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アウディA3 スポーツバックへ試乗 デザインとパフォーマンス 実力派の新世代 前編

掲載 27
アウディA3 スポーツバックへ試乗 デザインとパフォーマンス 実力派の新世代 前編

スタイリングを磨き込みスポーティに

1999年に販売が始まったアウディA3 スポーツバック。フォルクスワーゲン・ゴルフより上級なハッチバックとして、その姿勢を初代から貫いてきた。

<span>【画像】4代目 アウディA3 スポーツバックとサルーン 欧州の競合ハッチバックと比較 全134枚</span>

モデルチェンジで4世代目へと進化を遂げたが、3ドアはラインナップから落ちてしまった。しかし、デザイナーは5ドアのスポーツバックのスタイリングを磨き込み、スポーティなイメージを維持させている。

兄弟関係にあるフォルクスワーゲン・グループのハッチバックと同様に、基礎骨格をなすのは多様な展開が可能なMQBプラットフォーム。マイルド・ハイブリッドからプラグイン・ハイブリッド(PHEV)まで、幅広いパワートレインにも対応する。

トリムグレードは、欧州ではベースのスポーツに始まり、テクニック、Sラインという3種類が用意されている。それぞれ僅かだが見た目にも変化が与えられ、グレード間での差別化が図られた。

テクニックとSラインの場合、ヘッドライトクラスターに15個のLEDを内蔵。グレードによって点灯パターンが異なり、光でも違いを表現する。

Sラインでは、フロントバンパー両端に大きめに開けられたインテークにハニカムメッシュが与えられ、見た目の迫力をプラス。往年のスポーツクワトロを彷彿とさせる3本のスリットも、ボンネットとバンパーの隙間に切られる。

なお、新しいA3の登場を記念するように、上級グレードのフォアシュプルングとエディション1も英国では提供される。

イメージ一新のインテリアデザイン

シャープさを増したルックスのアウディA3だが、ドアを開くと一層イメージが大きく変化していることに、既存ユーザーは驚くかもしれない。先代のミニマリストな雰囲気のインテリアとは、一線を画している。

内装に用いられている素材はバリエーションが豊かになり、上下に分割されたダッシュボードの造形は伸びやかで大胆だ。デザインは、明らかにドライバー・フォーカス度を高めている。

メーターパネルは、10.25インチのモニター式が標準装備。オプションで、S3に装備される12.3インチへ大きくすることも可能。さらに最新のMIB3システムで可動する、インフォテインメント用の10.1インチモニターが、ダッシュボード中央に据えられる。

システムはアップル・カープレイとアンドロイド・オートを、有線で利用可能。センターコンソールにはUSBのAポートとCポートの両方が用意され、スマートフォンのワイヤレス充電機能も内蔵される。多くの人が便利に感じられるはず。

アウディの上位モデルのように、ダッシュボード中央のタッチモニターは2段重ねではない。エアコンの操作などには、実際に押せるハードボタンが残されており、場所を覚えやすく操作しやすい。

タッチモニターやセンサー式より、運転中でも長時間視線をそらさずに触れることができる。筆者としては、この組み合わせの方が好ましいと思う。

推しのプログレッシブ・ステアリング

近年にわかに意識が高まるサスティナビリティへの配慮として、シートクッションはペットボトルのリサイクル素材が用いられている点にも触れておこう。アウディによれば、1台分のシートで1.5Lボトルなら45本分の素材を、再利用している計算になるという。

車内空間は全幅が広げられたおかげで、前席側で6mm、後席側で3mm、肘周りの空間が増えている。また、頭上空間も前席で7mm余裕が出た。少しでも広い方が、居心地は良く感じられると思う。

荷室容量はトノカバー下で380Lと、先代のA3と同値。40:20:40の分割式となるリアシートを倒せば、1200Lにまで拡大できる。

予習はこのくらいにして、一般道に出てみよう。アウディA3は、以前からステアリングフィールの評価が高いとはいえなかった。だが、多くのユーザーが不満を抱くことのないダイナミックさを備えてもいた。その特徴は変わらない。

ただし試乗車には、可変レシオのプログレッシブ・ステアリングがオプションとして装備されており、ステアリングホイールを切り増ししていく程にダイレクト感が増加。印象はとても良かった。

駐車時には素早くタイヤの向きを変えてくれ、タイトなコーナリングでは信じられないほど意欲的にノーズを喰らいつかせてくれる。直進状態付近では、過敏に感じさせない設定も良い。

市街地を中心に走るユーザーでも、都市間移動を頻繁にするようなユーザーでも、アップグレードする価値はあると思う。標準では、速度感応式の電動パワステになる。

この続きは後編にて。

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