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東京モーターショー スバルブース 具現化された「安心と愉しさ」へのビジョンとは

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東京モーターショー スバルブース 具現化された「安心と愉しさ」へのビジョンとは

ワールドプレミアは「WRX」次期モデル?

「東京モーターショー2017」のスバルブース、中央に大きく展示されているのは、安心で愉しいクルマづくりの将来ビジョンを具現化したコンセプトカーシリーズ「SUBARU VIZIV」の最新作です。

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 世界初公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、同シリーズ初となるセダンのコンセプト。スバルの優れた走行性能を象徴する歴代車種や、50年以上に渡り進化を追求してきた水平対向エンジンを核としたシンメトリカルAWDをイメージソースとし、将来に渡って引き続きSUBARUが追求していく「走る愉しさ」をスポーツセダンとして表現したものといいます。進化型「アイサイト」と各種デバイスを組み合わせた高度運転支援技術を搭載していますが、ドライバー自身が運転して楽しむことも重視したスバルらしい新たなスポーツセダン像が提案されています。

 ボディサイズも公表されており、全長4630mm×全幅1950mm×全高1430mm、ホイールベースは2730mmで、乗車定員は5名。ボンネットにはエアインテーク、リヤバンパーから覗く大型のエキゾーストパイプからも、水平対向ターボエンジンの搭載を前提としていることが分かり、スバルの高性能セダンである「WRX」の次期コンセプトではないかとも言われています。

 低重心なシルエットと前後のブリスターフェンダーが生み出すアグレッシブなスタイリングに加え、バンパーやフェンダー、ルーフなどにはカーボン製パーツを採用するなど、かなり性能を重視した作り込みもなされています。もちろん、スバル伝統のシンメトリカルAWD搭載を前提としています。

人気のSTIブランド、発売直後の最新モデルも

 このほかに市販車をベースとしたデザインコンセプト「IMPREZA FUTURE SPORT CONCEPT」と「SUBARU XV FUN ADVENTURE CONCEPT」も出展。これらは、人気の「インプレッサ」と「XV」のそれぞれのキャラクターを際立てたもの。このまま市販化とはいかないでしょうが、このテイストを取り入れた特別仕様車やオプションアイテムの設定は十分に考えられます。

 市販車では、「BRZ」の新グレード「STIスポーツ」と、「WRX STI」の性能を、STI(スバル テクニカ インターナショナル)が徹底的に磨き上げた限定車「S208」なども展示。「S208」は450台の限定生産車。今回も抽選販売が告知されるほどの人気車であり、ディーラーなどに展示車が並ぶ可能性が低いので、この機会にチェックしておくと良いでしょう。

 プレスカンファレンスには、スバルの吉永泰之代表取締役社長が登壇。改めて社名が富士重工業から「SUBARU」へと変更されたこと。そして、モノを作る会社から笑顔を作る会社になることを宣言したことがPRされました。

新たな3列シート車の国内発売は…?

 吉永社長は「スバルが提供する価値“安心と愉しさ”を強化してきたことで、スバルと共にある人生を楽しんでいるお客様が日本だけでなく、世界で増え続けていることを実感している」と話し、スバルの取り組みが評価され、ファンが着実に増えていることの手応えと感謝を伝えました。

 スバル伝統の高い安全性の原点は、高い安全性が絶対条件である航空機メーカーとして誕生した当時からDNAであること、そして、独自の安全運転支援機能「スバルアイサイト」を進化させていくことで、交通事故ゼロを目指していることが説明され、6月に発表した「アイサイト・ツーリングアシスト」が事故ゼロの実現とその先にある自動運転に向けた進化の一歩であることも強調。もちろん、走る愉しさも磨き上げ、今まで以上に際立つスバルの実現にしていくことも約束し、「ぜひ期待して欲しい」と挨拶を締めくくりました。

 次に登場する最新スバル車として、吉永社長から11月に発表となる新たな3列シートSUV「Ascent(アセント)」が紹介されましたが、残念ながら、こちらは北米専用車。現在、スバルの3列シート車は、ロングセラーのクロスオーバーモデル「エクシーガ クロスオーバー7」のみ。またこちらは2列シートですが、クロスオーバーSUVの「フォレスター」も登場より5年を迎え、ここ数年内のフルモデルチェンジが予測されます。このため、今後、何らかの形で新たな3列シート車が登場する可能性は高いと思われます。いまは期待して待つことにしましょう。

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