛車に装備したのは「グラフィックイコライザー付きオーディオ」
Auto Messe Web
けっこう使う言葉だけど説明できない「バイパス」! 一体どんな道路を指す?
けっこう使う言葉だけど説明できない「バイパス」! 一体どんな道路を指す?
WEB CARTOP
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
motorsport.com 日本版
BMW、2025年は新チームでスーパーバイク世界選手権に挑戦
BMW、2025年は新チームでスーパーバイク世界選手権に挑戦
レスポンス
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新に「カッコよくなった」の声も! 精悍デザインの「新モデル」米での“先行発表”に反響集まる
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新に「カッコよくなった」の声も! 精悍デザインの「新モデル」米での“先行発表”に反響集まる
くるまのニュース
元々の意味を知ってる? ヘッドライトのバツ印
元々の意味を知ってる? ヘッドライトのバツ印
バイクのニュース
決勝でもマクラーレン優勢? レッドブルF1重鎮マルコ、フェルスタッペンのスペインGP予選2番手で“ホッと一息”
決勝でもマクラーレン優勢? レッドブルF1重鎮マルコ、フェルスタッペンのスペインGP予選2番手で“ホッと一息”
motorsport.com 日本版
280馬力モーター搭載の「ヴェローチェ」仕様、アルファロメオ『ジュニア』に設定…欧州市場
280馬力モーター搭載の「ヴェローチェ」仕様、アルファロメオ『ジュニア』に設定…欧州市場
レスポンス
カーナビを購入した後に感じる不満TOP3、3位道案内がわかりづらい、2位地図の更新が面倒、1位は?
カーナビを購入した後に感じる不満TOP3、3位道案内がわかりづらい、2位地図の更新が面倒、1位は?
@DIME
自転車がサイドミラーに「ゴン!」その時どうする!? あなたも被害者・加害者になるかも! お互い「知らんぷり」が絶対ダメな理由とは
自転車がサイドミラーに「ゴン!」その時どうする!? あなたも被害者・加害者になるかも! お互い「知らんぷり」が絶対ダメな理由とは
くるまのニュース
夏は、すぐそこまで来ている! 暑い日にバイクに乗る際の注意点
夏は、すぐそこまで来ている! 暑い日にバイクに乗る際の注意点
バイクのニュース
メルセデス旗艦SUV『GLS』がダウンサイジング!? 電動化でV8と決別か、デザインを予想
メルセデス旗艦SUV『GLS』がダウンサイジング!? 電動化でV8と決別か、デザインを予想
レスポンス
最強のND型「ロードスター」街のディーラーで実車展示中! 日本仕様初の2リッターエンジン車「マツダスピリットレーシング」の実力とは
最強のND型「ロードスター」街のディーラーで実車展示中! 日本仕様初の2リッターエンジン車「マツダスピリットレーシング」の実力とは
VAGUE
トヨタ「新型プリウス“スポーツ”」発売!? 超カッコイイ「ハイブリッドスポーツカー」に変身? ド迫力エアロ「トムスパーツ」7月に登場
トヨタ「新型プリウス“スポーツ”」発売!? 超カッコイイ「ハイブリッドスポーツカー」に変身? ド迫力エアロ「トムスパーツ」7月に登場
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村